2月6日、人気地下アイドルグループ・仮面女子のメンバー・神谷えりなさんが緊急記者会見を開きました。

出典 https://twitter.com

仮面女子は、“最強の地下アイドル”などと称される、現在とても勢いのあるアイドルグループの一つ。2015年にはシングル曲『元気種☆』にて、インディーズ女性としては初のオリコンランキング1位獲得の快挙を達成しています。

中でも神谷えりなさんは、その愛くるしいルックスと、86-58-84センチでGカップという抜群のプロポーションを武器にグラビアアイドルとしても大活躍。グループにおいてナンバー1の人気者だとか。

▼仮面女子『元気種☆』PVはこちら!

出典 YouTube

「アイドルが緊急記者会見を開く」

ここだけ聞くと、「どうせアイドルらしからぬスキャンダルによる“しくじり会見”だろう」といったイメージすら先行してしまいそうですが、彼女が緊急会見を行ってまで世間に伝えたかったこと、そこには切実な理由と経緯があったのです。

それは…

「凄く怖い、芸能活動を続けていけるか不安です…」

神谷さんが会見を開いた理由は、1月24日にご自身のブログにて彼女の殺害を予告する内容の中傷コメントが書き込まれたことを説明するためだったのです。

この事態を重く見た神谷さんの事務所は、警察署に相談し被害届を提出へ。彼女はわらにもすがるような思いで警察へと駆け込んだのでしょう。

もちろん、その被害届こそ受理はされたのですが…

神谷さん:「警察には匿名ツールを使った書き込みということで、現状、犯人は特定不可能と言われてしまいました。

警察が最後の希望の綱だったので、すごく悲しかったです。どうしていいのか分からないというのが今の状態です」

出典神谷えりなさん記者会見より

犯人は特定できない。事実上、野放しの状態に…

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不安と恐怖、心細さでいっぱいの神谷さんにつけつけられたのは、「具体的にやれる対策がない」ため、警察としては動けないという現実。このブログへの書き込みは、オランダのインターネット・プロバイダーを経由していることから、本人を特定することがきわめて困難であり、事実上、野放し状態となってしまうのだそうです。

さらに彼女はこう続けます。

神谷さん:「“すごくリアルなこと”を書かれたので、文章を見た瞬間に震えが止まらなかったし、涙も思わず出てしまいました。

このままで私の芸能活動を続けていくにはすごく怖いし、続けていけるのかなって不安もあります。ここ数日間、不安で仕方ないですが、続けていきたいっていう気持ちはあります」

出典神谷えりなさん記者会見より

“すごくリアルなこと”と形容した神谷さん。彼女のブログには、

「おまえのようなクズは生かしておけんな」
「首を絞めてやる」
「私は血を見るのが大好きなんですよ。斬首は私がやりましょうか?」
「鼻くそのくせに調子にのってんじゃねえよ」


など悪質きわまりないショッキングな言葉が、いくつも書き込まれていたのだそうです。

神谷さん:「匿名ツールを使えば殺害予告が野放しになってしまうので、勇気を出して記者会見を開かせていただきました。

一日でも早く国内外法整備が整い、解決につながるような改善をしていってほしいなと強く願っています。私自身への殺害予告も一日でも早く犯人を特定して、逮捕してほしいです」

出典神谷えりなさん記者会見より

▼神谷さんの会見の様子はこちら(約7分)

出典 YouTube

会見の後半では、待っているファンもいらっしゃるので、早く会いたいという気持ちもある。周囲に守ってもらいながら、ファンの前には出たいと思う」と逃げない姿勢を表明した神谷さん。

また同グループでは、昨年11月にメンバーの一人がファンだったという男性から殺害予告を受けていた経緯があり、ライブ会場を訪れたこの男性ファンが現地スタッフに傷を負わせており、傷害容疑で逮捕されているのです。

アイドルの殺害予告。脳裏をよぎるのはあの事件

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アイドルへの殺害予告と聞いて、多くの方の脳裏によぎったのは、昨年5月に東京都小金井市で発生した冨田真由さんの刺傷事件ではないでしょうか。

容疑者のあまりに幼稚で理不尽な犯行、その衝撃の深さは日本中を震撼させました。どんな事件内容だったか、少し思い出してみましょう。

学業とアイドル・アーティスト活動を両立していた冨田さん

※冨田真由さんの公式Twitter、16年2月12日更新分より引用。

事件当時、二十歳の亜細亜大学三年生だった冨田さん。学業の傍ら、アイドル、シンガーソングライターとしても精力的に活動されていました。

冨田さんは公式ブログやTwitterを通じ、握手会なども開催しファンとの交流も積極的に深めていらっしゃったのですが、彼女も今回の神谷さんと同様に、一部のファン(岩崎友宏容疑者)から悪質な書き込み、つきまといといったストーカー行為に悩まされていました。

