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アメリカでは、同国のプロ野球リーグ「MLB」を凌ぐとも言われるほど人気を誇るプロアメリカンフットボールリーグ「NFL」。

そんなNFLのチームのひとつ「インディアナポリス・コルツ」でチアリーダーとして活躍するリアン・イーさんが先日、ウェブ上で人種差別の標的となってしまったことが注目を集めています。

17歳の男子高校生がSNS上で行った差別発言

彼女へ人種差別的な行為をしたのは、17歳の男子高校生。ことの発端となったのは、リアンさんたちがサポートする献血キャンペーンでインディアナ州ロシアビルの高校を訪れた時のことでした。

その際、同校に通うひとりの男子高校生は、友人とともにリアンさんたちと記念写真を撮ります。そしてその後、男子高校生は、その写真にアフリカ系アメリカ人の蔑称として用いられる言葉を添えて自身のSnapchatへと投稿したのです。

この投稿をみたネットユーザーが同投稿のスクリーンショットをFacebookやTwitterなどで拡散すると、彼の投稿はたちまち大炎上。

事態を重く捉えた学校側はこの件に関して、「このような行為は非常に不快かつ不愉快なもので、当校では容認されるものではありません」と声明を発表します。

さらにコルツ側も、「我々のチアリーダーのひとりが人種差別の標的になった。とても嘆かわしい出来事である」とコメントを発表しました。

この件は数多くのウェブメディアや地元テレビのニュース番組などで取り上げられ、人々の注目を集めることとなったのです。

少年のことを気遣う優しさ

そんななか、差別を受けた当事者であるリアンさんが、この件について自身のTwitterへコメントを投稿しました。

同投稿では、「一週間前、私は人種差別の被害者となり、そのことが世界中へ共有されました」と事件を振り返った後、「私は彼を許すことを選びました」と綴り、この発言を行った男子高校生の過ちを許す選択をしたことをあきらかにしました。

さらにリアンさんは、差別を受けた自分のことよりも、高校生の少年のことを気にかけます。

彼女は、今回の炎上の件で男子高校生に向けられた誹謗中傷で彼が心を痛めているのではないかと心配しており、そのうえ彼の通う学校の校長にこの件で彼へ懲罰を行わないことを求めたといいます。

そしてリアンさんは、2016年の12月21日に男子高校生と再会する機会を得ました。

彼は当日、お詫びのしるしに花束を持ってあらわれ、彼女を傷つけてしまったことを深く反省していると彼女へ伝え謝罪しました。

今回この心ない言葉を浴びせた彼を許した理由についてリアンさんは、「誰でもミスは犯すものです。完璧な人など誰もいないのですから」とインタビューで述べています。(「INDY STAR」の記事より)

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