記事提供:LITALICO 発達ナビ

アルバイトOKの専修高校に通う息子は高1になってからアルバイトをスタートさせました。

うっかりミスが多かったり、すぐイライラしてしまう息子がうまく働けるのか心配でしたが…。

高校生になったADHDの息子、アルバイトに初挑戦!

高校生の息子、リュウ太はADHDがあります。小さいころからモノを忘れたり、人の名前を忘れてしまったり、友達とのコミュニケーションがうまくいかず困ることがよくありました。

あるとき障害者雇用のコンサルティングをしている方から、

「発達障害がある子も、なるべく学生のうちから社会勉強のためにアルバイトを始めるといいですよ」とアドバイスをくださいました。

発達障害がある子は、家ではコミュニケーションに問題がなくても、社会に出てから人間関係や実務でつまづいてしまうことがあるからのようです。

それまで私は、「ご迷惑にならないように…」社会と息子を離して育てがちでしたが、これを聞いて考えが変わりました。

アルバイトをしてイヤなこともイイことも経験して欲しい!働く喜びを知って欲しい!

そう思うようになったのです。

しかし急にいわゆるブラックなバイトを経験して、「社会は恐いものだ」と挫折してほしくないな~と思いまして、友人が経営するラーメン屋で少しの間だけ息子を雇ってもらうことにしました。

面倒見のよい大人がいて安心して働ける場所なら、失敗してもフォローしてもらえます。

友人には、うっかりミスや勘違い、早とちりなどが多いなど息子の特性をあらかじめ説明し、理解してもらいました。

接客で出会ういろんな人々…「お互いさま」を勉強していく

今まで家や学校でしか生きてこなかった息子にとって、お店に来てくれるいろいろなお客様が最初は刺激的だったみたいです。

あるとき、お箸で遊んでいた子どもについて話してくれたことがあります。

「お客さんだから怒れないし、店の中で暇な気持ちも分かるけれど、お箸をまた洗わないといけなくなるから止めてほしかった」と、最初はご立腹の様子だった息子。

でも結局お客様には何も言わず、後でお箸を洗い直したそうです。

「それでいいんじゃない、怒らなくていいんだよ、だってあなたも小さいときは周りに迷惑かけたじゃない」と私が言うと、

「そーか、そーか、お互い様なのか!」


と小さかった頃のことを恥ずかしそうにしていました(笑)。

他人の気持ちを考えることが苦手なところもある息子ですが、アルバイト先で出会った人の話から人間の行動について、親子で話し合う機会も増えていきました。

バイト先での困った問題など、1つひとつの出来事が社会勉強になっていると感じます。

そしてバイト開始から2年もたつと…、

「イヤなことにイチイチ腹を立ててもしょうがない!」と大人になっていく息子を感じることができました。

「お金を稼ぐ大変さ」早いうちに学んでくれてヨカッタ!

中学生のときは、親のお金を盗ってしまうこともありましたが、バイトを始めるとそれもなくなりました。

お金を稼ぐ大変さが分かったこともあるのだと思います。

息子を雇ってくれた友人には、何か問題を起こしていないかメールで聞いてみたり、働きぶりを報告してもらったりと連絡をとっていました。

このラーメン屋のバイトのおかげで、その後スーパーマーケットのバイトでも、周りと上手くやりながら働けていけたと感謝しています。

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