発売から3か月目に『えんとつ町のプペル』をWeb上で無料公開し(本屋さんでは2000円で売ってるヨ)、誰でもスマホで見れるようにしたところ、

「市場崩壊だー!」

「『金の奴隷』とか言って、真面目に働く人をバカにしてるー!」

「炎上商法だー!」

「クリエイターをナメているー!」

「そんなことをしたら、クリエイターが買い叩かれるだろっ!」

と散々っぱら叱られる始末。

そして、そういう抗議の声とはまた別で、口にしたくないような罵詈雑言や、正面突破の嫌がらせもあります。

とくに、とある声優さんが僕の絵本の無料公開に対して、批判の声を上げておられたので、反論したところ、「名指しで反論するなんてゲスだ!」「謝罪しろ!」「吊し上げするなんて糞だ!」だの、ついには、本物の人間の糞の写真を送りつけてこられる始末。

これに関しては、「プロが公の場で批判したのだから、反論されても仕方ないよね」と僕は考えているので、完全に無視。

10万人以上のフォロワーがいるプロの声優さんからの批判で、僕とウチのスタッフの生活には少なからず影響が出ているので、こちらからの反論ぐらいはご容赦・ご覚悟くださいな。

とまぁ、ごらんのとおり炎上しとるわけですが、しかしながら、こちとら週4ペースで炎上しとりまして、デビューから数えて、かれこれ17年ほど燃え続けている信頼と実績の炎上芸人なので、今回も通常運転。

そんなことより、Webで無料公開したことによって、多くの方に届き、多くの方が本屋さんに足を運んでくださったことが僕は嬉しいです。

そして、昨日、『えんとつ町のプペル』はまたまた重版が決定し、これで25万部を突破しました。

本当に皆様のおかげです。

これを受けて、人数が人数なので(参加イラストレーターは33人)、本当に僅かではありますが(でも、できるかぎり頑張って交渉したのよ!)、『えんとつ町のプペル』の制作スタッフさん全員に『臨時ボーナス』という形で、プラスお給料をお渡しできることとなりました。

(※制作会社のスタッフさん達には、僕から個々でお渡しできないので、まとめて制作会社にお渡しすることになりました)

こんな仕事をしているもんで、僕には絵描きの友達もたくさんいて、昨今問題になっている『絵描きの買い叩き問題』は対岸の火事ではございません。

当然、良い状況とは思っていないけれど、しかし、インターネットによって国境なんて無くなり、日本人の絵描きと、アメリカ人の絵描きと、中国人の絵描きと、タイ人の絵描き、さらにはコンピューターが、横並びで競争している時代なので、キチンと戦略を練って、「自分は何に時間を割くべきなのか?」と自答していかないと、飲み込まれてしまいます。

「市場が崩壊するだろー!」と叫ぶことが問題解決に向かっているとは僕は思わないので、なので、僕は朝から晩まで自分のエンタメに時間を費やして、僕のやり方で戦って(強要はしませんよ)、1円でも多くお給料がお支払できるよう努め、手が届く範囲のスタッフとスタッフの家族を守ろうと思っています。

「そんなことしちゃダメだ!皆、仲良く!」という人達とは、分かり合えないかもしれません。

ここは、学校や会社と違って、99.9%が脱落するチョット激しめの競争社会なので。

何度も申し上げますが、絵本『えんとつ町のプペル』は超分業制です。

僕が描いた下書きがコチラ↓

出典 https://www.instagram.com

(※西野のInstagramより)

この下描きを受けて、いろんなスタッフさんと議論を重ね、いろんなスタッフの手が入ったことにより、こうなりました↓

僕は色を塗ることができないので、これは僕一人では絶対に描くことができません。

こちらは、僕が描いた下描き(右)と、チームで描いた完成画(左)です。

あの、青色のホワホワしたエネルギーみたいなのは、スタッフさんからの提案。

〔スタッフ〕

「心臓の回りに、青色のホワホワしたエネルギーを足しませんか?」

〔西野〕

「超いいっすね!やっちゃいましょう!」

…と、こんな感じ。

実際に絵を描くだけじゃなくて、アイデアなんかもいただきました。

僕はまぁ、真ん中で偉そうに、ふんぞり返っていただけです。

僕より絵の上手い絵描きさんは、日本中にゴマンといます。

『えんとつ町のプペル』の制作スタッフの中では、僕が一番ヘタクソです。

そのくせ、僕の作品のように語られてしまう時があるし、僕の作品のように語らなければならない時があります。

『えんとつ町のプペル』の広告として表に出る時は、『えんとつ町のプペル』が一人でも多くの人に届くように努めなければならないので、スタッフ全員の名前を発表するスペースがありません。

「申し訳ないなぁ」と思うので、その分、作品をしっかりと世に届けて、スタッフの生活の後押しを、できるかぎりやろうと思います。

『えんとつ町のプペル』は25万部突破。

皆様のおかげです。

本当にいつもありがとうございます。

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