市川海老蔵に、ござりまする」90分スペシャルが放送され、多くの反響がありました。歌舞伎役者の市川海老蔵さんを追い続けた一年。日本中に衝撃を与えた妻麻央さんの闘病生活。役者として、夫として、父として…、守り続ける歌舞伎と家族の姿が、多くの人に感動を与えました。

海老蔵さんらしい挑戦

日本の伝統文化を知ってもらおうと、思いもよらない海外で意欲的に歌舞伎を広める海老蔵さん。例えば2016年2月に行ったUAE(アラブ首長国連邦)では、ホテル内に舞台を作りました。空の下の客席や舞台までの距離感や手作り感が、「本来歌舞伎のある姿」だと言います。

海外公演で特に重要視しているのは、「Unbelievable (スゴい!、信じられない!)!!」など「楽しい」と感じてもらうこともありますが、もっと大切なのは「また見たいよね!」「え?まだ他にもあるの?」という感情だそうです。「素晴らしいね!」だけだと、それで「終わっちゃう」というのが理由。次へ続けること、そんなことを考えながら海外公演をしているのです。

アジア諸国に比べて、歌舞伎に対する興味などが薄い中東で、あえて海外公演を行う、海老蔵さんらしい「挑戦」。中東の人々をも虜にする海老蔵さんの歌舞伎。もちろん中東だけでなく、そういった挑戦は、日々ずっと続いているのです。その公演が終わると、2週間後にはニューヨーク。エンターテイメントの本場に乗り込んで歌舞伎を繰り広げる海老蔵さん。そこで見せた彼の瞳には、火が付いていました。

歴史と格式あるカーネギーホールでの公演は、すぐに「SOLD OUT(売り切れ)」。目の高いニューヨークの舞台で舞う海老蔵さんには、スタンドオーベイションが待ち構えていました。

常に「挑戦」を続ける
海老蔵さん。そこがどんな場所でもどんな人々でも、歌舞伎を魅了させてしまうというスゴ腕の持ち主です。

家族とのあり方

海外公演で家を長く空けるときも、妻である麻央(小林麻央)さんとの連絡は欠かせないそうです。海老蔵さんのスマホには、家族の写真が入っています。「麻央との電話は長いね」と語りだす海老蔵さん。

麻央さんとの電話で「一時間なんてザラ」だそう。「今日だって散歩で1時間20分歩いてたら、1時間20分(電話で麻央さんと)話してたもん」…と。海老蔵さんはいまだに麻央さんの内面に惹かれていると告白。

交際中は「この人と絶対一緒になっちゃうんだろうな」と将来が見えていたとか。しかもお互いそう思っていたそうです。

麻央さんは海老蔵さんのことを、「家族になれる人」と感じていたようです。結婚前からあった二人のステキな「縁」。深いものを感じます。

2016年6月。海老蔵さんの衝撃の記者会見がありました。妻の麻央さんの「がん」告白。

その記者会見に向かう車の中でも番組は密着。「驚いた??(笑)」と笑う海老蔵さん。麻央さんは「ごめんね」とひと言いっていたそうです。その「ごめんね」には、「(がん発覚後)1年8ヵ月も支えてもらった上で、今度はこんなこと(記者会見)にまでなって「ごめんね」」という意味が含まれていたのだとか。

それに対して海老蔵さんは「(苦労とかそんなの)関係ないよね」「(妻を支えるのなんて)当たり前じゃん」と遠くを見つめます。「一番辛いのは麻央だね」…と。
会見で一番心配だったのは、幼い娘と息子への影響。そして病気と闘い続ける妻麻央さんのこと。会見前には麻央さんに電話をかけました。

会見が始まり、激しいシャッター音とフラッシュに、ただならぬ事態を感じ取ったのを覚えています。海老蔵さんは、今後の影響などを考え言葉を選びながらも麻央さんの病状などを語りました。「進行性がん」であること、「乳がん」であること。病状は「深刻である」とも言い切りました。

私には計り知れない辛さ苦しさと闘っていると思うので…」と終始麻央さんの気持ちの部分を語る姿が印象的でした。報道陣のどんな質問にも正面から受け止め、丁寧に答えていました。そういう中でも家族を気遣い、今後悪い方向へ影響しないよう、言葉を選びながら…。「なるべく静かに見守って頂きたいというのが、我々家族の願いです。」と報道陣にお願いしました。

衝撃の会見の2週間後には、海老蔵さんは子どもたちと長野県志賀高原に。「ホントに俺って十代のころから色んなことがあったじゃん?襲名とか事件とか父の死とかあったり…」と淡々と語り始める海老蔵さん。でもあの突然やることになった麻央さんに関する記者会見から、「会見を開いて、あの日くらいから私自身が変わったな…」と言います。

