スイスの高級時計ブランド「フランク ミュラー」

スイスの高級時計ブランド「フランク ミュラー」。1992年、天才時計師フランク・ミュラー氏が立ち上げたブランドで、曲線の美しさ、放射線状に配置された数字のデザインなどが特徴です。

日本でもファンが多い人気ブランドが、日本のあるブランドを提訴しました。そのブランドがこちら。

フランク三浦

幾多のピンチを勝ち続けてきた、天才時計師フランク三浦さんが手掛けたという時計ブランド「フランク三浦」。三浦氏の「完全オリジナル」と称する個性的なデザインの時計を多数販売してきました。

デザインはあくまで「オリジナル」!?

およそ5000~7000円ほどで販売されている「フランク三浦」の時計。丸みのあるデザインに、放射線状に配置された数字、中央に印字された「フランク三浦」の文字。どこか彷彿とさせるようなデザインが特徴です。

この「フランク三浦」は日本国内の量販店などで販売され大ヒット、制作している大阪の会社によって2012年には商標登録もされています。

「イメージが損なわれる」フランク ミュラーの商標無効申請から裁判へ

特許庁が、高級時計ブランド「フランク ミュラー」側の請求に基づいて商標登録を無効としたことから、特許庁の審決の取り消しを求めて「フランク三浦」側が訴訟をおこしたことが裁判のきっかけでした。

フランク ミュラー側は、高級ブランドである「フランク ミュラー」の名声へのただ乗り目的であり、ブランドの価値を陥れるものであると主張。しかし、フランク三浦側は巧妙なパロディによって支持されており、ただ乗りはしていないと反論しました。

裁判の結果は…「フランク三浦」側の勝利

メディアなどでも取り上げられ、注目されていた裁判。結果はフランク三浦側の勝利という驚きの結果となりました。

昨年4月の知財高裁判決は「全体の語感が似て紛らわしいが、外見などが異なり、明確に区別できる」と判断。100万円を超える商品が多いフランク・ミュラーに対し、フランク三浦は4千~6千円であることから、混同される恐れはないとして商標が有効とした。

出典 http://www.nikkei.com

他にも、判決文によると

・「フランク三浦」という名前からは日本を想起させる
・つたない文字でパロディ商品だとすぐわかる
・見た目が違いすぎて、同じ商品だとは思われない
・価格も100分の1程度で、販売店の質・規模も違う
・ユーモア性は評価され、広く認識されている

といった理由から、「名前は似ていても、消費者が混同するとは考えられない」ことから、商標登録を無効とした特許庁審決を取り消す判断が示されました。

そして、最高裁がフランク ミュラー側の上告を退ける決定をしたことで、フランク三浦側の勝利が確定しました。

「お前らネットで広めろ!」公式アカウントでもアピール

フランク三浦公式Twitterアカウントでは、この完全勝利を受けて「お前らネットで広めろ!」とアピールをしています。

この窮地とも言える裁判で勝利したフランク三浦。縁起モノとして、受験の必勝アイテムにもぴったりかもしれません。

もともとは高校球児だったいう三浦フランクさん。この裁判よりも過酷なPL学園野球部、おそろしいです。

実は企業とのコラボもたくさん!

「三浦フランク」では、企業や個人とのコラボで制作されたオリジナル時計も多数販売されています。実は、有名企業からもラブコールを受ける人気ブランドなのです。

▼フランク三浦×タイトー

一世を風靡したタイトーのアーケードゲーム「スペースインベーダー」とコラボレーション。盤面には白黒ドット絵をモチーフとして採用、「スペースインベーダー」の有名なテクニック「名古屋撃ち」にちなんで、5・7・8の位置にキャラクターが使用されています。

▼フランク三浦×新日本プロレス

新日本プロレスの会場でも販売されているコラボ時計。棚橋弘至選手とオカダ・カズチカ選手モデルのデザインや、ライオンマークなど4種類が販売されました。

※現在は、販売が終了しています。

▼フランク三浦×ヤクルト(つば九郎)

元プロ野球選手・宮本慎也さんと、フランク三浦氏が高校の同級生だという繋がりから誕生した「つば九郎」モデル。もちろん、つば九郎サイズです。

みやもとさんから、うでどけいを、いただきました~!

みやもとさんの、おともだちの、ふらんくみうらさんの、とけい!

てづくりで、このよにほかはないとけい!

出典 http://ameblo.jp

つば九郎生誕20周年を記念して作られたオリジナル時計はメディアでも取り上げられ、ついにはヤクルトスワローズ公式グッズとしてダウンサイズした一般モデルが販売されました。

※現在、時計の販売は終了しているようです。

過去には海外からの訴えで、取り下げた例も…

人気バンド[Alexandros](アレクサンドロス)は、かつて[Champagne](シャンペイン)というバンド名でした。しかし、シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会(C.I.V.C.)の日本支局から、「Champagne」はフランスシャンパーニュ地方の原産地名称であり、日本国内においても保護されているという点からアーティスト名の変更を求められました。名称を継続できるよう交渉も行なったようですが、協議の結果バンド名を変更するに至りました。

海外で定着している人気ブランドに、国内の中小メーカーが勝利するという今回の判決は、とても珍しいことだと思います。フランク三浦氏は判決後も「あくまでオリジナル」と断言されていますが、今後のパロディ商品の世界において、この判決は大きな影響を与えるかもしれませんね。

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