毎年3月にアメリカ・テキサス州オースティンで開催される「SXSW(サウス バイ サウスウエスト)」。音楽・映画・インタラクティブの3つの展示部門からなる世界最大級のイベントで、会期中は街全体がお祭りムードになるほどの大きな盛り上がりを見せます。かつてTwitterやAirbnbなどがアワードを受賞し、世界的なブレイクのきっかけとなったことでも有名です。

今年3月10日~19日にかけて行われた「SXSW2017」では、新しい技術や事業アイデアをテーマにしたインタラクティブ部門に日本からソニーが参加。3月12日~14日(現地時間)の間、最新技術を活用した研究開発段階のプロジェクトなどを体感できる“The WOW Factory”をオープンしました。没入感たっぷりの新感覚体験システムや、奇妙な「視覚交換鬼ごっこ」など、ワクワクするような展示内容をいくつかご紹介します!

まさに“WOW!”の連続!ソニーの未公開最新技術をご紹介

■Music Visualizer & Cyber Gym

まずご紹介するのが、今回初公開となる「Music Visualizer & Cyber Gym」。
ドーム型スクリーンに投影される映像と音響が、ユーザーの自転車を漕ぐ動作や椅子の傾き、回転に合わせて変化する体験システムです。自然な形で映像への没入感を楽しめるのがポイント。

自転車を漕ぎながら、時空を超えた世界への没入体験。もしもこんなジムがあったら、いつもよりもエキサイティングに運動ができそうですね!

■Any Surface UI on Xperia™ Touch

こちらは、プロジェクターで映し出したスクリーンに直接触れて操作する「Any Surface UI on Xperia™ Touch」。直感的な操作で使う人を選ばず、友人同士はもちろん家族みんなで一緒に楽しみながらコミュニケーションをとれる空間を実現してくれます。

これさえあれば、いつでもどこでも演奏可能!? これからの音楽シーンにも大きな影響を与えそうなシステムです。会場では、耳をふさがずに音楽と周囲の音を聴けるワイヤレスステレオヘッドセット「Xperia™ Ear Open-style CONCEPT」の展示も一緒に行っていました。

■Superception

「Superception」は、Super(すごい、素晴らしい)とperception(知覚)を組み合わせた造語。コンピューター技術を用いて人間の感覚に介入したり、人間の知覚を接続することで、工学的に知覚や認知を拡張、変容させる研究の枠組みです。会場では、この研究を利用した新しい遊び「視覚交換鬼ごっこ」の体験が行われていました。

プレイヤーにヘッドマウントディスプレイを装着。相手の視覚を観ることができるという、何とも風変わりな鬼ごっこです。

迷路のような空間で、鬼となった人はどのような行動に出るのか?逃げる人はどう動くのか?この不可思議な状況でのプレイヤーの様子はステージで実況され、多くの注目を集めました。早く日本でもプレイできる日が来るのを待ち望むばかりです。

■Future Lab Program(FLP)

ソニーの技術や研究開発の一部をオープンにすることで、ユーザーと共に新しい価値を創り上げるプロジェクト「Future Lab Program」。具体的には、開発中のプロトタイプをユーザーに公開し、フィードバックやインスピレーションを反映させながら進化させていくというものです。今回会場では、2つのコンセプトプロトタイプを展示しました。

音楽や音声による情報をハンズフリーでインタラクティブに楽しめることをコンセプトとした“N”。例えば、GPSを使って近くのカフェの情報を読み上げてもらうことが可能です。耳を塞がないので自転車で走行しながらでも使用でき、ユーザーの動きを感知して、信号待ちの退屈な時間にニュースを読み上げてくれるといったうれしい機能も! 

そしてこちらは物体を含むインタラクティブな空間をテーブル上に作り出すことを目的とした“T”。ごく普通のテーブルをタッチスクリーンに変え、リアルとバーチャルが融合した全く新しい空間を実現しました。

■Motion Sonic Project

「Motion Sonic Project」は、テクノロジーを駆使して今までにない新たな音楽体験を創造するプロジェクト。マイクと6軸センサーなどを組み合わせたアイテムで、人間の体の動作の軌道や緩急、揺らぎなどの情報を高精度に取得し、「カラダの動きを音に変える」「カラダの動きで音楽を操る」という2つの体験を生み出します。会場では来場者が実際にアイテムを装着し、全身で思い思いの音を楽しんでいました。

まるでダンスと演奏が1つになったかのようなスタイリッシュな使用風景は、以下の動画からご覧ください。

出典 YouTube

■Mixed Reality CAVE Experience

そして最後にご紹介するのは、4K超短焦点プロジェクターを4台用いた全周囲映像空間CAVE型システム。これまで没入感を楽しむ仮想現実体験の多くは1人用のものでしたが、こちらは臨場感あふれる360度映像を複数人数で体験できます。その場で誰かと感動を共有できるというのは、大きな魅力ですよね。

「“WOW(感動)”を伝える体験型の展示」ブランド戦略部統括部長インタビュー

とにかく今後の実用化が待ち遠しくなるような、革新的なプロジェクトの数々。今回の展示について、ソニーのブランド戦略部で統括部長を務める森繁樹さんにお話を伺いました。

――今回“The WOW Factory”をオープンするにあたって、最もこだわった点はどこですか? 展示の見どころも教えてください。

森:
各プロジェクトが最もこだわったのは、訪れてくださった皆様にソニーならではの”WOW”(感動)をどう伝えるか、という点です。今回のSXSWでは、ほぼ全ての展示において、来場された方々に実際に触れていただける、体験型の展示をそろえました。

――実際に参加されてみて、ご自身が感じたことは? 
森:オープン前には入場待ちの行列ができるほど盛況となり、期待以上に多くの方に来場いただいてイベントを終えられたことを、大変喜ばしく、また有難く感じています。

――今回の展示に期待することは何ですか?
森:お客様に感動をもたらすための様々な挑戦を続けているソニーの姿を、SXSWという機会を通じて一人でも多くの方にご覧いただきたいと願っています。

“未知の感覚”を動画で体感!

現在ソニーの公式YouTubeチャンネルでは、今回の展示“The WOW Factory”のコンセプトビデオが公開中。

謎の記号をめぐって一人の男が奇妙な冒険に巻き込まれる、本格的なスペクタクルロードムービーとなっています。物語の中で主人公が体験する4つの“未知の感覚”は、展示で実際に体験できたものなのだそう。「SXSW」で直接見られなかった人も、ぜひこの動画で体感してみてはいかがでしょうか。

出典 YouTube

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