3月5日の自民党の会議で、総裁の任期を連続3期9年まで延長することが決まりました。これまでは最長でも連続2期6年でした。

安倍晋三首相が次の選挙で連続当選した場合、今回の変更により最長で2021年まで総裁を続けられることになります。

現在の与党である自民党総裁の任期が延びるということは、内閣総理大臣としての任期が延びるということ。

安倍首相は、今回の任期延長で何を実現しようとしているのでしょうか?

任期延長の目的は「憲法改正」

安倍首相は5日に行われた自民党の会議のあいさつで次のような発言をしています。

「次なる70年を見据えて新たな国づくりに取りかからなければならない。自民党は憲法改正の発議に向けて、具体的な議論をリードしていく

つまり、今回の総裁任期の延長の大きな狙いは憲法改正にあるといえます。では、そもそも安倍首相が憲法改正を実現したいと訴える理由は何なのでしょうか。

以下に要点をまとめてみました。

安倍首相が憲法改正は必要だと考えるポイント

1. 日本の憲法は日本人がつくるべき
2. いまの憲法は新しい価値観や課題に対応できていない
3. 憲法第9条は改正すべき

1. 日本の憲法は日本人がつくるべき

戦後まもなく日本が占領されていた頃、アメリカの司令官たちがつくった急ごしらえの草案が現在の日本国憲法のもとになったといわれています。

十分な時間をかけていない上に、日本人以外がつくった草案に沿った憲法をそのまま使っていてよいのか、という疑問が安倍首相が憲法改正を必要とする1つめの理由です。

2. いまの憲法は新しい価値観や課題に対応できていない

上記のような流れで1946年に憲法が公布されてから、これまで一度も改正されることなく約70年が経ちます。かつてはなかったプライバシーの権利や、良好な環境で生活する権利を指す環境権などについては当然盛り込まれていません。

そういった時代の流れに憲法も合わせるべきだというのが、憲法改正を訴える2つめの理由です。

3. 憲法第9条は改正すべき

新しい課題に対応できていないという問題の中でも特に大きなものが、平和主義について書かれた憲法の第9条です。戦力の不保持、戦争の放棄などを定めた9条については活発な議論がなされ、改正にあたっての大きな争点となっています。

「諸外国が日本の安全を脅かすことがない」という前提で書かれた憲法ですが、北朝鮮のミサイルや世界各地で頻発するテロなどによって、いまやその前提は崩れつつあります。

こういった流れを踏まえて、安倍首相は次のような意見を述べています。

「もちろん第9条では『自衛軍保持』を明記すべきです」

「普通の国家であれば『わたし達は断固として国民の生命、財産、領土を守る』という決意が明記されるのが当然です」

9条の改正にはさまざまなリスクが伴いますが、安倍首相が主張している通りになるかどうかは別として、この点においても憲法を改正すべきと考えていることは確かです。

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憲法改正が必要であると考える安倍首相は、それを実現するために総裁の任期を連続3期9年まで延長したのだろうとみられています。

はたして安倍首相は、延長した任期のうちに憲法改正を実現できるのでしょうか。

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