アイオワ州南東部、ジェファーソン郡の中学校に通っている11歳のジャクソン君は、先週の土曜日まではブロンドのシャギーなロングヘアーでした。

しかし、日曜日に彼は突然坊主頭になりました。

ジャクソン君が急に坊主頭にしたのには、立派な理由がありました。

それは、最愛の祖父がマントル細胞リンパ腫に侵され、髪の毛を失ってしまったため、その祖父を支援するためにジャクソン君は自分の頭を剃ったのです。

ガンに侵された祖父を支援するために自らの頭を剃ったジャクソン君

しかし月曜日、ジャクソン君が坊主頭で登校すると、他の生徒たちが彼をからかってきました。

「まるでがん患者みたいだ!(笑)」「お前、ガンなのか?!(笑)」などとガン患者をあざけ笑うような言葉もありました。

ジャクソン君はそのことを校長先生に相談しました。

ジャクソン君は校長先生に坊主頭をからかわれたことを相談しました。

校長先生は、ガンで苦しむ祖父のために坊主頭になったジャクソン君に対する他の生徒たちのいじめの行為をとても深刻な問題であると受け取り、それを止めさせ、生徒たちに考えてもらうためには、どうしたらよいのかを考えました。

その結果、校長先生は、生徒たち全員の前でジャクソン君に自分の頭を剃るようにと頼んだのです。

これは本当に素晴らしいわ!

昨年のサンクスギビングの前、ジャクソン君の祖父は悪性のマントルリンパ腫で生命が脅かされていることが判りました。

その後、祖父は幹細胞移植と8週間の集中化学療法の治療を始めました。

ジャクソン君は、祖父の治療に付き添う母親の代わりに、弟二人の面倒をみたりして両親の手助けを積極的に行っていました。

今年のクリスマスは、入院中の祖父のベッドの周りで家族そろって過ごしました。

ジャクソン君は、おじいちゃんっこでした。祖父が元気な時は、一緒にサッカーの試合を見たりして楽しく過ごしていました。また、祖父はジャクソン君にゴルフを教えたりもして、常に一緒に過ごしていたそうです。

そんな大好きな祖父がガン治療のために、髪の毛が抜け、落ち込んでいるのを見たジャクソン君は、祖父を励ますために、自分の頭も祖父と同じように坊主頭にしたのです。

そして、祖父に向かって「僕はおじいちゃんに何もできないけど、おじいちゃんは1人じゃないから!」と励ました。

校長先生は、月曜日の夜、ジャクソン君の母親と電話で会話し、事情を知り、ショックを受けました。

彼自身、高校生の時に、母親が甲状腺がんに侵された時のことを思い出したそうです。その後、母親は助かったそうです。でも、彼の義母は、現在、子宮がんと闘っており、祖父はガンで他界していました。

「皆、1人でガンと闘うのは、不安と孤独でとても怖かったに違いないと思いました。」と校長先生は語りました。

今回、他の生徒たちがジャクソン君のことを「ガン患者みたいだ!」などとからかったことに対しては、「彼らはまだ中学生です。あの年頃の子供たちは時々極端な反応をすることがありますが、けして悪意があるわけではありません。」と校長先生。

そんな生徒たちに、ジャクソン君に対するいじめを止めさせるには、自分が何か行動を起こさなければならないと真剣に考えた結果、校長先生自ら、同じように坊主になるという結論を出したわけです。そして坊主になる工程をジャクソン君に手伝ってもらい、それをみんなに見てもらうということだったのです。

良き指導者というのは、ただ悪いことをしたと怒るのではなく、正しい方向を自らが示し、それに向かって行動を起こすこと、そしてそれをみんなに見せることだと思います。」と校長先生は言いました。

実際の動画

校長先生は、ジャクソン君がいじめを受け相談に来た翌日の火曜日の朝9時に、生徒たち全員を集め、何故、ジャクソン君が突然坊主頭になったのかという説明やガン患者の話をした後、ジャクソン君の勇気ある行動を称賛し、自らの頭をみんなの前でジャクソン君に剃らせたのです。

校長先生のスピーチ

生徒たちは最初ざわつきましたが、校長先生がジャクソン君の手で坊主にされていく様子を見て、ジャクソン君を応援する声に変わりました。

これは教育者である校長先生と生徒との素晴らしいお話です。

校長先生は、学校のスタッフたちと常に”学校というコミュニティは家族と同じだ”と話しているそうです。彼は尊厳のある文化の育成づくりを心掛けているそうです。

「月曜日にジャクソンをからかった子供たちは、ジャクソンのおかれた状況を知り、自らこの後、ジャクソンに謝罪してきました。私は一切個別に説教はしていませんが、彼らは自ら謝ることを選んだのです。」と校長先生。

この校長先生がとった行動は、その後、とても大きな反響がありました。

”ジャクソンに続け!校長先生に続け!”と他の生徒たちも坊主頭になる”坊主クラブ”というものが生徒たちによって、設立されたそうです。

また、このことをメディアが大々的に取り上げたことで、たくさんの人々からジャクソン君の祖父に激励のメッセージや手紙が届いたそうです。

ジャクソン君の祖父も、それら一連の反響を受けて、精神的に元気になったそうです。

校長先生は最後に

一見元気そうにしている人々でも、彼らが何を抱えて入るかは誰にもわかりません。例えばフェイスブックやインスタグラムなどのSNSで幸せそうに笑っている写真や元気そうな投稿をしていたとしても、彼らのバックグラウンドには、何か辛い問題を抱えているかもしれないのです。

他人の心の中は誰にもわかりません。もしかしたら、心の中は深く傷つき、壊れているかもしれないのです。

だから、それをちょっと見ただけで、彼らのことを何も知りもしないのに、中傷のコメントを書き込むようなことは絶対にしていはいけないのです。」と語っています。

とても素晴らしい校長先生ですね。その素敵な対応にとても感動しました。

これまでにも、生徒たちの前で髪の毛を剃る校長先生の話はいくつかありました。皆、素晴らしい指導者だと思いますが、今回は特に、校長先生の言葉が心に沁みました。

いじめは永遠になくならない問題かもしれません。しかし、それを発見した時にいかに早急に、いかに正しい方法で対処するか否かで、いじめられた側とそしていじめた側、両サイドにとってその後の運命が変わってきます。

むやみに怒ったり体罰を与えたりするのではなく、上記校長先生の言葉のとおり、”指導者自らが示す、行う、そして見せる”ことが大切なのではないでしょうか。

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