大ヒット中の映画『沈黙-サイレンス-』

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日本で公開後、10日間で観客動員数30万人を記録し、今も大ヒット公開中の映画『沈黙-サイレンス-』。巨匠マーティン・スコセッシが監督を務め、日本からは窪塚洋介浅野忠信イッセー尾形塚本晋也小松菜奈ら豪華出演者の起用で、公開前から各所で注目を集めていた話題作です。

作品は、江戸時代初期、キリスト教弾圧の下で苦しみ棄教する(信仰を捨てる)ポルトガル人宣教師を描いています。

マーティン・スコセッシ監督が原作の小説と出合ったのは、1966年に小説「沈黙」が刊行されてから22年後の1988年。

スコセッシ監督は「信仰とは何か?」というテーマに迫った小説に深い感銘を受け、映画化を決意します。しかし、映画化の実現にはなんと28年の歳月を要しました。それほど映画化の難しい作品だったんですね。

原作者・遠藤周作とは?

マーティン・スコセッシ監督が感銘を受け、“戦後日本文学の金字塔”とも言われた小説「沈黙」の作者は遠藤周作

1955年に「白い人・黄色い人」で芥川賞を受賞して以降、旺盛な執筆活動を続け、歴史小説、戯曲、映画脚本、エッセイなど多岐にわたる作品を世に送り出し、多くの作品で賞を受賞、多くの作品が映画化・ドラマ化されています。

遠藤周作を一言で表現すると、“二面性”のある作家とされています。

「沈黙-サイレンス-」でも人間の“強さ”と“弱さ”という“二面性”が描かれ、窪塚洋介「(自身が演じたキチジロー役は)弱く醜く狡く、そして汚い人間で、強さと弱さが表裏一体の人物」と評するように、遠藤周作は“二面性”をテーマとした作品を数多く執筆しています。

また、彼自身にも“二面性”があると言われています。彼の小説は、彼の最大のテーマであるキリスト教に関連した硬い純文学が多い一方、エッセイではユーモアある作品を多く執筆しているので、ユーモア文学としてのイメージが強い方も多いのではないでしょうか?エッセイでは「狐狸庵先生」という名前で称されました。

話題のサスペンスドラマ「真昼の悪魔」

現在放送中の東海テレビ・フジテレビの大人の土ドラ「真昼の悪魔」(毎週土曜午後11時40分~放送)も遠藤周作小説が原作のドラマ。

表向きは美しく優しい女医だが、裏では様々な罪を犯していく美人外科医役・田中麗奈の役柄と、ホラーとも言えるストーリーが話題となっています。

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このドラマの主人公・大河内葉子(田中麗奈)も天使と悪魔の“二面性”を持った人物として描かれており、ネットではそのサイコパスっぷりに反響が寄せられています。

田中麗奈さんも、自身が演じる主人公の“二面性”に触れています。

葉子という人間には天使と悪魔が共存しているんです。信用のある医師という面では天使のような部分があるんですけど、ただ、心の中に天使とは違う彼女が確実に存在しています。

出典 https://thetv.jp

主題歌は倖田來未

また、このドラマ「真昼の悪魔」の主題歌は倖田來未の「On my way」

実は、この主題歌も収録される倖田來未のニューアルバム(3月8日発売)も“二面性がテーマとなっており、「W FACE~inside~」と「WFACE~outside~」の2タイトル同時リリースで、内側の自分と外側の自分をテーマに、その葛藤も作品で描いているんです。

「実際に原作や脚本を読み込ませて頂いたうえでその世界観を表現できるようにしました。人なら誰しもが持っている外側の自分と内側の自分の葛藤に近いものを、どう聴いている人に前向きに届けられるかを本当に考え制作した楽曲です。」

出典 https://www.m-on-music.jp

このように遠藤周作が今注目され、“二面性”をテーマにした作品が支持されているのは、誰にでも表の顔裏の顔があり、それを曝け出していることに感情移入出来る人が多いからではないでしょうか。

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