先日、スマホ等で使う「自撮り棒(セルフィースティック)」に関して、「世界各地でケガや死亡事故が多発している」「日本も例外ではないので、気をつけて」という記事を書かせて頂きました。

この記事を読んで頂いた読者の方から、Twitterで以下の意見を頂戴しました。

「エスカレーターでのベビーカー使用は危険」ということは、広く知られた事だと思っていましたが…。筆者がたまたま目撃していなかっただけで、どうも、未だに無くなっていない様子です。

確認の為、筆者は「普段、ほとんど行かない大規模施設」に行き、買い物ついでにエスカレーターに注目してみました。すると、一人だけ「ベビーカーをエスカレータに乗せようとする母親」を見かけました。

その方は、近くにいた警備員さんに止められてエスカレーターには乗らず、エレベーターの方に案内されていきました。
事故にはならずに済みましたが…。読者様の御意見の通り、エスカレーターにベビーカーを乗せる方は、ゼロになっていませんでした。

エスカレーターには危険が多く潜んでおり、ニュースにもなっています。ショッキングな死亡事故まで発生しており、あちこちで注意喚起がなされています。筆者も、過去に警告記事を書いた事があります。

ただ、上記記事では「エスカレーターでのベビーカー使用は危険」という観点が欠けていました。そこで、今回は「ベビーカー」に焦点を当てた記事を執筆致します。

子育て中の方は勿論、それ以外の方にも当てはまる要素は多い話です。他人事と思わずに、当記事を読んでみてください。

【なぜベビーカーはNGなの?】

「なぜ、ベビーカーをエスカレーターに乗せちゃいけないの?」と問われれば、答えはひとつです。「事故が起こりやすく、もし起きたら物凄く危険だから」です。ケガ程度では済まず、死亡事故になる事もあり得ます。

ベビーカーに乗っている子供さんは勿論危険ですが、同じエスカレーターに乗っている「周囲の人」を巻き込む恐れすらあります。

ベビーカーのエスカレーターへの乗り入れは非常に危険です。タイヤがうまく乗らずにバランスを崩しますと、重さを支えきれずに転倒する恐れがあります。お子様を危険な状況にさらすことになりますので、絶対にしないで下さい。

出典 http://www.n-elekyo.or.jp

(「一般社団法人 日本エレベーター協会」HPより)

ベビーカーは、多くの場合は「四輪車」です。その為、4つの車輪が地面に触れた状態でないと、バランスを崩す恐れがあります。

ところが、一般的なエスカレーターのステップ(足を乗せる階段状の部分)は、奥行きが40~50cm程度しかなく、ベビーカーの車輪を全て乗せる事が難しいのです。

無理にベビーカーを乗せようとすれば、多くの場合は「前輪2つだけ」もしくは「後輪2つだけ」をエスカレーターのステップに乗せ、親御さんが手で支える形でバランスを取る…という状態になってしまいます。

この乗せ方は物凄く不安定で、転倒の危険性が高い体勢です。

【どんな事故が起きた?】

では、「ベビーカーに子供を乗せたまま、エスカレーターを使用して事故になった」という事例には、どの様なものがあるのでしょうか?。

様々な調査結果・資料が発表されていますが、ここでは二つほど紹介します。先ずは「東京消防庁」の発表した資料です。

上記リンク先で紹介されている「具体的事例」には、以下の様なものがあります。

「上りエスカレーターで、ベビーカーから手を離してしまい、ベビーカーが転倒。3歳の女の子が受傷。」

「下りエスカレーター降り口手前で、ベビーカーが転倒し、顔に怪我。」

「下りエスカレーターで母親が足を滑らせた為、ベビーカーが傾いた。子供さんが固定ベルトをしていなかったので、ベビーカーから転落。」

どの程度の怪我をしたのか?については、資料からはよく分かりませんが、「無防備な子供さんが、エスカレーター上のベビーカーから転落」となると、軽傷で済んだとは思えません。

「東京消防庁」の他には、「消費者庁」も資料を公表しています。

「下りのエスカレーターにベビーカーのまま乗っていたところ、子供の体が前に傾いてしまい、ベルトもしていなかったので、そのまま10~15段くらい転落。顔面打撲傷。」(3歳)

