子供が生まれると、なにげないシーンでもその可愛い姿についつい沢山の写真を撮ってしまうもの。英国に住むオーウェンさんも、息子のジャクソン君の写真を撮って、その可愛い姿を楽しんでいました。

しかしある日、スマホでジャクソン君の写真を撮った際、オーウェンさんはある違和感に気づきました。フラッシュをたいて撮った写真が、左目の中はフラッシュ撮影した時によく出る赤い点、いわゆる「赤目」の状態だったのに、右目の中にが白く光った点が見えたのです。

写真に写った我が子の目に違和感を…

気になったオーウェンさんが他の写真もチェックしてみると、他の写真も何枚か同じ様な白い点が見えたのです。「これは何かの病気かもしれない」オーウェンさんがすぐにネットでこの症状について調べました。すると『白内障』や『網膜芽細胞腫』の可能性があると出てきたのです。

『網膜芽細胞腫』とは眼球内に発生する悪性腫瘍で、多くの場合、2〜3歳ころまで発症する小児がんです。けれどその時点では『網膜芽細胞腫』はごく稀であるという記述があり、「きっと大丈夫」と祈るような気持ちで、すぐに病院へ検査を受けに行きました。

すぐに始まった化学療法

しかしロイヤル・ロンドン病院でオーウェンさんが告げられたのは、オーウェンさんと妻のエミリーさんにとって、大きなショックを受ける結果でした。ジャクソン君のこの症状は『網膜芽細胞腫』によるものだったのです。

「幸い視力は失わずに済む」と言われたものの、それには化学療法を受けなくてはなりませんでした。わずか1歳2か月のジャクソン君にとって、その治療がどれほど過酷なものか、両親は胸が締め付けられる思いでその告知を聞いていました。

ジャクソン君の腫瘍は、グレートDと診断され、すぐに治療は始められました。化学療法の副作用により、ジャクソン君の髪の毛は失われ、味を感じなくなったり、体調が優れなくなったりもしました。けれど、それでもジャクソン君は、副作用に負けず明るい姿を見せてくれました。その姿は、周りの大人たちに「泣いてばかりいられない」と思わせてくれました。

何度かの化学療法により、現在ジャクソン君の腫瘍は、発見時の3分の1の大きさにまで小さくなったそうです。視野欠損はありますが、今後も治療を続け、定期的な検査を受けることで、悪化させずに過ごしてゆくことができるといいます。

早期発見のためにフラッシュで写真を撮って欲しい

この病気は、両目に発症することもあり、最悪の場合、視力を失ってしまったり、目の摘出手術を受けなければならなくなることもあります。しかし、早期発見・治療することで、回復することができる病気でもあるのです。

オーウェンさんとエミリーさんは、ジャクソン君の治療と、この病気の啓蒙を目的として、オーウェンさんはクラウドファンディング『GoFundMe』で寄付を募っています。

「私たちは、この病気に対する意識を高めたいと思っています。フラッシュをONにする、そうすることで見つけることが出来る可能性が大きいのです

オーウェンさんが、ジャクソン君の右目の白い点に気がついたのは12月でしたが、後から古い写真を見てみると、実際には11月末頃から症状が少しずつ現れていたことがわかりました。

潜在的な病気の早期診断を支援する非営利団体「Know The Glow」のページでは、フラッシュによって子供達の目に現れた小さな変化により、様々な病気が発見されたケースが紹介されています。

写真の中には、ハッキリと症状がわかるものもあれば、親でなければ気が付かない些細なものもあります。

早期発見することで、治療することができる病気は沢山あります。最近は、スマホの普及もあり、写真を気軽に撮ることができるようになりました。また、データで見ることができるため、瞳部分を拡大してチェックすることもできます。

可愛い我が子の写真を撮る時に、1枚だけフラッシュを使って写真を撮ってみる、そんな小さな一手間で、大切な子供を救うことができる可能性があることを、多くの親たちに知って欲しいと思います。

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