「あんな人になれたらいいのに」と誰かを羨んだ経験は誰にでもあるだろう。

どうして自分だけがだめだめなんだろう、今年こそ日常をほんの少しでいいからもっとキラキラさせたい…そんな人にこの年末、ぜひとも読んでいただきたいのが『「自分神様」を表に出せば、人生は勝手にうまくいく』(大木ゆきの/KADOKAWA)。

年末に処理し忘れた心の倦みは一掃して、新しい年をこれまででいちばんハッピーにするために~必要な5つのステップを伝授してくれる一冊だ。

人は誰しも自分の内側に「自分神様」をもっている、と著者の大木さんはいう。それは周囲のどんなに素敵に見える人よりもずっとずっとすばらしい、未知なるパワーを抱いた存在だ。

…なんていうと、うさんくさいなあなんて敬遠しそうになる人もいるだろう。

人間の脳はいまだ未知数で使われていない箇所もたくさんある、なんてこともよくいわれるが、火事場の馬鹿力という言葉もあるように、ふだんの生活では気づけない思いもよらない力を秘めているのが人間というもの。

「あなたは、あなたが想像している以上の存在」なのに、自分で勝手に何もできないと思い込んで「自分神様を奥に押し込めてしまった」だけなのだ、と大木さんは主張するのである。

つまり、その自分神様を表に出すことさえできれば物事はすべてうまくまわりだし、自分で思っている以上の素敵な自分になることができるのだと。

そのためのステップ1は、まず「自分神様」とお近づきになること。できないと思い込んでいる何かを克服しろってことかしら…と思いきや、真逆。

むしろ「どうにかしなきゃ」と思い込むことはかえって「自分は駄目だ」という烙印を押して、エネルギーを損なうだけ。

自分はすでに何もかもを持っているのだと信じて、遊び半分くらいの気持ちでやってみるのがいいという。

とはいえ、そんな簡単に思えるなら苦労しないよ!と思うだろう。そのために大木さんが用意してくれるワークのひとつが、自分神様の神棚を用意し、日常的に愛を感じること。

自分神様に愛されるのは、すなわち自分を愛すること。大木さんの指南する手順に添ってまずは1週間、試してみよう。内側から力がみなぎってくるはずだ。

こうして心をふっとゆるめることができたら、準備万端。自分神様をさらに引っ張り出すステップに移ることができる。

たとえばどうして「自分はできない」と思い込んでいるのか。その不安はどこからくるのか。自分を好きだと思えないのはなぜか。愛される資格は誰にだってあるはずなのに、わかっているのに、どうして自分だけは例外だと思ってしまうのか。

自分神様をおしこめている「ふた」の正体をさぐり、それをとりはずすためにはどうしたらいいのかを大木さんは教えてくれる。

自分を許すことはむずかしい。まじめな人ほど、なかなか権利を主張できず、謙虚なあまり卑屈になってしまいがち。そのこんがらがった心の糸を、大木さんは1本ずつ優しくほどいてくれる。

そしてそのほどいた先には、誰よりもすばらしく、人生を輝かせてくれる自分神様が隠れているのだ。年始めは心を整頓するいいチャンス。部屋の中を断捨離するだけでなく、心の中もぜひととのえて、幸せな一年を手に入れてほしい。

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