おっぱい――
この単語を耳にしたとき、なにを連想するでしょうか?

男性ならば鼻のしたが伸び、目がかまぼこ型に変形するでしょう。女性ならば顔が赤くなり目を伏せたくなってしまう方が多いでしょう。

女性の美の象徴であるはずの「おっぱい」という単語には、どうしても性がつきまとい、男女ともにそういったイメージが先行しがちです。

そんな「おっぱい」に対するイヤラシイイメージを払しょくするイベントが行われたことをご存じでしょうか?

それが「美おっぱいコンテスト2016」

いったいどんなコンテストだったのか?
そして、このコンテストでグランプリを受賞された女性の今の心境はいったいどんなものなのか?

本日は「おっぱい」について考えてみましょう……

美おっぱいコンテストとは?

美おっぱいコンテスト――読み方は「びおっぱいコンテスト」。
これは読んで字のごとく日本で一番美しいおっぱい(=バスト)を決定するコンテストで、ひとことでいえば「美乳コンテスト」という言葉がしっくりくると思います。

前述の通り「おっぱい」には、どうしても性的なイメージがつきまとってしまっています。しかし、本来のおっぱいとは「女性の美の象徴」です。このコンテストは「そんなおっぱいに市民権をあたえたい」という思いからスタートしたものです。

第1回のコンテストは2016年。
応募資格は18歳以上の女性が対象です。コンテストの公式HPは以下のものになります。

美おっぱいコンテストの審査方法は?

そんな日本一美しいおっぱいを決める「美おっぱいコンテスト」ですが、その審査はかなり厳しいものになっています。なんと審査は全部で4段階にわかれているのです。具体的には以下の通りの形で行われました。


【1次審査】
・書類審査
→審査は乳房写真のみで判断
※この段階では下着、水着、手ブラで行いバストトップの露出はありません

【2次審査 】
・面接審査
→全国三か所(東京、大阪、福岡)で行う審査
※審査員(女性)がバスト(バストトップを含む)を見る審査です

【3次審査】
・面接審査(東京)
→下着姿を審査しファイナル進出の6名を決定
※ここから男性審査員も参加します

【最終審査】
・東京でのファイナルイベントによる審査
→ファイナリスト6名のなかからグランプリを決定
※審査員にモデルでタレントのマギーさん、写真家の米原康正さん、ファッション誌「FREE MAGAZINE」ゼネラルプロデューサー・アンドレア氏、「PEACH JOHN」カタログ編集の佐藤はるかさんが参加


このようないくつもの厳しい審査によって「美おっぱいコンテスト」のグランプリが決定されるというわけです。

ちなみに。
美おっぱいコンテストのコンセプトは「女性目線で見て美しいバストを選ぶ」ということです。そういった趣旨でスタートしたコンテストであるため2次審査までは女性のみの審査員が行うという形をとったというわけです。その結果……

第1回「美おっぱいコンテスト」グランプリは?

グランプリを受賞されたのは岡龍子さん
1993年10月26日生まれの女性です。出身は岐阜県。
受賞された当時は東京に住み女優・作詞家になるという夢を叶えるためフリーターとしてコールセンターのアルバイトをして暮らしていました。

そんな彼女は知りあいからの情報で「美おっぱいコンテスト」の存在を知ります。
もともと彼女は、思春期のころ胸が大きくなってきたころからマッサージをしたりクリームを塗ったりして、バストについてはずっと長い年月をかけてケアし続けてきていたそうです。日々の努力を積み重ねてきたからこそ文字通り胸を張れる、いわば彼女のなかでとくに自信のある部分、それが「おっぱい」だったそうです。

彼女は、そんなところに自身の将来へのチャンスを感じたそうです。
そして「美おっぱいコンテスト」に応募し、厳しい審査を乗り越えて、みごとグランプリを受賞しました。そして、彼女は夢への足がかりをつかみ一歩を踏みだしたのです。

しかし、一般層には「美おっぱいコンテスト」本来の趣旨はなかなか浸透していないとう現実があります。その結果が「美乳コンテストをやっているらしい」というような、性的な偏見のフィルターがかかってしまった、いわゆるただの見世物としてのイベントになってしまったというジレンマもあるようです。

そんな彼女が、今、思うことを自身のブログに綴りました。それは……

「美おっぱい」に対する中岡龍子さんの思いとは?

