長谷川豊です。

先週のニュース、世界中を席巻した一番多くな話題は「D・トランプ氏のアメリカ大統領就任」であることは言うまでもありません。

日本のニュースではまだ選ばれたばかりのトランプ新大統領に対して、ほぼヘイトまがいのバッシング報道がとても目立っていますね。リンクは貼りませんが、

「トランプのツイッターはサル山のボス猿と同じ」

とか、アメリカ市民の公正な選挙で選ばれた人物に対して、全くリスペクトの念を感じないような中傷ニュースが目立ちます。

もちろんそれは本国アメリカでも同じで、こちらはリンクを張っておきますが、就任演説を行った日には、アメリカのみならず全国各地でこのようなデモが行われた模様です。

ではこの辺りで、少し基礎的な部分を振りかえっておきましょう。報道はあくまで「株式会社による金儲けのための情報商品」でしかないことは、私は繰り返しお伝えしてきました。

ネット会社はPVを、新聞は部数を、テレビは視聴率を稼ぎたいのです。それは株式会社なので当然の行為であり、責められるべきものではありません。しかし、それらの「お金儲けのために脚色された可能性がある情報」をそのまんま信じてしまうと、将来「あるある詐欺」に引っかかる老人になってしまいます。では、少しおさらいしましょう。

トランプはアメリカに多大な貢献をしてきた

そもそも「ドナルド・トランプ」という男はアメリカの超のつくセレブで不動産王です。アメリカや世界各地にトランプタワーをはじめとする多くのビルや不動産を持っているお金持ちです。また、テレビにも多数出演していて、アメリカでは知らない人はいない有名人。

キツイこと言って申し訳ないですが、ネットで悪口書き込んでるだけの人や、テレビで上から目線でコメントしているコメンテーターよりは比べ物にならないくらい稼いでいますし、納税もしてきている人です。忘れないでくださいね(一部で脱税疑惑も報じられていましたが、それでも圧倒的な金額を納税してきたのは間違いないはずです)。

悪口を言っているだけのコメンテーターより、はるかに社会貢献をしてきている人物で、その収められたお金を使って多くの方々に福祉やサービスが提供されています。雇用も多く生んでおり、トランプ氏はアメリカに対して『とても大きな貢献をしてきた功労者』だという側面を忘れてはいけません。

アメリカの各報道メディアの方向性は?

で、これを知っておいてほしいのですけれど、アメリカのメディアは4大ネットワークと言って、ほとんどの情報を4つのニュース局から得ている部分があります。

CBSとABCは多くの方がご存知ですよね。そうです。テレビ朝日とかNHKと提携していますので、日本人でも目にする方が多いでしょう。あとはNBCとFOXです。

で、この4大ネットワークの中でFOXを除くCBS・ABC・NBCの3局は…ゴリッゴリの「民主党政権支持」の局です(この中ではNBCはまだマシ)。で、FOXが共和党支持です。

日本人、みんな多分「へー、トランプが大統領になったら怖いんだって~」と言う印象をお持ちのようなのですが、そもそもこれはゴリゴリの反トランプテレビ局であるCBSやABCが日本のテレビ局と提携をしているのでそう見えるだけの現象だと思っておいてください。FOXチャンネルもアメリカの友人は普通に見られますので、先日ニューヨークから一時帰国していた友人に聞きましたが、アメリカではそもそも「割と公平に見ている人が多い」と言うのが正常な価値観です。

なので、実際にトランプ大統領になったんです。

日本では有名なデーブ・スペクターさんも思い切り民主党支持者なのでトランプ氏の悪口を言い続けていたのですが、言うまでもなくヒラリーだって十分醜聞まみれだったから負けただけです。

大統領決定後のデモに違和感を感じる理由

ニューヨーク在住の別の友人に写真を送ってもらったんですが、確かにニューヨークでも現在、女性を中心としたデモがガンガン行われているそうで、

こんなとか、

こんな怖い状況らしいですけれど、私はこれらのデモに対してはあまりいい印象は持っていません。

確かに民主党支持者たちからは嬉しくないでしょう。今後どうなるのか不安もあることでしょう。でも、多額のお金をかけて長い時間をかけて、民主主義国家として正当な選挙を経てD・トランプ氏が選ばれたわけですよね?

それを決まった後に人数集めて文句言うのって…まぁ自由なんでしょうけれど、私はどうしても違和感を感じてしまうのです。

だって、4年前も8年前も、大統領選挙はあったわけです。民主党のオバマ氏が選ばれましたね。その時は共和党の支持者はとても嫌だったことでしょう。そして、オバマ氏は8年にわたり、ほとんどこれと言った実績も作らず、方々にいい顔だけをしてアメリカ経済を停滞させてきました。

このままだと、アメリカはジリ貧だ!

