発車前のタイヤ点検で、ある小さな生き物を発見!

アフリカ南西部・ナミビア共和国のある男性トラックドライバーがいました。

ドライバーは、発車準備が整っていたのですが、最終チェックでタイヤ点検をしようとしていた時のことです。

彼はフロントタイヤを点検するために身を乗り出した時、ホイールに寄りかかる”奇妙な毛のない生き物のようなもの”を目の当たりにしました。それは、なんとツチブタの子どもでした。

■ツチブタってなに?

世界でも珍獣と言われる「ツチブタ」とはどんな生物なのでしょうか?

アフリカに住む、ツチブタは、謎の動物である。
名前と異なり、ブタやイノシシの仲間(ウシ目)ではない。
口の中には歯がなく、長い舌でアリやシロアリをペロペロとなめとって食べる強力な爪でアリ塚を壊したり、地面を掘ったりして、アリやシロアリを探すのである。

その特徴がアリクイに似ているので、かつてはアリクイの仲間(アリクイ目/貧歯目)だと考えられていた。しかし、その後、アリクイとも関係がないことがわかってきた。
いまの分類では、ツチブタは、「ツチブタ目」に属する
現在地球に見られるツチブタ目の動物は、ツチブタ1種のみ。つまりツチブタは、ほかに仲間のいない、とてもユニークな動物なのである。

出典 http://www.nhk.or.jp

ツチブタは、アフリカではよく見かける動物のようですので、トラックドライバーの男性も、鼻の長いピンク色の生き物を、ツチブタの子どもと分かったようです。

彼はまず、周囲に母親がいないかどうか探してみたのですが、母親の姿はどこにも見当たらなかったようです。

男性はこの珍しいツチブタを、ひとまず会社の本部に連れて行きました。そして、地元の獣医たちによって創設された小動物のシェルターZURI Orphanageの設立者・Erika de Jager(エリカ・デ・ジェーガー)博士が引き取りました。

この愛らしい姿に一目ぼれ!

ジェーガー博士は、この動物を初めて見た時、体毛もない様子から生後2ヶ月前のツチブタの赤ちゃんだということが分かりました。

ジェーガー博士が小さなピンク色の体に目を向けると、飼い犬のようにクンクンと鼻を鳴らす姿に一目ぼれだったとか。博士は、このツチブタの赤ちゃんに「ET」と名づけました。人懐こいETはスタッフの心を捉え、豊かな愛情とケアが施されました。

ツチブタを育てたことがなかった博士。さまざまな実験を試す

しかし、ジェーガー博士はこれまでツチブタの世話をしたことなどありませんでした。色んなミルクを哺乳瓶で与え、多くの実験を試してみたといいます。そんな時、以前聞いたOnderstepoor研究所の講師からのアドバイスを思い出したのです。

彼に輸入したミルクを与えると、すぐに体重が増え始めました。ジェーガー博士は語ります。

「これは人間の赤ちゃんを育てるのと同じで、フルタイムの仕事ですね。彼には数時間置きにミルクを与える必要があります。そして運動をするために散歩に連れて行かなければなりませんでした」

博士の救助犬とご対面するET

ジェーガー博士は、ETと名づけられたツチブタの赤ちゃんを、彼女の救助犬・スポーキーとザラに紹介しました。はじめの頃は、犬たちは彼がどんな種類の犬なのか(?)分からずに困惑気味でした。

あっという間に仲良しに!

しかし、彼らはヤギやヒョウの赤ちゃんに慣れ親しんでいるため、ツチブタの赤ちゃんとの対面は特に珍しいことではありませんでした。彼らはETを仲間に入れ、子犬のように反応して仲良く遊びました。

犬たちのベッドでスヤスヤと眠るET

出典 https://www.facebook.com

どんな夢を見ていたのでしょうか♡

ETは赤ちゃんだったので良く眠りました。彼の好きな場所は犬たちのベッド。「彼は犬と一緒に赤ちゃんのようにベッドで眠っていました」、とジェーガー博士は語っています。

出典 https://www.facebook.com

眠る時は犬たちのベッドで。目覚めた時は、犬たちの後を追い駆け回るETでした。

やがて野生に返す日が訪れる

ETは、ジェーガー博士とともにおよそ5ヶ月過ごしてから野生に返しました。「ETのリリースは段階的に行いました」とジェーガー博士。「はじめは1時間外で遊ばせ、その後徐々に時間を延ばしていきました。そして・・・ある夜。彼はついに外に出たのです」

野生に返したはずのETが、博士に毎晩会いにくる!

