2月26日(日本時間27日)に、第89回となるアカデミー賞の授賞式がハリウッドのドルビー・シアターでおこなわれました。

今回の授賞式は、受賞作品の名前が間違えて発表されるという前代未聞のハプニングもありましたが、なにより政治色の強い式典となりました。

多様性が強調された今回の授賞式

昨年の授賞式は、俳優部門の候補者たちが白人ばかりだったため、“白すぎるオスカー”と形容されました。

しかし今回の式典は、トランプ米大統領の排外的な姿勢に抵抗するように「多様性」が強調されました。

作品賞を獲得した『ムーンライト』は、若い黒人男性が貧困や自身の性的趣向と格闘しながら成長する姿を描いた作品。さらに助演男優賞、助演女優賞も黒人俳優が獲得し、昨年とはがらっと変わった雰囲気となりました。

反トランプ色の強い式典に

授賞式の冒頭では、司会者の男性コメディアンが

「ハリウッドは国籍で差別されることありません、「体重」と「年齢」ではするけどね」

と冗談交じりにトランプ大統領を批判しました。

また、外国語映画賞を受賞したイラン人監督は授賞式への出席を拒否

ほかにも、プレゼンターとして登場したメキシコ人俳優は、

「メキシコ人として、ラテンアメリカ人として、移民労働者として、人間として、私たちを分断する壁の建設に反対する」

と宣言するなど、今回の式典は反トランプムードがとても強いものとなりました。

なぜセレブたちはトランプを批判するのか

トランプ大統領が多くの批判を集める最も大きな理由は、やはりイスラム圏7ヵ国の入国規制です。入国者のテロを防止が目的とのことですが、これには多くの著名人が反対の声をあげています。

リアーナ

「吐き気がする! すごく衝撃的なニュース! 私たちの目の前で、アメリカが破壊されようとしている! あんな馬鹿げたことを実行するなんて、モラルのかけらもない、とんだ豚野郎ね」

マイケル・ムーア

「イスラム教徒の皆さん、僕を含む大勢のアメリカ人が申し訳なく思っています。アメリカの大多数は、この男に投票していません」

トランプ大統領のTwitterでの発言も注目を集めています。

1月8日のゴールデングローブ賞授賞式でのスピーチでメリル・ストリープがトランプ大統領を批判したことに対して、トランプは「メリル・ストリープは、ハリウッドで最も“過大評価”されている女優の1人」とTwitterで反撃。

今回のアカデミー賞授賞式では、この件をからかうジョークもみられました。

世界的な式典での大統領批判。いまは影響力の大きなセレブたちからは支持を獲得できていない様子のトランプ大統領ですが、今後この流れが変わることはあるのでしょうか?

彼が掲げる政策や世論の動きには引き続き注目です。

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