そう危機感を感じた労働者階級が、実際に実績を持っているトランプ氏にベット(賭け)したわけですよね?

う~ん…自由は自由なんですけれど、さすがにまだ始まってもいないのであれば、いったん様子見でいいんじゃないのかなぁ…と思うのですけれど、そうはいかないようで…。ただ、忘れないでほしいのは民主党の支持者は怒っているようですが、そもそもトランプを産み出したのはオバマだからね?彼が口だけうまくて何にもやらなかったからこうなってるわけで。

文句ばかり言われている就任演説の全文を見てみよう

で、大統領就任演説の件。

随分日本のテレビでも言いたい放題言われていたトランプ新大統領の就任演説です。「小学生の作文だ」とかコメンテーターがこき下ろしていましたが、そのコメンテーター、今まで何か大きな実績でも作ってきたんでしょうか…?そのコメンテーターの方が心配になりますが。

そのトランプ氏の就任演説の全文が以下のリンクから見られますから、興味のある人は是非ご一読を。

私は、とてもいい印象を持ちました。素直で、選挙戦の時に言っていた話をぶれることなく主張しています。小難しい話をしていない点も、多くの方にリーチしているように思います。なるほど…この演説であれば大統領に選ばれたのも分かるなぁと。特に、

The oath of office I take today is an oath of allegiance to all Americans.
私が今日行う就任の宣誓は、すべてのアメリカ人に対する忠誠の誓いです。

For many decades, we've enriched foreign industry at the expense of American industry;
何十年も前から私たちは、アメリカの産業を犠牲にして外国の産業を豊かにしてきました。


Subsidised the armies of other countries while allowing for the very sad depletion of our military;
この国の軍隊が悲しくも消耗していくのを許しながら、外国の軍隊を援助してきました。


We've defended other nations' borders while refusing to defend our own;
自分たちの国境防衛を拒否しつつも、外国の国境を守ってきました。


And spent trillions and trillions of dollars overseas while America's infrastructure has fallen into disrepair and decay.
そしてアメリカのインフラが荒廃し衰退する一方で、海外では何兆も何兆もの金を使ってきました。


We've made other countries rich while the wealth, strength, and confidence of our country has dissipated over the horizon.
我々は、この国の富と力と自信が地平線の向こうで衰退していく間に、よその国々を金持ちにしてきたのです。


One by one, the factories shuttered and left our shores, with not even a thought about the millions and millions of American workers that were left behind.
工場はひとつひとつ、次々と閉鎖し、この国を出て行きました。取り残された何百万人ものアメリカの労働者のことなど、何ひとつ考えないまま。


The wealth of our middle class has been ripped from their homes and then redistributed all across the world.
この国の中産階級の富は無理やり奪い取られ、世界中に再配分されていきました。

出典 http://www.bbc.com

ここ、すごく好きです。ものすごく頷きながら読んでました。

そもそも政治家の雇い主は有権者なんです。なので小池さんが都民ファーストなのは当然です。トランプ氏がアメリカファーストなのもごく当たり前の話です。

なのに、それをすっかり忘れて「えらい顔」をしたがる政治家が多すぎる。チヤホヤされてご機嫌になっちゃう人。外にいい顔をする人。「いやいや、まずは自国でしょ」という原点を忘れていない点に好感が持てます。

そして、トランプ氏はこの後力強く、

But that is the past. And now we are looking only to the future.(しかしそれは過去のことだ!これから私たちは、ただひたすら未来だけを見つめていくのです!)」

って言うんですけれど、会場からは大きな拍手が起こります。私はこのシーンが好きです。

色々言うのも確かに表現の自由だし、デモも自由なんですけれど、公平に選挙して決めた人物の悪口を言い続けるのは、見ていて気持ちのいいものではないような気もします。

「実績のあるトランプ」に私は期待する

重ね重ね言いますが、トランプは「純資産45億ドルを持つほどに事業を成功させ」「テレビ番組で人気者として12年間も司会を勤め上げ」「何度転落しても大統領選まで出馬して勝利を得た」人物です。

今までのアメリカ大統領の中では断トツで「実績を作ってきた人物」の就任であることは間違いありません。政治面での実績ではないにせよ、これはフロックでは積み上げられない実績です。何らかの実力がないとできないと考えるのが普通でしょう。

これからアメリカがどう進んでいくのか、少なくとも8年間はほとんど足踏み状態だったわけですから、その意味で私は期待しています。

特に上に掲載した部分は日本の政治家にも少し読んでほしいなぁ…。これが政治家の基本中の基本だと思うのですけれど。

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モノ申すフリーアナウンサーとして、テレビ・雑誌・講演と幅広い分野で活躍中。特に多くの取材経験からニュースを多角的な視点で見る文章に定評がある。現在は執筆や講演会など多方面で活躍中。

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