だって、思うでしょ?」と、今までの密着でも「何で麻央さん来ないんだろ?」って「思うでしょ?(笑)」と。それが常に海老蔵さんの心にあったそうです。隠し続けたり、みんなが「なぜ?」と思うような状況が、「足かせ」であったのだとか。常にどう切り抜けようかばかり考えていたからです。

記者会見を開き、それがなくなった今では、「堂々といられる」と語りました。つまり「1年8ヵ月は堂々としていなかった」。現在は、麻央さんと、そして子どもたちと、ありのままの自分たちを見せられているようです。

子どもたちの未来を思って…

子どもたちの未来を思い2014年から始めたプロジェクト、「いのちを守る森づくり ABMORI」。志賀高原などを中心に行う植樹。麻央さんがニュースキャスター時代に取り組んできた活動です。それを海老蔵さんが受け継ぎ、情熱を注いでいます。

第一回目の植樹では、麻央さんも一緒に苗木を植えました。活動中も、海老蔵さんは自身の子どもたちと「」として、愛情を注いでいる姿が印象的でもありました。

麻央さんのブログに関して…

2016年9月から始めた麻央さんのブログ。タイトルは「KOKORO.」。「がんの影に隠れず、なりたい自分になる」という思いから始めたのだそうです。「力強く人生を歩んだ女性でありたいから 子供たちにとって強い母でありたいから」と綴る麻央さん。

マオのかつら、案外似合う…マオの笑顔が私の宝

出典 https://www.instagram.com

麻央さんのブログには、包み隠さず、がんとの闘いがつづられています。がんと向き合う本人の心の声も見受けられます。「ごめんね。病気になっちゃった妻で。病気になっちゃった娘で。病気になっちゃった妹で。

妻麻央さんの苦しみの声に、海老蔵さんもブログで答えています。「病のおかげで家族の絆は更に深く強く結ばれる。ごめんなさい。なんてことは1ミクロンも感じてない。

家族と共に「病」に立ち向かって進んでいこうと海老蔵さんは決心しました。家族が同じ方向を向いていれば、暗闇でも光は見つかる、そう信じてひたすら歌舞伎役者として、夫として、父として突き進んで行きました。

子どもたちと…

麻央さんの闘病中は、歌舞伎の仕事をこなしながら、子どもたちを仕事場へ連れていくことが多くなりました。おしろいと衣装のまま「パパ」の顔を見せながら、常に子どもたちを気遣い、楽しませています。

なぜママはいつもいないの?」という子どもたちへの応対にも気を遣うそうです。仕事後の子どもたちとの外食で、娘に元気がないと、「何かあったんですか?」と周囲に聞き、自分の足に乗せて元気づけるパパ。食事にも手を付けない娘に、ずっと付きっきりになります。そして「お散歩してきます」と娘を抱えながら、外へ。

海老蔵さんいはく、娘は全て分かっている…と。なぜママがいないのかも分かっているのだとか。二人でお散歩に出向くと、娘の「清算できない悲しさ」を感じるそう。何もないときに泣いている姿を見ることもあるようです。抱きしめることしかできないのだそうです。「ごめんね」とずっと抱っこすると言います。

小さな体に大きな悲しみと苦しみをため込んでいる子どもたち。

子どもたちのために、1か月も休暇を取った海老蔵さん。「」として弟を引っ張る娘がけなげにも。娘には「心の強さ」があるのだとか。父、娘そして息子の3人で夏の公園でセミ取りをする姿は、心が温まりました。

病室へ…

忙しい合間にも、妻麻央さんの病室に通う海老蔵さん。突然の病室訪問に、麻央さんが驚くこともあるようです。麻央さんのブログには、よく訪問してくれる夫海老蔵さんの写真が掲載されています。

その時期に休暇を取ったことが、ベストだったと語りました。ちょうど麻央さんも手術に臨んだからです。「奇跡はこれから。必ず治る」と麻央さんがブログで語るように、夫婦ふたりで、それを信じてやまないのです。「バカみたいにいつも信じきってくれてありがとう。いい旦那さんだ。。。」と麻央さんがブログでつぶやきます。

妻の闘いながら生きる姿に、海老蔵さんも力を貰っています。「生きたい」という妻の叫びに、「おれがたすけるーーーー」とブログで叫び返した夫。ひしひしと力強さを感じられずにはいられません。

今年も生き続ける、守り続ける

さまざまな経験を通じて、今市川海老蔵さんは、歌舞伎役者として最高の姿を見せているのではと感じます。その裏には、病気と闘う妻や、守らなければならない子どもたちの存在があります。ただ演じるのではない、我々の心の奥にも突き刺さるすさまじい迫力が彼には存在します。

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