発足から間もないトランプ政権に激震が走りました。大統領補佐官だったマイケル・フリン氏がロシア大使に対して情報を不法に流出させた疑惑が浮上し、就任後たった1ヶ月で辞任したのです。

そしてその後任に、米陸軍能力統合センター長のハーバート・マクマスター陸軍中将(54)を起用することが発表されました。

マクマスター氏が抜擢された国家安全保障問題担当 大統領補佐官とは、トランプ大統領の右腕となり、国防や外交の政策をを立てる重要なポジションです。

マクマスター氏ってどんな人?

【マクマスター氏を理解するポイント】

・「知的な戦略家」ともいわれる生粋の軍人

・絶大な発言力をもち、トランプ大統領にも臆せずモノ申す
・親ロシア派だった前任者とは異なり、ロシアを警戒

「知的な戦略家」ともいわれる生粋の軍人

マクマスター氏は、高校時代からミリタリー・スクールに通う生粋の軍人で、1991年の湾岸戦争では、9台の戦車部隊を率いて、イラク軍の80台以上の戦車を破壊する軍功を挙げ、「最強の戦車指揮官」としてその名を馳せるようになります。

その後、イラク戦争やアフガニスタン紛争でも「知的な戦略家」として能力を発揮。

また、マクマスター氏は中東通であることから、トランプ政権の優先課題に挙げられた打倒「イスラム国(IS)」においてもキーマンになることが期待されています。

絶大な発言力をもち、トランプにも臆せずモノ申す

トランプ大統領はマクマスター氏について、「素晴らしい才能と経験を持つ人物。アメリカ軍の中で、誰からも尊敬されている」とコメント。

米軍関係者の間で高い評価を得ているのはもちろん、アメリカでは戦歴のある軍人は英雄として称えられ、絶大な発言力をもちます。そのため、トランプ大統領はマクマスター氏を側近にすることで、自身の発言力をより高めることができるとも考えられます。

またマクマスター氏は、これまで相手が誰であってもはっきりと意見を述べ、政権を批判してきました。トランプ大統領にも臆せずに反対意見の言える人物としても注目されています。

親ロシア派だった前任者とは異なり、ロシアを警戒

長らくロシアと対立してきたアメリカ。

前任のフリン氏は親ロシア派でしたが、マクマスター氏はロシアへの警戒心が強いタイプ。昨年5月にワシントンで行われたイベントでも、「ロシアの目的はヨーロッパの秩序を壊し、ロシアに有利な秩序に塗り替えることだ」と同国を批判していました。

そんなマクマスター氏の就任で、ロシアを脅威とみる従来の米国の方針へ回帰する可能性もあると見られています。

2014年には、「21世紀の軍隊における卓越した戦士兼思想家である」という理由で米タイム誌の『世界で最も影響力がある100人』にも選ばれたマクマスター氏。

その影響力は今後のアメリカの外交にどのような変化をもたらすのでしょうか。

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