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【カップルFile01】ゆささん・アルバロさん。

カップルの形は十人十色。入籍しているご夫婦、事実婚、恋人等々、形態も色々。この連載では、様々なカップルのインタビューを通じて、型に捉われた恋愛観や夫婦観からの脱却をアシストします。

カップルFile01<ゆささん・アルバロさん>

ゆささん:関西地方出身・25歳女性
アルバロさん:チリ出身・25歳男性

2015年の6月に結婚したご夫婦。二人は英語と簡単な日本語とスペイン語のミックスで会話をしています。

夫・アルバロさんは日本で男の娘モデルと<KUDY(クディー)>名義でミュージシャン活動をしていて、母国チリで家業のパン工場を経営する会社社長でもあります。

妻・ゆささんはコンビニアルバイトの傍ら、彼のマネジメントやステージ用ヘアメイク、さらに彼の衣装を作れるように服作りの勉強もしています。

――お二人の馴れ初めをお伺いしてもいいですか?

ゆさ 出会いは4年前、私が大学3年生の時です。

もともと私は外国語の勉強をしたくて留学したかったんですが、お金がなくてそれは難しかったので、まずはインターネットで外国人の友達を作ろうと…それで当時チリ在住だったアルバロとネットで知り合ったんです。

――遠距離のまま交際を始めた?

ゆさ そうです、一度も会わないまま。

――お互いのどんなところに惹かれたのですか。

アルバロ 音楽とかタトゥーとかピアスが二人とも好きで、すごい話があって。

ゆさ 二人とも、DIR EN GREY(ディル・アン・グレイ)が好きで。チャットとかスカイプとかでそういう話ばかりしてましたね。あの、私は最初、アルバロのプロフィール写真を見て女の子だと思って。

――実は私もさっき、そう思いました。かわいらしくて。

アルバロ ありがとうございます(笑)。

――その当時、アルバロさんもチリで学生生活を?

アルバロ 僕は実家のパン屋さんで仕事してました。

ゆさ 最初の一年間は直接会うことはできなくて、遠距離恋愛でした。私が大学を卒業してすぐ、チリに行きました。彼が招待してくれて。彼の実家にもう、行きました。

――初対面の場所が彼の実家。緊張しませんでした?

ゆさ 緊張は全然しなくて、やっと会えるってワクワクでしたし、初めての海外だしすごく楽しみでした。彼の家族もとても歓迎してくれて。

家族経営でパン屋さんをしているんですが、近隣の学校やお店にパンをたくさん卸している会社なんですね。毎日300kgとか大量のパンを彼や従業員が手作りで焼いて。そのお仕事を少し手伝ったりもさせてもらいました。

アルバロ チリは主食がパンなのでみんなすごい量を食べるんですよ。でも日本みたいな惣菜パンや甘いパンはなくて、ハンバーガーのバンズのようなパンがほとんどですね。

――300kg毎日卸しているって、結構大きいパン製造会社?

ゆさ いえ、でも家族経営なので。

――今、アルバロさんが日本に来ていて、パン工場は人手が足りないんじゃないですか?

アルバロ 従業員も今はいますし、両親もいるので、まあ。

――ゆささんは大学卒業してチリに行って、どのくらい滞在していたんですか?

ゆさ 1年半くらいです。最初は3カ月を予定してたんですけど、楽しすぎて延長、延長で。彼の家族もとっても優しいし、パンを作るのを手伝ったりするのも楽しいし。

すごく自然が多い地域でジャングルみたいな森林もあるし海も湖もあるし、かなりリラックスして過ごしていました。人もフレンドリーで、私は全然スペイン語しゃべれなくてずっと関西弁でしゃべってたんですけど、みんなノリで通じるというか。

――パン屋さんでは日本のパンを作ったりも?

ゆさ してました。メロンパンを作ったら、それがバカ売れして!

アルバロ あとチョコパンも!

