記事提供:日刊サイゾー

2月26日、東京都港区のグランドプリンス高輪にて「第26回東京スポーツ映画大賞」および「第17回ビートたけしのエンターテインメント賞」の授賞式が行われた。

ビートたけし審査委員長の「独断と偏見だけで決める」というコンセプトのもと行われる本映画賞も、早くも26回目。邦画・洋画ともに話題作が多かった2016年だけに、今年はどのような作品が受賞したのだろうか?

まず新人賞は、『湯を沸かすほどの熱い愛』(監督:中野量太)で、宮沢りえの娘役を演じた杉咲花が受賞。同作はたけしお気に入りに映画だったのか、宮沢も主演女優賞を受賞している。

また、今回は「特別功労賞」に、今年1月3日に87歳で亡くなった俳優の神山繁さんが受賞した。神山さんは北野武監督の『アウトレイジ ビヨンド』(12年)で暴力団の会長を演じており、同作が最後の映画出演作となった。

「本当は最終章にも出てほしかったんだけどね。高齢だし普段はヘロヘロのおじいさんなんだけど、いざカメラが回るとシャキッとするんだよね。あれはすごかった」と故人を偲んだ。

助演男優賞は『怒り』(監督:李相日)で個性的な若者を演じた綾野剛、『ディストラクションベイビーズ』(監督:真利子哲也)で狂気あふれる演技を見せた菅田将暉が受賞したほか、主演男優賞は、本映画祭ではすっかりおなじみの三浦友和が受賞した。

三浦は『葛城事件』(監督:赤堀雅秋)にて、無差別殺人犯の息子の父親を好演したことが受賞のきっかけだったという。

たけしいわく「美男俳優のイメージだった三浦友和に悪役(『アウトレイジ』の二代目会長役)をやらせたのは、オイラが最初だからな」と、自身の慧眼ぶりをあらためて強調した。

また監督賞は、2016年夏の話題を独占した『シン・ゴジラ』の庵野秀明総監督・樋口真嗣監督が受賞した。

たけしは「昔はゴジラもたくさんギャグにしたけどね。今回のゴジラは自衛隊の動きとかすごいリアルでね」と感心しきりであった。

続けて作品賞は、アニメ映画『この世界の片隅に』が受賞。

たけしは本作を認めつつも「昨年は『君の名は。』もあって、アニメに人が集まったよね。アニメにはアニメにしかできないこともあるし、実写には実写にしかできないこともあるけど、もしかしたらわれわれ、監督も含めて役者も一度考え直さなくちゃいけないかもしれない」と語り、映画大賞を締めた。

また、これに続き「ビートたけしのエンターテインメント賞」の授賞式が行われた。

今回も候補者多数の混戦と化しており、激励賞には柴田英嗣、狩野英孝、努力賞には三遊亭円楽と、女性絡みの騒動が話題になった3名が受賞したが、3名とも会場には登場せず。

また、話題賞もピコ太郎、RADIO FISH、平野ノラの受賞となったが、会場に現れたのはピコ太郎のみ。

その一方、「会場に来たヤツにだけあげる」と発表した日本芸能賞のハリウッドザコシショウ、ライス、銀シャリの3組は、まさかの全員登場で、たけしを驚かせた。

そのほか日本芸能大賞には「東西含めて今、一番落語がうまい」と、たけしが太鼓判を押す桂文珍、日本芸能特別賞には「ものすごい努力をしている」という理由で林家正蔵が選ばれたほか「カムバック&激励賞」では、まさかのベッキーが会場に現れ、たけしと一緒のツーショット撮影に応じた。

「東スポさんには、あることないこと…ないことばっかり書かれましたが、賞をもらえてとてもうれしいです」と笑顔でコメントし、深々と頭を下げた。

16年も話題豊富だった「第26回東京スポーツ映画大賞」および「第17回ビートたけしのエンターテインメント賞」。よもや「芸能スキャンダル大賞授与式」と見間違うほどにトンデモない式典になってきたが、来年も毒々しい授賞式を期待したい限りである。

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