記事提供:AbemaTIMES

一人の客室乗務員の機転が少女を救った。アラスカ航空の客室乗務員が、人身取引を未然に防いでいたことが分かった。海外メディアによると、事件が起きたのは2011年。

アラスカ航空のシアトル発サンフランシスコ行きの便で起こった。身なりの整った年配の男と一緒にボロボロの服を着た少女が座っていた。

客室乗務員のシェリア・フェドリックさんによると「少女は年齢14、15歳くらい。地獄を見たような青ざめた表情をしていた」という。フェドリックさんが話しかけると男性は、警戒している様子だった。

少女に話をさせないように遮るなど不自然だったという。不審に思ったフェドリックさんは、少女にトイレに行くようにささやいた。トイレの鏡に、助けが必要かどうかメモを貼っておいたのだ。

そこで少女が、助けて欲しいとメモを残したために、人身取引の被害者だと発覚した。機長の報告で通報を受けた警察が到着した空港ターミナルで待ち受け、少女は無事に保護された。

この少女は今では大学に通い、フェドリックさんともいまだに連絡を取り合っているという。アメリカの慈善団体は客室乗務員に対し、人身取引の当事者が搭乗した場合、客室乗務員がきちんと探しあてて、報告できるように指導している。

一方カンボジアでは、日本人の男ら3人がカンボジア人の女性を日本の風俗店経営者に売り渡したとしてカンボジアの警察に逮捕された。

逮捕されたのは、首都プノンペンでレストランを経営するフクイススム容疑者とフクイ容疑者のカンボジア人の妻ら合わせて3人だ。

彼らは去年、カンボジア人女性10人に対し「日本のレストランで働けば3000ドルから5000ドルの給料がもらえる」などと持ちかけ、売り渡した疑いが持たれている。

UNODCの2014年の発表によると、人身取引の被害者のうち18歳未満の子供が全体の3分の1を占め、成人を含めた全体の70%が女性の被害者だ。

人身取引には7分類があり強制労働、性的搾取、臓器取引、偽装結婚、少年兵士、取引を伴う養子、強制的な物乞いだ。

日本ではなかなか身近に感じることが少ないように思われるが、人身取引について取材もしているノンフィクション作家の石井光太氏は「一番分かりやすいのは、途上国で労働力として売り買いされるとか、売春宿で売り買いされるという形。しかし日本にも同じようなものはあります。少し昔だとフィリピン人の女性がダンサーとしてやってきたけれども、日本でパスポートを奪われて売春させられることもある」と実態を語る。

BuzzFeed JAPAN編集長の古田大輔氏は「フィリピンからブローカーを経て、日本にやってくる。結婚であったり、働くために来るが、仲介業者の中には悪質な、最終的には性風俗で働かせることを目的としているものがあるから、フィリピンの外務省がそういう業者は使うなと、アラート(警告)を出した。いまだにそういうケースは多い」と話した。

人身取引の市場は全世界で3兆円とも言われており国連薬物・犯罪事務所の資料によると、大きく南米、アフリカ、東アジアから北米、欧州、中東、というルートがある。

しかし、石井氏によると「貧しい国から豊かな国に流れているということですが、細かく見ていくと色々な実態がある。児童労働も、最初は家計を助けたくて行く。子供自身は売り買いされていることは分からないし、悪いという意識が一切ない。しかし裏ではお金のやり取りがあったりする」と人身取引がなかなかなくならず、3兆円という規模になっている背景について語った。

日本のNGO団体によると、世界では推定毎年250万人が人身取引の被害にあっているといい、去年レバノンで摘発された組織は難民の少女たちを監禁し、売春行為を強要。

また中東などから欧州に入った難民の未成年者1万人以上が行方不明となっており、人身取引に巻き込まれた可能性があるという。

そして人身取引は犯罪組織だけではなく、ドイツでは難民の父親が57万円ほどで生後40日の女の子をオークションに出品し、警察が事情聴取したことも。

さらに専用のソフトを使ってアクセスする闇のインターネットサイトもあり、問題になっている。(AbemaTV/AbemaPrimeより)

出典 YouTube

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