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松任谷由実がクリスマスソングの定番となった『恋人がサンタクロース』について自身のラジオ番組で語った。

同曲は1980年12月にアルバム収録曲として世に送り出されたが、当初はロック調のクリスマスソングを作ろうといったノリで書き始めたという。ところがこの『恋人がサンタクロース』は、やがて生みの親の手を離れて社会現象を起こす存在となっていく。

音楽番組やバラエティ番組で“お気に入りのクリスマスソング”ランキングを特集すると上位に入るのが山下達郎の『クリスマス・イブ』とユーミンの『恋人がサンタクロース』である。

松任谷由実が1980年12月1日に出した10枚目のアルバム『SURF&SNOW』に収録されたこの曲は映画『私をスキーに連れてって』の挿入歌となって広く知られ、今でも愛されるナンバーだ。

12月16日のラジオ番組『松任谷由実のYuming Chord』(TOKYO FM/JFN)は、“Winter Hollidays Collection~Yuming's Christmas”をコードに放送した。あるママさんから、11歳になって恋愛や結婚に興味を持ち始めた娘とのエピソードが届いた。

車の中で流れる『恋人がサンタクロース』を聴いた娘が「大人になると恋人がサンタクロースになってやって来て結婚しちゃうってこと?」「ママのところにパパが迎えに来てついて行ったってこと!?まじウケる~」などと言い出した。

それを聞いて、「やがて成長したら彼氏を連れてくるのだろうな」とこのママさんは複雑な気持ちになったという。

ユーミンが同曲を書いたのは、世間で“クリスマスソング”と言えば『きよしこの夜』をはじめ『サンタが街にやってくる』やビング・クロスビーの歌で有名な『ホワイト・クリスマス』などスタンダードナンバーしか耳にしなかった頃だ。

彼女は「ロックチューンで作ったら面白そう」とアイデアを練るうちに「恋人がサンタクロース」というフレーズを思いつき「これでイケるぞ」と書き上げたという。

それが今では定番のクリスマスソングとなり、子どもにまでそんな想像をさせる影響力を持つまでになったのである。

彼女は「自分でいうのもなんだが」と前置きして「“恋人がサンタクロース”というフレーズが社会への呪縛のようになったかも」「クリスマスをそういう風な日にしてしまったかもしれなくて。反省してもはじまらないんですけど」と振り返った。

実は12月13日にTBS系で放送されたバラエティ番組『マツコの知らない世界』でクリスマスソングを取り上げた際に、音楽ライター・冨田明宏さんが『恋人がサンタクロース』によって「クリスマスは恋人と過ごすもの」というブームが起きたと説いていた。

作者であるユーミンがそのように反省するのだから、彼の説は外れていなかったのだ。

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