愛する人の突然の死を悲しむのは、人間だけとは限りません。

動物たちにもその感情は確かにあるのだということを、多くの人々に改めて認識させる出来事がブラジルのパライバ州で起きました。

2016年元旦、34歳の男性がバイク事故を起こし重症を負い、救急搬送され緊急手術を受けましたが、残念ながら助かりませんでした。

1月3日、彼の葬儀が執り行われました。

彼の葬儀には、彼が大切にしていた愛馬も参列しました。

この男性は、ロデオのセミプロとして8年間、愛馬と共に参加したトーナメントで数々の賞を獲得していました。

愛馬の名前は、”セレノ”。

この男性にとって、”セレノ”が彼の人生のすべてのようだったと人々は語っています。

セレノは、墓地に行くまでの間、ずっと彼の棺に寄り添い頬ずりをして、泣いていたそうです。

飼い主の葬儀で愛馬が泣いて人々の涙を誘う

男性の親友は「セレノの悲しむ様子は、馬としては考えられないような行動でした。もし、あの場に参列してその光景を目の当たりにしていなければ、きっと話を聞いても信じられなかったことでしょう。」と報道インタビューで語っています。

飼い主の葬儀で棺に寄り添い泣き続けた愛馬が人々の涙を誘いました

「葬儀で我々が棺を外に運び出した時、セレノが地面を足で蹴りながら、泣き続けたのです。これが愛する彼との最期の別れであることをまるでわかっているようでした。」

その様子が参列者たちの涙を更に誘いました。

一番悲しみを誘ったのは、セレノが彼の棺に頭を撫でつけ、泣いた瞬間でした。

「彼の人生は、この馬が全てでした。彼はこの馬に対して彼の情熱と愛情のすべてを注いでいました。彼はこの馬を飼育するための金銭的余裕を残すために、欲しいものを我慢していました。」と亡くなった男性がどれだけセレノのことを大切にしていたかを、親友は語っています。

私たちのペットは言葉を喋ることはできませんが、彼らにも私たちと同じような感情があることが判ります。

「周囲の人たちから種馬として売ってくれとオファーが来たのですが、男性は絶対に売らないと拒否し続けたそうです。」

男性の死後、馬はきっと売られる運命だと周囲は考えていたのですが、驚くことに彼の弟(もしくは兄)が、セレノの飼育を引き継ぐことにしたそうです。

彼の弟は、「兄は永遠に我々家族と一緒にいます。だから、セレノも我々がずっと面倒を看ていきます。」と語りました。

20年間馬を世話してきたブラジルの乗馬連盟の獣医師によれば、「馬は愛する人の死を認識し嘆くことができます。」とのことでした。

とても悲しいニュースですが、心をうたれるお話でもありました。

飼い主が馬に愛情を注いだように、馬も飼い主に愛情を注いでいたのですね。

これまでに動物たちの実話を何度も書いてきましたが、けして人間だけが感情を持っているわけではないことは、今回のお話も含めてこれまでの様々なケースで、筆者は確信を持っています。

動物たちにも人間と同じような喜怒哀楽があるということを、私たち人間がもっと深く理解することは、ある意味とても大切なことではないでしょうか。

この記事を書いたユーザー

さくらまい このユーザーの他の記事を見る

最後まで読んでいただきありがとうございました。

得意ジャンル
  • 話題
  • 社会問題
  • 動物
  • 美容、健康
  • 感動
  • コラム
  • ニュース

権利侵害申告はこちら