初めて誰かに会った時に、最初に目がいくのは顔ではないだろうか。そして、何らかの印象を受ける。実際に話してみたら印象が違うことも多々あるが、それでも顔は多くを語ると思う。顔というより、正確には表情だろうか。

眉間にしわが寄っていたら「気難しい人なのかな」と思うこともあるし、逆に笑いじわが多い人は「気さくな人」という印象を受けることもある。

『結局、人は顔がすべて』(竹内一郎/朝日新聞出版)では、劇作家や演出家として活躍し、現在は宝塚大学東京メディア芸術学部の教授も務める著者が、自身の経験を交えつつ、様々な角度から「顔」についての議論を行っている。

ここでは、本書で推奨されている「いい顔になるための十則」から一部を抜粋してご紹介しよう。

■心を躍動させて目に輝きを

著者によれば、第一印象の大部分を占めるのは「目に力があるか」「目に輝きがあるか」だそう。確かに、好きなことや夢を語っている時には、誰もが目をキラキラさせている。

そこで本書では、魅力的な目を手に入れるために、自分が魅力的だと思う対象や心ときめくものを、できるだけ長い時間見ることが推奨されている。「心が躍動するもの」を見ることで、「生きた目」を手に入れることができるというわけだ。

さらに、目の表情を豊かにするための手段として、眼輪筋のストレッチも紹介されている。短時間で簡単に行えるものなので、試してみてはいかがだろうか。

■「どうしゃべるか」で顔の形が変わる

話すためには、顎や頬など、口の周辺の筋肉を使う。つまり、しゃべり方次第で、顎や頬の形を変えることができる。例えば、声が小さいと声帯が退化し、顎の周囲に力がなくなってしまうそう。

声が小さいと感じている方は、意識的に声を出すようにするのが良さそうだ。著者がオススメしている口角と舌を鍛えるメソッドも、正しい発声に役立つとのこと。

「ワオワオ体操」「ウイウイ体操」と呼ばれるもので、口角の筋肉を鍛えることで、口の周りが引き締まり、顎のだぶついた脂肪を取り除くことができる。顎のラインが気になる方も、これを毎日実践すれば、すっきりとしたラインを手に入れられそうだ。

■眉間にシワを作らない

眉間のシワは、ストレスが蓄積した結果であることが多いため、とにかくストレスを上手に解消していくことが鍵。一概に悪いものではないし、その人の苦労の証でもある。しかし、他人に与える印象を考えると、ないに越したことはないだろう。

また最近は、パソコンや携帯電話の画面を見ている時間が長く、それも眉間のシワの原因となっている可能性がある。そこで、時間のある時には空や海が広く見渡せる場所に行くことを著者はオススメしている。

眉間の緊張を和らげるマッサージも掲載されているので、疲れた時に試してみるといいかもしれない。

本書では、他にも、顔のそれぞれのパーツが与える印象や、感情表現など、幅広い視点で「顔」について述べられている。著者が演出家ということもあり、映画や舞台にまつわるエピソードも多く、説明も非常に分かりやすい。

2017年を今までよりも「いい顔」で過ごすために、本書を参考にしてみてはいかがだろうか。

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