毎日の料理、大変ですよね…

仕事帰りには疲れ果てて料理する気になれない、子育てに追われて料理の時間がとれない…、ちゃんと自炊したほうが経済的にも栄養的にも大事だということはわかっていても、ついつい毎日の料理はおろそかになってしまいがちです。

そんなときに、InstagramなどのSNSで素敵な手料理が並ぶ写真を見ると、もっと自分もちゃんとしたもの作らなきゃ…と焦ってしまったりもしますよね。

こういった、料理に対して「苦手意識」「ハードルの高さ」を感じている現代の男女に対して、新たな提言が出され、注目されています。

土井善晴「毎日の食事は一汁一菜でいい」

NHK「きょうの料理」、テレビ朝日「おかずのクッキング」など料理番組でも活躍中の
料理研究家、土井善晴さん。家庭料理の第一人者であった土井勝さんの息子でもあり、親子2代にわたって、家庭料理を追求してきた土井さんが提案するのは、“一汁一菜”の日常です。

『毎日きちんとお料理をしなければならない』と気を張っているお母さんは多いと思いますが、忙しくて難しいときもあるでしょう。かといって手を抜いてしまうと、家族の体調の変化が心配になってしまう。

それなら、毎日のごはんは“一汁一菜”で良いのです。それなら続けやすいでしょう

出典 http://news.yahoo.co.jp

世間でよく言われる「一汁三菜」(ご飯に汁もの、主菜1品、副菜2品)ではなく、多くの種類のおかずを作らなくても「具だくさんの味噌汁」があればそれでいい、というのが土井さんの提言です。

ご飯を炊いて、お味噌汁を作るだけ。

Licensed by gettyimages ®

ごはんを炊いて、具だくさんのみそ汁をつくる。

これだったら料理の上手下手もないし、男女の違いもないし、一人からできる。10分もあれば食べ始められます。

栄養面でいえば、日本人はずっとこれを続けてきたのだから、毎日3回ずっと食べ続けたとしても元気で健康でいられるはずです。まあ、ええことだらけなんですよ。

出典 http://kokocara.pal-system.co.jp

日常の食事を「一汁一菜」と決めてしまえば、毎日の献立作りのストレスはなくなります。料理が大変だと感じる人も、ハードルを下げれば毎日の仕事もぐっと楽になるのではないでしょうか。

塩むすびで話題になった土井先生だからこその、和食の原点

NHK「きょうの料理」で放送された「塩むすび」の回で、放送時間15分を使い切っておむすびの作り方を披露した放送が”神回”と語られている料理研究家・土井善晴さん。その内容がバラエティなどでも紹介され話題を呼び、ついには象印のCMにまでなってしまいました。

素材の味を生かした、丁寧な料理を作る土井さんだからこその「一汁一菜」という提言は、決して手抜きの推称ではないのです。

ごはんとみそ汁だけなんて言ったら、手抜きと思われるかもしれませんね。でも、一汁一菜は決して手抜きではありません。

手抜きだと思うと後ろめたさを感じてしまいますが、そもそも和食の身上は素材を生かすこと。素材の持ち味を引き出すにはシンプルな料理がいちばんです。家庭料理は手をかけないことがおいしさにつながるのです。

出典 http://kokocara.pal-system.co.jp

ご自身も実践されているようでTwitterでは実際の食卓の写真もアップされています。

余裕のないなかで「ちゃんと料理を作らなければ」と悩んでいる人に伝えたい

昨年、土井さんが出版された書籍「一汁一菜でよいという提案」(グラフィック社)では、実際に「一汁一菜」という食のスタイルについてや、合理的な米の扱いと炊き方、具だくさんの味噌汁レシピなどが掲載されており、現在Amazonでカテゴリランキング1位の人気となっています。

この書籍を作ったきっかけは、仕事に家事に子育てに忙しい日々のなかで料理に対する余裕をもてない人たちの存在だったそうです。

いまの世の中には
これが必要だと思ったんですね。

仕事をして、子育てして、家事をして、
余裕なんてないのに
「料理を作りなさい」と
言われている人たちがたくさんいる。

さらに旦那のほうが 
「いつも最低3品は欲しい」などと言ってる。 
現実はお手上げ状態というか、できっこない。

でもどれもないがしろにできない。
そんなふうに困っている人が、
とってもたくさんいるんです。

出典 http://www.1101.com

また、最近のSNSでの手料理画像についても、書籍の中で取り上げています。

SNSなどの投稿を見ていると、一汁二菜をお膳に正しく並べた画像に「今日は手抜きしちゃった」と言葉を添えてつぶやいています。

和食は簡単、普段はもう少し手を掛けていると、少し自慢もしているのでしょうか。そんなつもりはなくても、手の掛からない、単純なものを下に見る風潮がお料理する人自身のハードルを上げ、苦しめることになっているのです

出典土井善晴『一汁一菜でよいという提案』(グラフィック社)より

手間をかけた料理=おいしい、愛情がこもっている、というように思っている部分は多いのではないでしょうか。しかし、土井さんは手間をかけることが決して大事なわけではないと言います。

「料理はやっぱり”ひと手間”ですよね」とはよく聞かれる言葉ですが、それは労力を褒めているのであって、必ずしもおいしさにつながるものではありません。

そんな言い方をするのは、一般的に手を掛けることが愛情を掛ける、思いを込めることにつながると思っているからです。しかし、日常の料理では手を掛ける必要はありません。

出典土井善晴『一汁一菜でよいという提案』(グラフィック社)より

「時間も余裕もないときに、手をかけて何品も作る必要はない」「量が足りなければ、ご飯も味噌汁もおかわりすればいい」というのが、土井さんの考える食のスタイルです。

おいしくなくてもいい。ご馳走はたまにでいい。

家庭料理では上手下手を気にする必要はなく、下手でも毎日作ってくれていたということのほうがはるかに大切だと土井さんは言います。おいしくない体験や、野菜の様々な味を感じる体験は、外食や外で買った食べ物とは「情報量が全然違う」のだそうです。

そして、ご馳走を作るのはたまに、余裕がある時でかまわないのです。

心やお金、時間に余裕がある時だけ、ハンバーグ作ろうかとか、今日こんなご馳走つくろうかって考えればいい。そこには、まったくの負担や義務感もなく、料理をすることで自分自身が幸福になれる。

一汁一菜という原点に戻ることは、ミニマリズム的に生活を縮小化することですね。自由時間がいっぱいできますよ。

自分がご機嫌でいられることを大事にして、ご機嫌のときにもっと楽しいことをしようという考えが生まれる。

出典 http://top.tsite.jp

「一汁一菜」に救われた…!ネットでは熱い支持の声が

毎日豪華な食事を作らなくていい、自分に余裕のあるときだけ作ればいい。この書籍で提言されている「一汁一菜」の食のスタイルは、これまで料理にプレッシャーを感じていた人たちから強く支持されています。

土井さんのレシピはアプリでも!

料理番組や、料理本だけでなく、最近は料理アプリまでリリースしている土井さん。素材の味を楽しめる、シンプルでおいしいレシピはどれもおすすめです。

お店の料理と違って、家庭料理にはお休みがありません。けれど、毎日続けていかなければいけないのが家庭料理です。そんな家庭料理の根幹について考えた末に生まれた土井さんの書籍。すぐに作れるレシピと食の理論、両方を読むことが出来る1冊ですので、気になる方はぜひ本を手にとってみてくださいね。

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へっぽこライターですが、文化的雪かきを目指して精進しています。

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