【ネットの画像は危険がいっぱい】

「はい、撮影するよ~!」と言われて、思わずやってしまうピースサイン。経験がある方も多いでしょう。しかし、そのピースが気軽にできないかも知れない…という話が出てきました。
それは「画像に写った指から、指紋が盗める」という物騒な話です。

スマートフォンなどの個人認証で利用が広がる指紋がインターネット上で狙われている。投稿された手の画像(写真)から指紋の模様を読み取り、個人情報として悪用することが可能だからだ。

出典 http://www.sankei.com

(2017.1.9付、『産経ニュース』より。見易くする為の改行・朱入れなどは筆者によるもの。以下同。)

「指紋」といえば、DNAと並んで「ひとりひとり違うもの」とされています。その為、昔から「個人識別の重要な手がかり」として扱われてきました。「犯罪捜査で指紋を採取する」というシーンが、最も有名なものでしょう。

指紋は、今や民間レベルで「個人認証キー」として実用化されています。身近なところでは、「スマートフォンのロック解除」に使われています。
その様な時代に、「指紋が盗まれる。しかも、ネット上の画像から」となれば、誰しも恐怖を覚えるでしょう。

【警告したのは、政府系研究機関】

「ネット上の画像から、指紋が盗まれるかも知れない」と警告したのは、文部科学省が所管する国立情報学研究所」です。

「カメラに何げなくピースのサインをするだけで、指紋が出回ってしまう」。指紋の盗撮防止技術を開発した国立情報学研究所の越前功教授は、こう警鐘を鳴らす。

出典 http://www.sankei.com

(2017.1.9付、『産経ニュース』より)

国立情報学研究所の越前教授らが行った実験では、2040万ピクセルの市販のデジタルカメラで親指を撮影。その写真に画像処理を施し、指紋データを作成した。

すると、1.5メートルの距離では、指紋データはくっきりとした状態。3メートルの距離でも指紋の模様が大まかに判別できた。つまり、3メートルの距離ならば、指紋データを盗み取られる可能性があるということだ。

越前教授によると「技術的には高度ではございません。撮った写真を誰でも簡単に処理できるようなものでございます」とのことだ。

出典 http://www.news24.jp

(2017年1月10日付、『日テレNEWS24』より)

上記記事によれば、「3メートル離れた撮影でも、指紋を判別することは可能」とのこと。3メートルといえば、身長170センチくらいの人が、5~6歩ほど歩いた距離です。そこそこ離れています。それでも指紋を読み取れるとなると…かなり恐ろしい話です。

【対策はあるの?】

指を写さないようにしたり、手袋をはめてみたり…などの対策は思いつきますが、「それで完璧か?」と言われれば、自信を持ってイエスとは答えられないでしょう。
ちょっとした気の緩みで、指先が画像に写る事はあります。人ごみの中で撮影された場合、偶然に写ってしまう事もあります。そう簡単に防げるものではありません。

そこで国立情報学研究所では、「指紋を解析させない様にする、透明フィルム」を研究・開発している模様です。

国立情報学研究所が開発したのは、白い酸化チタンで特殊な模様を描いた透明フィルム。指先に貼るか塗って使用する。指紋の一部を隠すだけでなく、自分とは違う別の指紋の特徴を作り出す効果がある。

出典 http://www.sankei.com

(2017.1.9付、『産経ニュース』より)

そこで開発が進められているのは、指紋の“盗撮”を防ぐ新技術。特殊な模様を描いたフィルムを指に付けると、写真から指紋データの読み取りを防止できるようになるということだ。

一方、この模様を付けたまま指紋認証の装置を使った場合は、正しく照合することができるということで、2年後の実用化を目指している。

出典 http://www.news24.jp

(2017年1月10日付、『日テレNEWS24』より)

現在、研究中とのこと。実用化されれば、「ネット画像からは、指紋の解析ができない」「スマホなどの指紋認証装置は正確に作動するので、生活の支障にはならない」という良いとこ取りの技術になります。

【実は、実用化された分野もある】

先述の様に、「指紋解析の妨害グッズ」は研究中ですが、他分野では既に実用化されたものがあります。
それは、「顔認証を妨害するメガネ」です。これに関しても、国立情報学研究所の越前教授が深く関わっています。

【まとめ】

このニュースを見て、「自分の指紋が盗まれ、悪用されたらどうしよう!」と思われる方も多いでしょう。ごく自然な感想だと思います。

かといって、強烈なパニックを起こす必要は無いでしょう。なぜなら「今すぐ画像を全部消せ!。どうなっても知らないぞ!」なんて警告が出ていないからです。伝えられたのは「技術的には、読み取りは可能」という事だけです。

ただ、とても物騒な話であることは確かです。先述の記事内では、実際に指紋を解析された話が紹介されています。(狙われたのは、「とある国の大臣」という大物ですが。)

「研究中の、指紋解析妨害フィルム」が実用化されれば、また違ってくるのでしょう。が、残念な事に、こういう事態は「いたちごっこ」になる可能性が高いと思われます。

指紋を盗む手法が発見される妨害技術が開発される妨害技術をすり抜ける、新しい盗み方が出現するその盗み方を妨害する新技術が開発されるさらにその上をいく盗み方が…と、延々ループする事もあるでしょう。

私達の様な一般人に出来る事は、ネットを扱う時の基本を忘れない事です。つまり「個人情報を安易にバラ撒かない」「怪しいサイトやアプリに近づかない」「怪しいメールやファイルを開かない」「セキュリティ環境をしっかり整える」などの基本対策をおろそかにしない事です。

指紋を盗まれても、それだけで財産や情報を奪われるか?と言えば、その可能性は恐らく低いでしょう。なぜなら「どこの誰の指紋か分からなければ、悪用しにくいから」です。
例えるならば「泥棒に鍵だけをコピーされても、どのドアの鍵か分からなければ、悪用されにくい」という感じでしょう。

新技術に期待する前に、自ら防衛策を取る事が重要です。

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