――メロンパンがチリで流行ったんだ。

ゆさ チリはパンを1個2個って買う習慣がなくて基本的にkg売りなんですね。何kgで200円、とかなんですけど、メロンパンはなんと1個100円で売れて。みんなすごい買ってくれました。

――大ヒット商品ですね。アルバロさんのご家族としては、このまま二人とも家にいてよ~って感じにはならなかった?

ゆさ なんか、うん…私もズルズル滞在を引き伸ばしてしまったので…さすがにいったん日本に帰らなきゃって思ってたんですね。そうしたら、彼からプロポーズがあって。

――プロポーズの言葉は?

アルバロ ロマンティックな人間じゃないんで、普通に。

ゆさ プロポーズの言葉っていうのは特別なかったんですけど、結婚しよう、みたいな。毎日すごい好きとか、ラテン系な感じで言ってくれてるから、特にロマンティックなプロポーズとかじゃなくて。

――ロマンティックではないけど情熱的ではある。

ゆさ 愛情表現が毎日すごいです。

――それは今も?何回も好きとかいう?

ゆさ 今も。一日に100回くらいは普通に。

――それ言われてどう返すんですか?

ゆさ 私も、って。

――プロポーズを受けて、結婚して、日本に。アルバロさんも日本に行きたかった?

アルバロ 行きたかった。

ゆさ 彼も日本文化に興味があって、もともと「日本に一緒に行きたいな」と言ってたんです。なので、2015年の4月に彼にプロポーズされて、6月に入籍して、9月に二人で日本にやってきました。

――結婚式ってしました?

ゆさ してないですね。結婚式っていう感じじゃなくて、チリで籍を入れたときにアルバロの友達とか親戚を招待して、ホームパーティをしたくらいです。

ドレスも着てないし。チリでは役所で入籍するときに神父さんが来てくれて誓いの儀式をやってくれるんですよ。だからそれでもういいかなって。

――日本ではやらなくていい?

ゆさ 私はそういうのこだわりがないんで、ま、いっかみたいな。もしやるなら、白いドレスとタキシードじゃなくて、アルバロと二人で格好いいドレスを着たいなぁって思います。黒っぽいゴスロリっぽい感じの。

日本のAV男優になって活躍したい

男の娘モードのアルバロさん。ヘアメイク担当はゆささん。

――アルバロさんは日本で男の娘モデルとしてショーに出たり、ミュージシャンとしての活動をしたりしているんですよね。

ゆさ はい、ひとりでセルフプロデュースで。

アルバロ ジャンルとしてはロックとちょっとメタル。

――Youtubeチャンネルとか持ってます?

ゆさ そういうのあんまり好きじゃないみたい。

アルバロ 自分でシェアしていくのは苦手…自分から主張していくのが苦手なんです。

――でも拡散しないと評判も広まらないでしょう。ライブはやってます?

ゆさ 今は日本語の勉強のほうに集中してるんでライブもやってないんですけど、昨年の5月にアメリカの伝説のDJといわれるRODNEY BINGENHEIMER(ロドニー・ビンゲンハイマー)が来日して主催イベントをしたときに出させてもらったんですね。

それがデビューライブでした。まあ、そんなに急がずにやっていければいいかなって。

――クチコミで広がりますように。今って、生活費ってどうしてるんですか?

ゆさ 私のバイト収入と、彼のパン屋さんの売上げというか配当金を送金してもらって。

――配当金。株式会社的な?

ゆさ はい、株式会社的な。彼がパン屋さんのオーナーなんです。

――なるほど~。

アルバロ あの、ミュージシャンとしても活動していきたいし、男の娘モデルもやっていきたいですけど、AV男優もやりたいんですよ。

――興味の対象が幅広いですね。AV男優、なんでですか?

アルバロ 森林原人さんがすごい好きで。憧れてて。

ゆさ 森林さんのDVDをすごくよく見てるんですよ。

アルバロ エロに対しての好きというより、森林さんの知識とか、セックスがどう体に影響を及ぼすのかっていう、そういうのに興味があって。

ゆさ 森林さんのテクニックの講座のDVDを見て勉強してて。

――なんてタイトルのDVD?

アルバロ プロセックスマスター養成講座」。

――それ英訳もスペイン語訳もないでしょう?

