ダウンタウンの笑いに対する姿勢が垣間見えた!?

金曜22時台に放送中のバラエティ番組「ダウンタウンなう」(フジテレビ)。有名人や芸能人とダウンタウンの2人がお酒を飲みながらトークを展開する「本音でハシゴ酒」では、テレビではあまり聞くことのできない意外な本音が飛び出す内容が魅力です。

3月10日放送の回では、参議院議員の片山さつきさんがゲストに登場。いまメディアを賑わせている政治家に関する話題で盛り上がっていました。

「逆に(ダウンタウン)に聞きたいことがある」

バラエティ番組に出演するということは「ちょっとリスキーですよね?」と松本さんに聞かれた片山さん。出演を決めたのは、これだけ売れて人気のあるメンバーと顔を合わせることが出来るということ、また自分からも聞きたいことがあるからだと話していました。

「逆に聞きたいことがある」と切り出した片山さん。

ずっとお笑い業界のトップクラスいるダウンタウンについて、「世の中の流れを読めないと面白くなれないじゃないですか。それって、何で読み取っているんですか?」と質問しました。その言葉を受けて、松本さんから返ってきた答えは…

僕、世の中の笑いの流れは読まないようにしてますね。なんか、読んで読みきれるものでもないんで。

出典フジテレビ「ダウンタウンなう」2017年3月10日放送より

この言葉に、隣にいた相方・浜田さんもフォローをします。

この人(松本)ネタ作りますけど、われわれやってた漫才って、流行ってるもののことって一切無いんです。いま流行ってるもんのしゃべりは全くないんですよ。

自分らが面白いと思ってることを喋ってるだけで。

だから最近の子って流行りのことバンバン取り入れてやってるから、僕らの中でちょっと考えられない。

出典フジテレビ「ダウンタウンなう」2017年3月10日放送より

「時代をあんま意識しない方がいいと思って、やってきたと話す、松本さん。根底に「世の中に対して、これっておかしいんじゃない?」というものがあるように感じるという片山さんに、そう思わせて、騙せているのかもしれない」と答えていました。

このダウンタウンの笑いに対するこだわりはネットニュースにもなり、大きな話題となりました。自分たちが面白いと思うものをやってきた、真面目に語る2人の姿はあまりテレビでは映ることがないレアなシーンで「やっぱりスゴイ」「ますます好きになった」という声もネットでは上がっています。

そして、この話題に対して、

ダウンタウン以前
ダウンタウン以降で
お笑い界は大きく変わった

出典 http://headlines.yahoo.co.jp

ダウンタウンは時代を読む側ではなく、
時代を作ってきた側の人なのでは?

出典 http://headlines.yahoo.co.jp

といった意見も上がっています。時流にのるではなく時代を作ってきたとも言えるダウンタウンの2人。これまでの歩みも、伝説の連続でした。

吉本の養成所「NSC」の一期生だったダウンタウン

1982年に大阪で開校された「吉本総合芸能学院(通称NSC)」、1995年には東京校を開設し、多くの人気芸人やタレントを育てあげています。これまで子弟制度が主流だったお笑いの世界に、養成所でお笑いを育てる、という新たな手法が確立されていきました。

このNSC1期生として入学、吉本興業に所属することになったのがダウンタウンの浜田さんと松本さんでした。NSC在学中から注目されていたダウンタウンは、デビュー2か月目にはテレビ初出演。異例の早さで「なんば花月」の舞台に特別出演しています。

ダウンタウンの漫才を見て、島田紳助は漫才引退を決意

2011年に芸能界を引退した島田紳助さん。引退前は様々なバラエティ番組での司会やプロデュース業で活躍されていましたが、かつて20代の頃には「紳助・竜介」というお笑いコンビで1980年代の漫才ブームを牽引する存在でした。

しかし、ダウンタウンの漫才を見て「俺の時代は過ぎた」と感じ、解散を決意したということはバラエティ番組などでも島田さん本人の口から語られています。解散当時は、まだただの若手芸人だったダウンタウン。島田さんの解散会見で「阪神・巨人やサブロー・シロー、ダウンタウンには勝てない」という発言がされたことによって、注目されるようになりました。

26歳で「ガキの使い」、28歳で「ごっつええ感じ」スタート

1987年、2人が24歳の頃にはすでに関西で圧倒的な人気を誇っており、関西の夕方の帯番組「4時ですよーだ」の司会を担当しています。その人気は、徐々に東京にも広がっていき、1989年には東京進出。

1989年には「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」が放送開始、1991年には「ダウンタウンのごっつええ感じ」が放送開始します。このとき、2人はまだ28歳であったということからも、急スピードで人気が広まっていっていたことがわかります。

「ごっつええ感じ」では数々のコントを発表。「世紀末戦隊ゴレンジャイ」「アホアホマン」「MR.BATER」「キャシィ塚本」など、名作コントはどれもファンの記憶に強く残っており、2014年には年代別のベストDVDが発売されるなど、今も熱く支持されています。

「すべる」「寒い」「ドヤ顔」…松本人志の言葉力

この三村さんのツイートにもあるように、かつてネタがウケなかったことは「はずす」と言っていたそうです。しかし、その状況を「すべる」と表現し始めたのが松本さんでした。

他にも、「ドSドM」「寒い」「ブルーになる」「ドヤ顔」「ドン引き」など、ダウンタウンのトークから浸透していった言葉はたくさん存在しています。元々存在した言葉に、新たな意味を付け加え、流行語ではなく日常語として浸透していった言葉の数々。その影響力は計り知れません。

時代を作ってきたダウンタウン

かつて、ロックバンド・THE BLUE HEARTの甲本ヒロト氏が、ダウンタウンの番組を見て感銘を受けたことから名曲「日曜日の使者」を作り上げたというエピソードがあるくらいに、人々に大きな影響を与え続けてきたダウンタウンのお笑い。かつてのコントや漫才は、いま見てもやはり面白くて爆笑できます。

「時代を読むのではなく、自分たちが面白いと思ったことをやる」、この真摯な姿勢と天才的な才能が、色あせない笑いを作り上げ、「ダウンタウン以前とダウンタウン以後」と言われるほどのエポックメイキングな存在に成り得たのだと思います。

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