記事提供:日刊サイゾー

券売機のメニューを凝視しながらチェックする自称「富士そばライター」名嘉山さん。

先ごろ、ネットで「富士そばが超ホワイト企業でヤバい!」という話題が盛り上がった。いわく、「アルバイトにもボーナス支給」「休憩時間にも時給が発生」「挫折者の受け皿になるため、全員中途採用」などなど。

なるほど、飲食チェーンのブラック企業ぶりが取り沙汰される昨今、これは確かに超ホワイトである。しかし、あくまでもネット情報。

本当に超ホワイトなのか?全113店舗中100店舗以上を食べ歩き、関係者以外では最も富士そばに詳しいと思われる自称「富士そばライター」、名嘉山直哉さん(33歳)に聞いた。

「ネットに上がっている評判は本当みたいですよ。会長の著書などでも同様の発言が見られます。もしそうじゃなかったら、社員やアルバイトがSNSなどで告発するはず。Twitterで店長の文句を言っている人はいましたが、これは単なる人間関係の問題でしょう」

名嘉山さんいわく、「『社員が、あいつばっかりひいきしやがって』『限定メニューが多すぎて覚えきれない』」といった内部批判も見聞きすることがあるという。しかし、いずれも企業の経営方針とは別の話だ。

「富士そば=超ホワイト企業」説が濃厚になったところで、ほかにも富士そばの真実について教えてもらった。

「夜間は基本的に店内を一人で切り盛りする“ワンオペレーション”なので、けっこう大変そうですね。しかし、店長に最大限の権限が与えられていて、メニュー開発やPOP制作も自由。すべて直営店なのに店ごとに個性が出るのは、そのせいです。こういう点は、やりがいにつながるはず」

インパクトありすぎの「まるごとトマトそば」。こうした没メニュー再現企画も時々行われる。

奇抜な限定メニューの筆頭には浜松町店の「まるごとトマトそば」が挙げられる。これは文字通り、トマトを丸ごとそばに載せてしまったものだ。

商品開発会議があれば、絶対に通らないメニューだろう。没メニューの再現企画で20杯限定で販売されたが、完売には至らず。

名嘉山さんオススメの「ゆず鶏ほうれん草そば」。鶏肉、ほうれん草、ゆず皮の鮮やかな彩り。食べ応えがあり、ゆずの風味もきいている。さらに、430円と低価格。

「ほかにも、元パティシエの新宿店店長が『そば茶プリン』を開発したり、奥さんが沖縄出身の吉祥寺店店長が『タコライス』を販売するなど、とにかく自由すぎます。会長が定期的に店舗を視察しますが、細かいことには口出ししないそうです」

こうした珍メニューは、公式サイトやFacebookなどで告知されないことが少なくない。店舗に足を運び、自分の目と舌で確かめるしかないのだ。超ホワイトの企業体質と店長裁量の経営スタイルのギャップこそが、富士そばの魅力なのかもしれない。

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