ゆさ 日本語しかないんで、私が翻訳して。2人で一緒に並んで、静かに見てるっていう。

――森林原人さんをどうして知ったんですか?入り口としては、日本のAVによく出てる男だなって感じでしすか?

アルバロ チリでインターネット上のバラエティ番組があるんですけど、そこで森林さんとかしみけんさんが紹介されてて、それで知った。

――そうなんだ。日本のAVってチリにいても見られる?

アルバロ インターネットがあれば見られる。チリは宗教上の関係で、AV制作会社っていうのがないです。日本のAVはアメリカとかのポルノと違って、ストーリーがドラマみたいな感じなんで、チリ人は日本のAVが好きな人多いです。

――ストーリーあるほうがいいんだ。

ゆさ ストーリーあるほうが面白いみたい。彼はいわゆるAVの本編である絡み部分だけじゃなくて、最初のほうのドラマパートの話とかも楽しむ人で。

――じゃ、たとえば痴漢モノのドラマAVとかで、満員電車に揺られてる女性が「はぁ~、今日も仕事疲れたぁ…」とか脳内独り言つぶやいてるシーンとか。

ゆさ そういうのが好きみたい。

――学校ものとか会社ものとか、不倫旅行ものとか、ストーリーがあるやつでも色々あると思うんですけど、特に好きなシチュエーションがあったら教えてください。

アルバロ ショタコン。

ゆさ 彼すごく小柄なんで、ショタコン男優になりたいって言ってて。

――なれるんじゃないですか?

ゆさ 調査のために私もAV撮影現場にエキストラで行ってみたんですね。

その撮影に来てた男優さんにちょっと話を聞いてみたんですけど、結局のところ、アルバロはまだ日本語が出来ないからすぐAV出るのは難しいんじゃないかって。やっぱりもうちょっと日本語力を上げたほうがいいって。

――でも日本語わからない、綺麗な顔のショタ風男優さんが痴女にグッと来られるみたいな感じだったり…。

ゆさ この間それで、「外国人にエロい言葉を教える」っていう企画作品のエキストラに出してもらったんですけど。それはエキストラ止まりで。

――言葉の壁もありますけど、AV男優って、人前で勃たせて、よきタイミングで射精しなきゃいけないっていう、そのコントールが大事じゃないですか。

ゆさ それ、毎日練習してる。

――練習?どういう風に練習してるんですか?

アルバロ PCマッスルを鍛えてる。肛門をキュッと締めたりすると筋肉が発達するので…。鍛えれば、射精を出したり止めたりも出来るようになります。

ゆさ SODに面接にいったときに、カメラの前でやらされたんですね、その動きを。

――えっ、もう面接にも行ってるの?

ゆさ 2人で行ってます。

――SODの面接って、「男優になりたいんです」って言って面接してもらう感じ?

ゆさ はい、そうです。普通の人はカメラが回ってたら精液を出せないみたいなんですけど、彼は出来てすごい褒められてた。

――それってセルフ?

ゆさ セルフです。私はそれを端で見てて。静かに。

――アルバロさん、すごいですね。あとは日本語をもう少し覚えるだけですね。ただ、今後、男優デビューされたら、他のAV女優さんとの絡みもあるわけじゃないですか。それに対してゆささんはジェラシーを覚えはしないですか?

ゆさ 嫉妬するのかなって思ったんですけど、やっぱりしないと思います。逆におもしろそうだなと思って。むしろ、面白そうだから見てみたいなって。

――男優デビューして、すごい売れちゃったらどうしましょう。

ゆさ その時はその時で考えようかな。

「LOVEとSEXは違うもの」

――そもそもどうして男優になりたいんだろう?

アルバロ 人前で脱いでセックスするっていうのはプレッシャーになるとは思うんだけど、そういうプレッシャーが好きだし。去年、しみけんさんのカレー屋さんに行って、しみけんさんに会ったんですね。

しみけんさんは少しスペイン語が話せるから、2人でしゃべってて。彼の知識がすごくて感動しました。しみけんさんと同じ仕事で、知識をつけていきたい。

――知識って?