エスカレートし続ける行為に命の危険を感じた冨田さんは、何度も警察署を訪れ相談。その後、事件が発生した5月21日には、「コンサートがある」と冨田さんから相談・連絡を受けていた警察署。

「通報があった際には駆けつける」といった対応こそ講じてはあったようなのですが…

冨田さんからの110番通報。通信記録には「助けて」の声が…

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通信記録には「きゃー、助けて」という冨田さんの悲痛な叫びが残されていました。本人から通報があった直後、襲撃を受けたことがわかります。首や腕、胸などを20カ所以上も刺され、一時は意識不明の重体に陥るも、奇跡的に一命は取り留めました。

日本中がやりきれない悲しみと怒りで包まれるなか、彼女の意識回復という知らせには、筆者も思わず安堵したのをよく覚えています。

逮捕された岩崎容疑者は事件前から4カ月にも渡り、冨田さんのツイッターに悪質な書き込みを続けており、調書では「好きだった。結婚したかった」などと話し、「贈ったプレゼントが送り返されてきたことに対し、恥をかかされた」などと供述していたそうです。

日本中を震撼させたこの事件ですが、警視庁は冨田さんの相談を「ストーカー被害案件」だと認識していなかったほか、過去の類似相談についても共有されていなかったことが後の捜査でわかり、警察の職務怠慢、危機管理の未徹底ぶりがあらわになる結果となったのです。

現在、冨田さんの容態は安定しているそうで、16年12月には毎日新聞社にて事件当時の内容に関する手記を公開されています。そこには事件に対する彼女の憤り、悲しみ、辛み、納得も理解もできるはずがない「なぜ」の言葉たちが綴られています。

そして「自分の事件がきっかけになって、同じように不安や恐怖で苦しんでいる人たちが、安心できるような社会に変わっていってくれたら嬉しい」といった彼女の切なる願いで締められています。

事件の教訓が生かされることなく、彼女の想いを踏みにじるような悲劇が再び起きるようなことだけは、絶対にあってはなりませんね。

自分の保身、まして売名目的で会見を開いたわけじゃない

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神谷さんの会見に対し、一部では「売名行為」「アイドルなんて職業してるからだ」などと叩く声もあがっていたようですが、彼女は決して自分だけの保身、ましてや売名目的で会見を開いたわけではありません。

15年の冨田さん刺傷事件や、14年のAKB48握手会傷害事件など、過去にファンによる犯行が相次いでいるだけでなく、同グループにおいても、実際に傷害事件に発展してしまったという経緯もあるからです。

仮面女子の神谷えりなです。今日は日曜日!!ということは…東京新聞杯開催です(о´∀`о)

うまびPEOPLEとして、東京競馬場へ行ってきました!!ひろーーーい!きれーーーーい!!

会見前日の2月5日、いつもと特に変わった様子もなしに、元気にブログを更新されていた神谷さん。その笑顔とは裏腹に、心境はどれほど複雑であったことでしょう。

1日も早く法整備が整い、犯人が特定できるような体制ができて、こういった時間の解決につながってほしい、そういう部分が改善されるようになっていければ」と、神谷さんは自分の言葉で、会見の真意を正面から伝えてくれていました。

自分の行動が、他のメンバーや同じようにアイドルとして活動される人達を守る盾になっていってほしい。そう願うがゆえの行動なのです。

SNSの反応は

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神谷さん、負けないで!

・「警察は小金井の事件の失態を繰り返さずに、情報で脅迫者を特定すべきだし、実行に移すことに備えて彼女に24時間の身辺警護を付けろ。パトロールを強化…じゃなくて!

・「やめちまえとか簡単に言うやついるけど、そこまでの過程もよく知らずに簡単に言えないし、言ってはいけない。誰だってそんなん言われたら恐怖だよ

・「これは、怖い。怖すぎる。心配。

・「警察って何で事件がないと動かないんだろう。悲しくなる…」

・「ネット上で殺害予告とかする奴は実際に殺害する度胸なんか無い。こんなんい負けるな!

・「こういった脅迫とかがなくなることを祈るのみ

・「サーバ経由までわかっていても特定できないのか。「礼状ないと動けない」のはわかるけど、いつまでその決まり文句で逃げるつもりなのか…」

※上記はSNSに寄せられた声の一部を紹介しています

事実SNSには、会見事態を否定するような意見が散見されていたのも事実です。ただ彼女の行動を肯定的に、深刻に受け止めて理解を広めようとしていく社会でなくては、「またこういう事件起きたのか…」を未然に防いでいくことは、この先もできないと感じています。

ストーカー犯罪を訴える女性たちの叫び、それは決してアイドル、芸能人といった特殊な職業に身を置く人達だけに限った対岸の火事じゃありません。あなたの周りでも悩み、苦しんでいる人がきっといます。

悲劇が繰り返されるようなことはあってはならない。犠牲と教訓をどうか無駄にしないで…。

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