しかし、ETは毎晩のようにジェーガー博士に会いに帰って来るのです。博士は常に彼の様子を観察していますが「再び野生に戻す必要があるかもしれない」、と語っていました。

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夜行性のツチブタは、夜になるとヒョッコリと現れるようです。ノソノソとドアを開けてはスタッフにご飯をねだるETでした。

愛らしい姿に胸キュン♡

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バスタブからひょっこり顔を出すET。可愛らしい姿に胸キュン♡

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この寝姿たまらない~・・・♡

ETと名づけられたのは!?・・・

ジェーガー博士がETと名づけた所以は詳しくは明かされてはいませんでした。ETといえば、スティーヴン・スピルバーグ監督の感動ファンタジー映画ですね。

E.T.

深い森の中に突如宇宙船が現れ、宇宙船はひとりの宇宙人を取り残して去ってしまう。ある日、10歳の少年エリオットが宇宙人と出会います。エリオットは自宅の物置小屋で音がして、みんなを呼びよせるのですが、中には何もおらず、見慣れない足跡だけが残されていました

上の画像は、ジェーガー博士が、初めてETを保護した時に見つけた足跡だそう。Facebookにも画像が公開され、「ET was here....」(ETはここにいた)と記載されています。この足跡が、映画のETを思い出させたことで、ETと名づけられたのではないでしょうか。

これ誰だと思う!?

出典 https://www.facebook.com

「これ誰だと思う!?」とFacebookに投稿された画像。モーフの下から覗くのは後ろ足と尻尾?正体は宇宙人・・・じゃなくツチブタのETでした。長い指と爪の感じがETを連想させますね。

ちょっぴり切ないストーリー

地上に降りたひとりの宇宙人が、エリオット少年との出会いによって人間の家庭で映画やテレビを観たり、仲良くなっていくのですが、いつの日かETとエリオット少年たちとのお別れの時が訪れます。

ある善良なトラックドライバーによって発見されたツチブタのETは、ジェーガー博士や犬の仲間たちと楽しい時間を過ごしました。しかし、彼は野生に返さなければなりませんでした。そして、お別れの時がついに訪れて・・・。

それでも、ETは、毎晩ジェーガー博士に会いに訪れます。彼は自分がツチブタだとは思っていないかのように。とても愛おしくてちょっぴり切ないストーリーでした。

ネットのコメントは?

彼は柔らかいのですか?とてもかわいい!

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かわいいウサギちゃん豚♡

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私はこのポケモンを見たことがない。

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可愛すぎるわ♡

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Soooo sweet~♡

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海外では「ツチブタ」という動物を知らない人たちが多かったようです。その他、「醜すぎる!」というコメントもあり、好き嫌いがあるのでしょうか。筆者的にはETに胸キュン♡なのですが、みなさんはどう思われますか?

ツチブタの女の子「ゲーティー」が仲間に!

その後、ジェーガー博士はETとともに過ごしたことで、ツチブタの生態を学び多くの経験を得ることができたようです。数ヶ月後、博士は母親を失った別のツチブタの女の子・ゲーティーを保護しました。

ゲーティーちゃんをモデルにカレンダーを作成!

ゲーティーは今、かつてETが使っていたベッドで博士の救助犬とともに一緒に眠り、仲良く遊んでいるということです。なお、ツチブタにすっかり魅了されたジェーガー博士は、ゲーティーちゃんを「世界で最も美しい女の子」とFacebookに紹介するほど夢中なんですって♡

※本記事の画像とストーリーは、権利者である「ZURI Orphanage」Erika de Jager博士に許可を得て掲載しています。ジェーガー博士はツチブタの魅力を世界中に広めたいとのことです!

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