アルバロ カラダコントロールとか、体調管理とか。

――肉体全体のこと?

ゆさ 男優さんはそういう知識が豊富で。ネットで情報見ても、普通の人より知ってるなぁっていうのでますます興味が湧いたんだそうです。

アルバロ 今年の12月に日本語能力試験を受けるので、合格目指して、頑張ります。

――それが合格したよってなったら…。

アルバロ もう1回、男優の面接に。

ゆさ エロ本でもエロイ言葉を勉強して頑張ろうね。

――「ぶっかけ」はお馴染みでしょうけど…。

ゆさ 「おぱんつ脱いで」とか。読み書きはできるんですけど、しゃべるのは恥ずかしいみたいで。

――しゃべるのは恥ずかしいけど、AVは出たいんだ…。

ゆさ 日本人が英語をしゃべるのが恥ずかしいのと一緒。

――ああ、そういうことなんですね。では、AVに出るという話が進んでいる中で、夫婦のセックスはどうなってるんですか?

ゆさ すごいバラバラなんですけど、全然しない時は半年くらいせずで、する時は、月3~4回とか不定期。

アルバロ LOVEとSEXは違うもの。AVのセックスはエンターテイメントのショーとして考えてるので、ゆさとのセックスとは違う。AVでのポジションとか、普通のセックスではあまりしないようなものでしょう。

AVはエンターテイメントとして好き。僕たちに大事なのはリスペクトしあう気持ち…セックスよりお互いの気持ちが大事かなって考えてるので、半年くらいセックスしなくても大丈夫かなって思います。

――ゆささんはAVは好きですか?

ゆさ アルバロと2人で見るのは好きです。

――カップルでAVを見る行為を、セックスの前戯みたいに考えてる人も多いと思うんですけど、お二人の場合はそうではなさそうですね。

ゆさ ないですね。二人で見て「あ、この男優すごい、こんなことしてる!」とか「このポジションすごい、どこの筋肉使ってるんだろう」とか話すんです。あとはセックスシーンまでにいくまでのストーリーを一緒に楽しんだり。

――そういう見方なんですね。チリの宗教的には、つまりアルバロさんのご両親的には、「AV男優なりたい」という話は受け入れOKなんですか?

ゆさ 大丈夫みたい。気にしていないみたい。

アルバロ お互いの両親がすごく応援してくれてるので頑張れます。

――それは良かったです。ところで、いつまで日本にいるとか、いつかチリで暮らすとか、そうした将来の予定は今のところ別に考えてはいない?

ゆさ 日本でAV男優になるか、ミュージシャンか。どっちかで成功するまで、日本にいるつもりみたいです、彼は。

――どっちもっていうのは?

アルバロ そうできたら嬉しい。AV男優になりつつミュージシャンとしても活動して、AVで感じた気持ちを歌詞にして書きたい。だからいま日本で勉強している。

――ゆささんは彼の夢を一緒に叶えたいんですか?

ゆさ そうですね、応援したいですね。私も好奇心旺盛なので色んな世界を見たいなって思ってて。

――では最後に、結婚してもっと相手を好きになったところがあれば、聞かせてください。

アルバロ 結婚したら意識が変わる夫婦いるじゃないですか。責任感とか、結婚したから何々しちゃだめとか。でも、僕たちはまだ友達みたいな感じ。結婚したら変わるかなって思ってたけど、友達みたいな関係が続いてるので、そういうのが好きかな。

ゆさ 私は、結構優柔不断なんですけど、彼がなんでもパパっと決めちゃうんで、格好いいなって思う。

あと、その一方で私は何も考えずにまず行動しちゃう…服作りとかも突然やりだしたんですけど、彼がミシン買ってくれたりとか、どうやって作るかとか調べてくれたりサポートしてくれるので、そういうところもすごく好きです。

――お互いに1個だけ変えてほしいところがもしあれば…。

アルバロ ないです。

ゆさ 私も、特にないです、このままで。

――ありがとうございます。男優デビュー楽しみにしてますね。

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