【年末の風物詩的番組】

大晦日の恒例といえば「NHK紅白歌合戦」が先ず思い浮かびます。2016年も、例年通り放送されました。その視聴率が、1月2日に発表されました。

12月31日に放送された「第67回NHK紅白歌合戦」の関東地区の視聴率(総合テレビ)が、第1部35.1%、第2部は40.2%だった。ビデオリサーチ社が1月2日に発表した。

出典 http://www.huffingtonpost.jp

2017年1月2日付、『The Huffington Post』より。(見易くする為の改行・朱入れなどは筆者によるもの。以下同)

視聴率・約40%とは、かなり凄い数字です。
ビデオリサーチ社HPに記載されている「視聴率からの視聴世帯・人数の推定」を適用すれば、紅白を見ていた視聴者は「関東地区だけで、最大・約1600万人」になります。驚きです。

しかし、見る人が多いという事は、それだけ多くの期待に応えなければならないという事。製作・進行サイドにはプレッシャーがかかります。加えて、多くの目に晒されるので、好意的な意見も多く寄せられる反面、厳しい指摘も増えてきます。

特に、今回の紅白では「採点方式」について、多くの疑問が寄せられた模様です。

【視聴者参加型の採点?】

今回の紅白では、有名人が務める「審査員」による選考の他に、会場観覧客・約2000人の投票や、スマホアプリ等を使った全国規模での投票が行われ、勝敗が決まりました。

その結果は…ネタバレになってしまいますが…「紅組の勝利」となりました。

【一般&観客票<審査員】

視聴者から指摘されたのは、

「一般投票も、観客投票も、圧倒的に白組有利だった。しかし、最終的には紅組勝利に終わった。何だこれは!?」

という点です。確かに、集計結果を見れば、白組勝利が確定したとしか思えませんが…。

実は、この結果には、明確な理由があります。それは、「一般票と観客票を合わせても、10人ほどの審査員の決定権には遠く及ばない…という設定になっていた」というものです。

今回の紅白では、テレビやワンセグ、専用アプリなどから視聴者による投票が可能となっており、最終的な結果は紅組が2,527,724票、白組が4,203,679票と圧倒的な大差がついていた。

また、会場の客席の投票結果も紅組が870票、白組が1,274票と、こちらも同じく大きな差がついていた。

しかし、審査員の投票が加わると、軍配は紅組に。じつは視聴者投票と会場投票はそれぞれ2票ずつの扱いでしかなく、審査員の11票で勝負が決まってしまった……ということらしい。

出典 http://sirabee.com

2017年1月1日付、『しらべぇ』より。

つまり、一般票と観客票で勝利しても、得点は「合計4点」にしかならず、審査員の持つ11点には敵わない設定になっていたのです。

【各方面から驚きが…】

この審査結果を見て、真っ先に驚きの声を上げたのは、実は「出演者」でした。

紅組の優勝は昨年に続き2年連続。優勝旗を手にした紅組司会の有村架純は「びっくりしました。白組が勝つかと思ってたので……」と驚きつつ、共に長丁場を務めた白組司会の相葉雅紀(嵐)に「おつかれさまでした!」と感謝を述べた。

出典 http://natalie.mu

2016年12月31日深夜更新の『音楽ナタリー』より。

出演者も「こりゃ、白が勝つな」と思っていた様子で、意外な結果に驚きを隠せない様子でした。
同様の想いは、視聴者にもありました。各方面から驚きの声が飛び交い、ネット上で騒ぎになりました。

こうした結果をめぐり、ネット上では「視聴者投票の意味ないじゃん」「あれだけ視聴者投票で差がついてて、審査員で決定って全く納得いかない」といった声も漏れている。

出典 http://www.j-cast.com

2017年1月1日付『J-CASTニュース』より。

これらの意見に加え、先述の『しらべぇ』記事では、「ネット集計の技術コストに、受信料を注ぎ込む意味あるのか?」という意見も紹介されています。

NHKは、受信料収入で成り立っている組織です。大掛かりな演出をしたにもかかわらず、視聴者から困惑・疑問の声を多発させるとは…。

【この紅白は、何かとソックリだ…】

この様に、何とも煮え切らない印象を受けた人が多かった紅白ですが、この光景とよく似たものを、昨年11月に見た覚えがあります。
それは、「2016年アメリカ大統領選挙」です。

大統領選ではトランプ氏が獲得選挙人数でクリントン氏を上回り、勝利を収めた。しかし総得票数ではクリントン氏が約200万票も上回っている。

出典 http://www.cnn.co.jp

2016.11.28、『CNN』より。

ご存知の様に、選挙はトランプ氏勝利で終わりました。しかし、得票数だけを見れば、クリントン氏が勝っていました。

これは「選挙人制度」というアメリカ独特の選挙ルールを用いた結果であり、法律上の問題は無いのですが…。

最終的に、多くの投票を得たクリントン氏が敗北しました。何とも煮え切らない話です。

【まとめ】

紅白歌合戦は「単なる娯楽番組」です。結果が予想に反したり、決め方が分かりにくいというだけで、直ちに違法になる…なんて事はありません。
ただ「娯楽番組」である事は間違いないので、「分かりにくい」「楽しめない」という意見が寄せられたならば、「製作に問題アリ」となります。

また、NHKは「一般人からの受信料徴収」で成り立つ放送局です。当然、コスト意識が重要視され、不正やムダ使いは厳しく非難されます。

今回の紅白の様に、全国規模での投票を行うには、それなりの費用がかかっているハズです。その結果、「分かりにくい」「面白くない」と評されてしまっては、公共放送の存在意義を疑問視されても仕方ありません。

最近、NHKに関して、あまり宜しくない話を聞きます。「受信料徴収をワンセグにまで広げようとしたが・裁判で敗訴した」「視聴者にテレビの有無を報告させ、虚偽なら罰則を与える…という法律を作成しようとしている」等の話です。
一般視聴者からは、「そんな話は聞きたくない」という声が聞こえて来そうです。

この背景には、「受信料納付率の低下懸念」があるのでしょうが、「面白い番組の制作」「公正な報道」等をしていれば、協力してくれる視聴者も多いハズ。なぜ強硬姿勢に傾くのでしょうか?

今回の紅白から、その理由が少し見えた気がします。

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