今までになかったコンテストだったので賛否はあるかもしれませんが、私は今回美おっぱいコンテストでグランプリを取り自分でも改めて自信がついたのでこれを機に1つの目標ができました。

美脚や美肌と同じようにおっぱいも女性ならではの魅力的な部分の1つだと堂々と伝えて行きたいのと、『美おっぱい』が美肌や美脚のような文化のひとつとなるよう頑張っていきたいと思います。

出典 http://ameblo.jp

「美おっぱいコンテスト」は対象となる部位(女性のバスト)や、その名前のインパクトから大変話題になりました。
しかしコンテストは成功をおさめた半面、「美おっぱいコンテスト」はおっぱいに対して偏見を持つ人々の目にもふれることになってしまいました。
なかには「卑猥だ」などといったネガティヴな感想をいう人も少なくありませんでした。

たしかに日本では胸元を大きくあけた洋服を「下品だ」というように表現したり、女性の胸は男性からの好奇の目にさらされてしまうことも事実です。

実際にはそういったイメージからTwitterなどでも賛否両論の声がでていました。たとえば……

「美おっぱいコンテスト」に対するTwitterでの賛否

コンテストの趣旨を理解されている方は、やはり肯定的な意見が多いようです。ただし男性目線であった場合は、やはりどこか違うと考えるのが一般的なようです。そして……

性的なイメージからいくと、やはり対となるのは「男性器のコンテストもやればいい」というような意見です。たしかに、こういった意見を持ちたくなる気持ちもわかります。このような「美男性器グランプリの開催もすれば良いのに」という意見はほかにもたくさん見受けられました。

肯定でも否定でもない、こういった意見もTwitterなどのSNSにはあがっています。そして……

中岡龍子さんの強い思いと決意

肯定派、否定派、どちらのいいたいこともわかります。
しかしこういった様々な意見があるなかで、彼女はこう考えています。「おっぱいは純粋に身体の一部だ」と。そこに強い意志を感じることができ、それこそが彼女がブログに思いを綴った理由なのだと思います。

グランプリの中岡龍子さんは考えます。

「美脚」や「美肌」という言葉があるのだから「美おっぱい」という言葉があっても良いのではないか――と。

たしかに「美脚」や「美肌」という単語を見て性を連想することはほとんどありません。女性の美を称賛する言葉だなという印象を持つ方がほとんどだと思います。

女性は「脚が美しい」といわれると誇らしい気持ちになれるし「肌が美しい」といわれると気持ちがあがります。
そんなふうに「おっぱいが美しい」といわれたときに女性が嬉しい気持ちになれる世界がいつの日かくればと彼女は考えています。たとえば、こちらのリンクを見るとわかると思います。

このように現在では人間の身体の一部分である「ふともも」もアートや美のひとつとしてピックアップされているパーツのひとつです。「ふともも」といえば、かつては「おっぱい」同様に性を連想させる部位であったはずなのにです。

これらの写真を見たときに「性的だ」という思いを感じる人は、それほど多くはないでしょう。もちろん100人中100人が性的に感じないといえば、ウソになってしまいます。たしかに「ふともも」に対してもまだ偏見のフィルターはあるかもしれません。

しかし、上記の写真を見たときに半分くらいの人は「これはアートである」というように認識するのではないでしょうか?

まとめ

このようにいつしか「おっぱい」も市民権を得て、もっと堂々と単語を叫び、もっと堂々とおっぱいを強調できる世のなかになっていければいいのかもしれません。もっとも、その道は簡単ではありません。「美おっぱいコンテスト」でグランプリを獲るよりも、もっとずっと険しいものになるでしょうが。

しかし、そんな険しい道もまずは一歩から。
そんな気持ちがあるからこそ、彼女は第2回大会開催にむけてのアンバサダー(大使)の役を引き受けたそうです。

おっぱいが市民権を得て、世界の中心で叫べるようになるころには、きっと彼女も女優として成功しているような気がします。

だって彼女は日々の努力をしてグランプリをつかみ獲ったのですから。彼女が歩き始めた道はたとえどんなに厳しくても、それは決して無理な話しではないような気がします。

第2回の美おっぱいコンテストが2017年に開催され、おっぱいに対する偏見が去年よりもさらになくなっていきますように。

心からの願いをこめて。

うのたろうでした。

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