2月は確定申告の時期!ですが…

2月に入り、確定申告の時期になりました。会社員の方は昨年末の年末調整で還付金を受け取れた方も多いのではないでしょうか。ちゃんと控除の申告もしましたか?

…ところでみなさん、そもそも「年末調整」とか「控除」って何のことなのか説明できますか?なぜ還付金がもらえるのか知っていますか?

実は会社に案内されるがまま、よくわからないけど手続きだけしていたという方も多いのではないでしょうか?かくいう筆者もその1人でした。

お金にまつわることはキチンと知っておいて損はありません。ということで今回は、確定申告にまつわる基礎知識ををわかりやすく解説したいと思います!

確定申告とは「1年間に得た所得を申告すること」

まずは肝心の「確定申告」の説明から。

確定申告とは、個人が「この1年でこれだけの所得がありました」ということを国に伝え納めなければいけない所得税を計算するための手続きです。

一定の所得があれば所得税を納めることは国民の義務のはず。しかしこの確定申告、おそらく読者のみなさんにとってはあまりなじみがないものですよね。これはなぜなのでしょうか?

その理由は、基本的に会社員は確定申告をする必要がないからです。

源泉徴収とは「会社が代わりに税金を納めてくれること」

というのも、会社員の場合は会社が毎月社員の所得税を代わりに納めてくれているのです。(会社が税金を負担してくれているのではなく、毎月の給料から所得税が天引きされています)

この仕組みを「源泉徴収」といいます。

そもそも確定申告というのは所得税を計算・徴収するためにある手続きですので、毎月会社が代わりに納税してくれていたら、基本的に個人が確定申告をする必要はないというワケです。

個人事業主やフリーランスの人から聞いたことがあるかもしれませんが、確定申告はまともにやるとかなりの手間がかかります。会社員のみなさんは煩雑な手続きを代行してくれる会社の存在に感謝しましょう。

「源泉徴収票」って何に使うの?

ちなみに、過去に何かしらの手続きで「源泉徴収票を提出してください」と言われた経験がある人は少なくないと思います。これはいったい何のために必要なのでしょうか?

源泉徴収票とは、個人がどれだけ税金を納めたかの証明書みたいなものです。よって、そこに書かれている金額から逆算すれば個人の大まかな所得が予想できてしまいます。

源泉徴収票の提出を求めるケースは、個人を審査するために年収が知りたい場合などが多いのではないでしょうか?

会社が納めてくれている税金は正確ではない?

会社員にとってはありがたい源泉徴収の仕組みですが、1つだけ問題があります。

実はこの源泉徴収額(会社が納めてくれている税金)は、正確な金額ではありません

というのも、所得税は1年間の所得の合計に対してかかってくる税金です。源泉徴収は毎月おこなわれていますが、その時点では先のことはわからないので、あくまでも「税金はざっくりこれくらいになるだろう」という予想金額を毎月の給料から天引きしている状態にすぎないのです。要は仮払いですね。

さらには、所得税には人によって割引制度のようなものが適用されます。その制度のことを「控除」といいますが、これも基本的に毎月の源泉徴収のタイミングでは考慮されていません。

控除とは「税金の割引のようなもの」

控除とは、「こんな状況の人は、特別に所得税を安くしてあげるよ」というお得な制度です。

ではたとえば、どういう人が、どういう理由で税金を安くしてもらえるのでしょうか?みなさんがよく聞くであろう「扶養控除」などを例に挙げると、ざっくりこんなイメージになります。


■扶養控除
「そうか、家族3人も養ってるのか…色々大変だな。少子化対策にも貢献してくれてるし、ちょっとだけ税金安くしてあげるよ」

■生命保険控除
「そうか、自分で生命保険に入ってるのか…。本当は国でもっと保障してあげたいんだけどね。代わりに、ちょっとだけでも税金安くさせて」


※ちなみに扶養控除については、「え?でも奥さんそんな稼いでんの?じゃあやっぱり普通に税金払ってください」となることがあるので注意してください。笑

「控除額」の分だけ税金が安くなるワケではない

控除にはさまざまな種類がありますが、それぞれに「控除額」というものが定められています。たとえば、一般的な扶養控除の控除額は38万円です。

ただし、この控除額というのは「これだけ税金が安くなりますよ」という金額ではありません。

控除というのは、税金を計算する際に「控除額の分だけ所得が低いとみなす」という制度だと考えてください。

「500万円」の所得の人が「38万円」の扶養控除を受けたとします。この場合、所得税の対象となるのは500万円ではなく、500ー38=462万円になります。みなし所得が低くなれば、その分税金の負担も軽減されるということです。

年末調整とは「仮払い金と最終決定した税金の差額を受け取る(or 支払う)こと」

最後に説明するのは、会社員のみなさんならおなじみの年末調整」

お金が返ってくる
ことが多いのでポジティブなイメージを持っていると思いますが、しっかりとその内容を理解しておきましょう。

さて、ここでおさらい。源泉徴収とは、以下のような制度のことでしたよね。

会社が毎月社員の代わりに所得税を納めてくれる制度。ただし、社員ごとに適用される控除(所得税の割引)などは考慮できていないので、あくまでも「ざっくりこれくらいになるのではないか」という金額を給料から天引きしている。

出典Spotlight

となると、1年の終わりに正確に所得税を算出すれば、これまで仮払いしてきた金額の合計とはズレが生じるはずです。年に1回、この過不足を調整すること「年末調整」といいます。

先ほども説明しましたが、控除(所得税の割引)もそのほとんどが年末調整のタイミングで考慮されます。すなわち、毎月の給料に税金の割引が適用されるのではなく、年末に割引分の金額を返してもらうということです。

このように、通常は毎月多めに源泉徴収をしている(多めに所得税を払っている)ケースが大半なので、年末調整では多くの社員が差額の還付を受けられるのです。

お金のことがわかるとおもしろい!

以上、会社員の方向けに確定申告のキホンをざっくりと説明してみました。

ここまで書いて改めて感じたのですが、今回説明した制度は中身が想像しづらい言葉になっていることで取っつきにくさを生んでいるような気もします。それであれば、内容を反映させて

確定申告→所得申告
源泉徴収→税金徴収
控除→割引

と覚えてしまうのもよいかもしれません!

お金は私たちの生活に大きく関わってくるものです。キホンを理解できると、もっと色々なことを知りたくなりますよね。この記事がそんなきっかけの1つになれば幸いです。


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