ケトン性低血糖症をご存知ですか?

あまり聞かない名前ですが、乳幼児期に起こる低血糖症状のひとつです。これは、私の息子がケトン性低血糖症と診断された時の体験談です。

それは5月の大型連休、2日目の朝でした。

息子はいつも通り朝8時前に起床。ぐずぐずと泣いていましたが、怖い夢でも見たのかなと思っていました。

いつもは起床後すぐに飛び回り、リビングで遊ぶ元気な息子です。しかし、この日は泣き止んだ後もソファに横たわり、ぼんやりとしていました。

風邪の兆候かと思い検温しましたが異状はなく、ご飯はいらないと言って再び眠りはじめてしまいました。

いつもはどんなに疲れても二度寝することはない子なので、私は違和感を覚えました。

さらに、再び起きてからは「おちゃちゃ(お茶)飲みたいよ」と繰り返し訴えて、水分ばかりを過剰に求めました。

やっぱりおかしい…。母親の勘とでも、言うのでしょうか。

私は「この子に何かが起きている」と、確信しました。

その後、救急医療センターへ相談し休日受診することに。

悪い予感は的中!

血液検査の結果、息子の血糖値は正常値の半分もなかったのです。

血糖とは、血液中に含まれているブドウ糖のことで、その濃度を表すものが血糖値です。正常(空腹時)で80~100mg/dl程度ですが、息子の場合は33mg/dlでした。これは昏睡・痙攣をじきに起こす数値だそうです。

その為、すぐに点滴をし、そのまま入院することになりました。

なぜ我が子が低血糖になったのか。医師からの説明は、とても驚くものでした。

息子が診断されたのは、ケトン性低血糖症状。それは、特に生後6ヶ月から5歳頃に多くみられる疾患で、早朝起床の空腹時や風邪等で下痢・おう吐を繰り返し食事の摂れない時になりやすいそうです。

息子は3歳を目前に体力がつき、毎日の運動量もぐんと増えたのですが、食事量は以前のままでした。

それに加えて、乳児期から麦茶を好みジュース類はあまり飲まなかったのです。

5月の暑い気候でたくさん汗もかいていたのでしょう。その為、体の成長に必要な糖分量が、食事だけでは追い付かずに、低血糖症状になったそうです。

何気ない毎日の生活の中に、子どもが重篤な症状に陥る疾患があると知り、私は驚きと恐怖を感じました。

食事の時間配分に気をつけることが予防策になるそうで、乳幼児期に、午前・午後とおやつの時間を設けるのも、血糖値を保たせる要素があります。

ケトン性低血糖は症状が非常にわかりにくく、まさに息子がそうでした。倦怠感や、強い眠気、空腹による苛立ちや、落ち着きのなさ、ぼんやりするのが特徴だそうです。

理由はわからないけど何だか機嫌が悪い。そんな時は低血糖症状のサインかもしれません。「子供によくあること」で済ましてしまわず、そのサインを見逃さないように対応したいですね。

著者:咲月
年齢:33歳
子どもの年齢:3歳

一児の母です。官公庁で、障害、児童福祉に携わってきました。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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