サウジアラビアのサルマン国王(81)が12日夜、専用機で羽田空港に到着し、皇太子さまに出迎えられました。サウジアラビアの国王が日本を訪問するのは1971年以来、46年ぶりのことです。

今回の訪問には、王族や政府関係者、使用人など1000人以上が随行していることが明らかになっています。

国王が46年ぶりに来日した理由も気になるところですが、その前にサウジアラビアがどんな国なのかを知っておきましょう。

【サウジアラビアを知る3つのポイント】

1. 国家収入の7割以上を石油に依存

2. 人口増加や失業率などが社会問題化
3. 禁止事項だらけの「世界一厳しい国」!?

1. 国家収入の7割以上を石油に依存

人口およそ3200万人、アラビア半島の約80%をしめる広大な国土(約95%は砂漠)を持つサウジアラビアは世界有数の原油生産国として知られています。

原油の輸出量は世界一で、国家収入の7割以上を石油に依存しています。

1938年に油田が発見されてからというもの、オイルマネーを国民に分配するかたちで、王族が権力を独占する支配体制を築いてきました。

2. 人口増加や失業率などが社会問題化

オイルマネーにより所得税や消費税もなく、医療や福祉関係、教育も無料で提供されています。しかし、経済悪化によりこれらが無料で提供できなくなると、国民の不満の矛先は王族に向かうことになりかねません。

また、サウジアラビアの人口の50%以上が25歳以下の若年層だといわれており、急激な人口増加が問題になっています。労働人口の大多数が公務員で、国民の約3分の1が外国人という特殊な社会構造になっており、恵まれているがゆえの勤労意欲の欠如や若年層の失業率増加も課題です。

3. 禁止事項だらけの「世界一厳しい国」!?

イスラム教が国教のサウジアラビア。メッカとメディナというイスラム教の二大聖地があり、国民がほかの宗教を信仰することは禁じられています。

また、外国文化や外国情報の流入をきびしく規制しており、観光ビザの発給はおこなわれていないため、公用や商用以外の入国は認められていません。

酒類も全て法律で禁止。さらには、イスラム教圏の中で最も男尊女卑の考えが根強いともいわれており、世界で唯一女性が自動車を運転することが禁止されている国です。

サウジアラビアの国王が46年ぶりに来日した理由は?

そんな国家の特色をもつサウジアラビアですが、アメリカなどの他国で原油生産が活発になるにつれ世界的に原油の価格が下がり、3年連続財政赤字に陥っています。

国の将来のためには石油に頼らない経済を確立する必要があります。今回のサルマン国王の来日は、そんな自国の「脱石油」の経済改革に向けて日本と協力関係を構築することが目的。

サウジアラビアは自国の若年層の労働意欲低下や失業率を改善すべく、日本の人材教育や製造業の進出を期待しています。一方、日本側はそれに協力することで、日本企業の中東市場の開拓につながります。

今回の国王来日により、日本とサウジアラビアの関係がどのように変化していくのか注目したいですね。

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