2016年度に天皇陛下がご自身の体調を鑑みて、象徴としてのお務めについての声明を発表されました。

安倍首相や政府の対応が注目され、メディアの「生前退位」という文言に皇后陛下が「新聞の一面に『生前退位』という大きな活字を見た時の衝撃は大きなものでした」と違和感を示しましたが、生前退位という文言は変わりませんでした。

この譲位の問題に様々な議論がされていますが、ご高齢の天皇皇后両陛下の年間スケジュールはとてもハードです。

これは年末年始も例外ではありません。

元旦は早朝の5時半から「四方拝」が始まる

陛下の新年は、1日午前5時半からの宮中祭祀「四方拝」で始まる。皇祖神の天照大神をまつる伊勢神宮、歴代天皇が眠る山陵などに向かって拝礼し、その年の五穀豊穣(ほうじよう)と国の安寧、国民の幸せを祈願される。

出典 http://www.sankei.com

明治天皇の玄孫にあたる竹田恒泰さんによると「四方拝」は宮中祭祀の中でも、最も重要な祭祀の一つで、天皇陛下が御自ら行われることになっているといいます。

また通常であれば、神嘉殿の南庭で行うことになっていますが、平成24年から陛下の体調への負担を考慮し、御所に移して執り行われているそうです。

四方拝の後に天皇が皇位の栄え,五穀の実り,国民の福祉を祈る「歳旦祭」が営まれます。

これ以降も行事が分刻みで入っており、側近への新年のあいさつを交わした後、宮殿に移り、宮内庁長官や職員などあいさつを受けます。

その後、皇太子ご夫妻や皇族方と顔を合わせる「祝賀の儀」に臨まれます。

元旦の数百人からお祝いは午後まで続く

新年祝賀の儀は午後まで続き、各国の駐在大使公使夫妻と挨拶を交わす。元日だけでお祝いを受ける人数は計686名に及ぶ(2013年)。
「朝は4時半には起きられてこれだけのスケジュールをこなされるのですから、お体へのご負担はかなりのものだと思います」

出典 http://www.news-postseven.com

早朝から儀に望まれている天皇陛下は、その後新年祝賀の儀で政府関係者や各国の要人などから新年のお祝いを受けます。

この間にもずっと立ちっぱなしで、2013年には686名のお祝いを受けたと報じられていますので、相当な時間がかかったのではないと思われます。

1月2日には一般参賀、計5回もあいさつをされる

○第1回及び第2回は,天皇皇后両陛下,皇太子同妃両殿下始めお出ましになれる成年の皇族方
○第3回以降は,天皇皇后両陛下,皇太子同妃両殿下,秋篠宮同妃両殿下,眞子内親王殿下,佳子内親王殿下

第1回 午前10時10分頃
第2回 午前11時00分頃
第3回 午前11時50分頃
第4回 午後1時30分頃
第5回 午後2時20分頃

出典 http://www.kunaicho.go.jp

新年のニュースで大勢の一般の人達が皇居に一般参賀に訪れ、天皇皇后両陛下や皇太子殿下が登場し、あいさつをされる光景をよく目にしますよね。

あれは一回だけ公衆の前に登場するのではなく、1日に計5回もお出ましになられます。また、時間も午前10時10分頃から午後2時20分頃までの幅広い時間内でお出ましになられるため、一息つく暇もないですよね。

3、4日も宮中祭祀。お休みになられる日はない?

3日は宮中祭祀の「元始祭」。陛下が宮中三殿で拝礼し、年始にあたり、国と国民の繁栄を願われる。
 
4日に宮殿で行われる「奏事始」は、戦前には「政始(まつりごとはじめ)」と呼ばれるその年の国政開始の行事だったが、日本国憲法施行後の昭和24年以降、掌典長が前年の伊勢神宮と宮中の祭祀について報告する行事となった。

出典 http://www.sankei.com

元旦からの儀に加えて、翌日の一般参賀を終えてもまだまだ陛下のお務めは終わりません。3日には宮中祭祀の「元始祭」、4日には「奏事始」などがあり、7日には昭和天皇の崩御相当日に皇霊殿で行われる祭典の「昭和天皇祭」があり、夜は御神楽が控えています。

一般家庭では年末年始は家族団らんのひとときだけど…

「大晦日には身を清める潔斎をされ、元日は夜明け前から四方拝を行ないますから、陛下にはのんびり年越しをする余裕はありません。四方拝が終わっても、正月三が日は祝賀の行事が続きます。一般家庭の正月のように、皇太子や秋篠宮のご一家と家族団欒で……などということは皇室ではあり得ないのです」

出典 http://www.news-postseven.com

世間では年末に仕事を納めて大晦日には家族で紅白を見たり、元旦には初詣にいって親戚同士で集まったり…など家族でゆったりと過ごす一方で、皇族の方々、特に天皇皇后両陛下はとてもタイトなスケジュールで動いているんですね。

83歳という年齢での激務。お体には気をつけてほしい

年末年始は天皇誕生日や新年の祝賀など恒例の行事が多く、新年の感想以外に記者会見や一般参賀のあいさつの原稿なども準備する必要があるため、高齢の陛下には負担が大きいと判断。陛下の了解を得た上で取りやめを決めたという。

出典 http://www.jiji.com

今年は新年の感想については陛下への負担が大きいとして取りやめが決まっています。

昨年の12月23日、83歳の誕生日を迎えられた際の記者会見ではお務めのお気持ちを発表したことについて
「多くの人々が耳を傾け、親身に考えてくれていることに、深く感謝しています」と語りました。

あのお気持ちを発表されてからも、宮中祭祀や公務を83歳という年齢で続けている天皇皇后両陛下。

メディアで報じられている「生前退位」の是非については判断がつきませんが、どうかお体だけは気をつけていただいて、いつまでも健康にすごしてほしいと思います。

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