インターネットによって時間や距離を飛び越えられるようになり、Google先生や、YouTubeや、TwitterやFacebook、エトセトラ…といった『お金』から解放してあげることで、広く世間に知れ渡り、

逆に『お金』を回せるようになっているサービスがポコポコと出ていて、僕も当然のようにその恩恵を受けて暮らしているのに、僕は僕が提供する、もしかすると今の時代なら無料化できる(すべき)イベントや作品全てに『お金』を絡めてしまっていて、

そして、そのことに疑いを持っていない自分に危うさを見て、『お金の奴隷解放宣言』と銘打ち、『えんとつ町のプペル』をWeb上で無料公開。

小学生のチビッ子に「これで、Web上なら無料で見れるよ」と言ってみたところ、クリエイターを名乗る方々から、

「そんなことをすると市場が崩壊する!」

「クリエイターにお金が回らなくなる!」

「お金を貰うことが悪なのか!お金を貰って働いている人を侮辱しているのか!」

と散々っぱら怒られる。

「お金を貰って働いている人を侮辱」も何も、僕や僕の周りにいるスタッフが今、抱えているほとんどの仕事は“お金を貰って働いている”ので、侮辱するハズもなく、

「この部分(今回でいうとWeb上の無料公開)はもう『お金』から解放できるし、してあげた方が、皆が幸せになるんじゃね?」という提案をして、ブログを最後まで読んでいただければ、

お金の奴隷というのは僕自身のことを指しているのは理解していただけたと思うのだけれど、まぁ、このご時世、文章は切り取られるし、

そもそも、ブログ全文を読む義務なんてお客さんにはないから、「お金を貰うことが悪なのか!お金を貰って働いている人を侮辱しているのか!」と受けとる人もいるよなぁ。

誤解を生む表現をしちゃってごめんなさい。

ただ、それとは別で、

「『子供の為に』なんて綺麗事だ!」

「経済のことを何も考えていない!」

「焼畑だ!そんなことをすると後には何も残らない!」

「自分のことばかり考えて、市場のことを何も考えていない!」

という批判の声も後を絶たなかったので、

「ならば、綺麗事は一切抜きで、お金の話一本勝負で、市場的にこの方がメリットがあるということを理屈と“結果”で説明しますね」

と、『絵本とフリーミアム』という記事を書いたところ、今度は、

「子供の為じゃねーのかよ!」

とイタチごっこ。

とりあえず、自分としては建前(綺麗事)も本音(お金=市場貢献)も回収しているつもりなんだけれど、もう、このイタチごっこは止まらない。

これに対して、

「そんなヤツらに時間を使うことないよ」

「無視して、自分のことに時間を使いな!」

と言ってくださる方が本当にたくさんいて、本当にありがたく、皆、本当に優しいなぁと思うのだけれど、黒西野は、そのアドバイスは受け入れません。

そのことについて、昨日、お友達の村本君がTwitterで言及しておりました。

「金をどんどん入れてる」というゲス汚い表現は、もう少しオブラートに包んで欲しかったのですが、しかし真理。

「是非のイタチごっこ」こそが最大の無料広告で、近年だと、『アイスバケツチャレンジ』がその代表格。

僕にはやりたいことがいくつかあって、「ウォルト・ディズニーを倒す」といった諸々の目標の実現もそうなんだけれど、これは、とても綺麗事で、とても上から目線な表現になってしまうんだけれど、「スタッフと、その家族を食わせたい」というのがあります。

予算の折り合いがつかず、どうしたって『気持ちばかりの友達価格』で仕事をお願いすることがあって、その時、そのスタッフの子供の顔が浮かんできて、いつも申し訳なくなる。

だからキチンと払える時はキチンと払いたいし、なるべくなら1円でも多く払いたい。

なので、『えんとつ町のプペル』は「100万部売る」と決めた。

Web上で無料でたくさんの人にも届けるけれど、紙の絵本としてキチンと100万部を売る。

その数字に近づけば近づくほど、次にスタッフに支払える給料が増えるから。

あと、リアルに言うと、今、自分がやっているライブや個展の美術費に回したり、自分の次の作品制作に投資できるから。

これが僕の正義です。

こういうことを言うと、その前段階で「お金から解放してあげられる部分は解放する」と説明していても、『【えんとつ町のプペル】をたくさん売って、スタッフにお金を回す』という部分だけを切り取って、「お金の奴隷解放宣言じゃねーのかよ!」と、またイタチごっこが始まるんだけれど、先程も申し上げましたとおり『えんとつ町のプペル』絡みのイタチごっこは、黒西野にとってはプラスでしかないのでオールオッケー。

そのうち、「脱・お金の奴隷解放宣言!」とか言い出して、「っざけんな西野!お金の奴隷解放宣言しろや!」と世間の皆様から怒られるシナリオもいいと思っています。

まぁ、芸人に常識なんて求めんでください。

とりあえず『えんとつ町のプペル』を発表した僕が、僕の為にやらなければいけないことは、Amazonの検索人数を増やすこと、本屋さんに足を運ぶ人を増やすこと、数多あるエンタメの中で、『書籍』を選ぶ人を増やすこと。

少なくとも、個人では、この2~3日は出版業界に一番貢献したと思います。

気持ちとかそういう不透明な部分ではなくて、数字で。

面白いモノを作ります。

あと、ウォルト・ディズニーを倒します。

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