「下りのエスカレーターから降りる時、右足の長靴がエスカレーターに巻き込まれ、前のめりに倒れた。その時は歩けるようで心配ないと帰宅したが、後日整形外科を受診したところ、骨折と診断された。」(4歳)

ベビーカーの乗り入れは避けましょう。バランスを崩すなどして転倒する恐れがあります。

出典 http://www.caa.go.jp

(2016年7月21日付、『子ども安全メール from 消費者庁 Vol.298』より)

なお、先の東京消防庁資料によれば、「ベビーカーのままエスカレーターを利用する」と答えた人が、全体の3%でした。

総務省統計局の調査によれば、0~5歳のお子さんは約351万人なので、この3%は約10万人となります。

単純計算で、10万人の0~5歳児が、「ベビーカーに乗ったまま、エスカレーターで移動している」ことになってしまいます。いつ事故が起きてもおかしくない気がします。

【では、どうすればいい?】

こういった話をしていると、「じゃあ、ベビーカーを使わないで出かけろってこと?」「ベビーカー無しだと、どんなに大変か分かって言ってるの!?」「重い荷物とベビーカーと子供を抱えて、階段で上り下りしろって言うの?」等と怒る方がいらっしゃいますが…。

そうではありません。「エスカレーターは危険」と言っているだけなので、別の方法を探せば良いのです。

代表的な手段としては「エレベーター」があります。設置してある施設は多いでしょう。エレベーターなら、エスカレーターよりも安全にベビーカーを乗せる事ができます。

「エレベーターが無く、上層階へ行くにはエスカレーターしか手段がない」なんて場合は、駅なら駅員さん、施設なら職員さん等に事情を話せば、快く手伝ってくれる事も多いそうです。

まずはベビーカーに赤ちゃんを乗せたままエスカレーターに乗るのは危険なのでやめましょう。もちろんエレベーターがあればそちらに乗るというママも多いと思いますが、エレベーターがない場合ついつい乗ってしまったことはありませんか。

特に赤ちゃんがぐっすり気持ち良さそうに眠っていると、抱っこして起こしてしまうよりはこのまま乗ってしまったほうが……なんて思うことも。でも、万が一ベビーカーが傾いてしまうと、赤ちゃんが大けがになる恐れもあります。

また、駅などでは駅員さんに頼めばベビーカーを運んでくれるところも多いようです。一人で子どもを抱っこしながら、ベビーカーを階段で運ぶのは大変ですので、駅員さんや施設の方などにお願いしてみましょう。

出典 https://cookpad-baby.jp

(2016/10/22付、『cookpadベビー』より)

他には、スマホやパソコンを使って、「ベビーカーで移動しやすいルートを検索する」という方法もあります。
そういったアプリやサービスは数多存在しますが、ひとつだけ以下に紹介します。

ママと赤ちゃんだけのおでかけは荷物も多くなりがちで、おむつを替える場所を探すのも一苦労。電車に乗る際には、少しでも楽な経路で移動したいですよね。

そこで、ピジョンインフォでは、乗り換え案内サービス「駅すぱあと」と連携し『駅すぱあと for Pigeon.info』サービスを開始しました。

お子さん連れやベビーカーを利用する方向けの、『やさしい経路』を案内するサービスです。

出典 https://pigeon.info

ベビー用品で有名な「ピジョン株式会社」が関わるサイト「ピジョンインフォ」。そこが提供する案内サービスについての紹介記事。
利用には会員登録が必要になりますので、サイトに掲載されている注意事項を確認してから、利用を検討してみてください。

【まとめ】

お子さんとのお出かけは楽しいものです。子供にとっては、社会勉強の機会にもなります。また、自分の子が目の届く所にいると、親としては安心します。

しかし、最も大事なことは「安全の確保」です。外出したはいいが、ケガをした…では本末転倒です。気をつけねばなりません。

エスカレーターで事故を起こした場合、「高い所から落下する」という状況になる場合が多いので、重症化し易い傾向があります。

加えて、エスカレーターに乗っている他人を巻き込む可能性も大きくなります。群集雪崩の様な状況になると、多数の怪我人・悪くすれば死者が出かねません。


外出を楽しいものにする為に、安全には注意しましょう。

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