クリスマスが近づくと、思い出す人がいます…

クリスマスが近づき、華やかになる街を見ながら、ある人のことを思い出す人がいます。

フジファブリックのボーカル・志村正彦さん

ロックバンド「フジファブリック」のボーカル志村正彦さんです。

1980年生まれ、山梨県富士吉田市出身。高校時代の同級生たちと結成したバンド「フジファブリック」は2004年、メジャーデビューを果たしました。

しかし、2009年12月24日、突然この世を去ってしまいましたのです。29歳という若さでの突然の悲報に、ファンは茫然自失になりました。

当時の公式サイトでは、死因は「病名不詳」としか発表されていません。志村さんの音楽を評価し、交流もあったTRICERATOPSの和田さんのブログでは彼に近かった人にいろいろな情報も聞けたので、これだけはハッキリ言えます。それはまったく自殺ではないってこと。」と断言されています。

独特の詞の世界観と、メロディライン

出典 YouTube

2009年までにシングルを11枚、アルバムを4枚発売しており、ほとんどの楽曲の作詞作曲を手掛けていた志村さん。その独特の世界観は、多くのロックファンを魅了しました。

楽曲がオリコンチャートにランクインし、映画やテレビ番組の主題歌を手掛けたりとメディアへの露出も徐々に増えて、若手ロックバンドの中でも有数の実力派として注目された存在でした。

出演予定だった、カウントダウンフェスでは…

多くのフェスにも出演していたフジファブリック。2009年の年末に開催される「COUNTDOWN JAPAN 09/10」にも出演が予定されていました。当日、フジファブリックのステージでは、1分間の黙祷を捧げたのちに、過去の彼らのライブ映像と音源を流す、という方法がとられました。

最後に、志村正彦の写真と、「Masahiko Shimura 1980-2009」という1行が画面に映し出され、ライブは幕を閉じた。 アンコールを求める拍手と歓声は、いつまでもやまなかった。

出典 http://ro69.jp

メンバーとスタッフの意志により、ステージには普段通りに楽器がセッティングされ、照明も事前に予定されていた通りに行われました。

デビューのきっかけを作った、氣志團・綾小路翔さん

フジファブリックというバンド名を「カタカナにしたほうがいい」と進言し、フジファブリックのメジャーデビューのきっかけをつくった人物。それは氣志團の綾小路翔さんでした。

氣志團のメンバーと志村正彦は、かつてライブスタジオでのアルバイト時代に先輩後輩の間柄でした。公私ともに交流のあった氣志團メンバーと志村さん。

所属事務所も同じで、氣志團のライブを観にきていた当時のレーベルスタッフがたまたまステージに上がった志村さんに惚れ込んだのがきっかけだったのです。

綾小路翔が「俺にくれ」と言った志村さんの楽曲

出典 YouTube

志村さんの遺志を継いで、2010年夏に行われたフジファブリック主催のフェスにも登場した氣志團。その際のMCで、かつてアルバイト時代に志村さんが山梨に帰ろうか悩んでいた時期があったことを話しました。

綾小路さんにレコーディングした楽曲を聞いてもらって、アドバイスなどを受けていた志村さん。山梨に帰ろうか悩んでいることも、綾小路さんに相談していたといいます。そのとき、綾小路さんは

「帰るなら、この曲を俺にくれよ」

と伝えたところ、数日後には帰ることを止めたそうです。

そのとき、綾小路さんが「俺にくれ」と言うくらい魅了された曲、それがフジファブリックの代表曲のひとつでもある「茜色の夕日」でした。

2010年フェスに登場した当時のツイートです。

志村さんらしい、ちょっと不思議なエピソードですよね。

彼の楽曲が「夕方5時のチャイム」となり、故郷で響き続ける

志村さんの死後、志村さんの同級生でもある富士吉田市役所の職員の方が中心となって、地元・富士吉田市で志村さんの楽曲を「夕方5時のチャイム」として流す試みが実施されています。

そして今年も、彼の命日に合わせてチャイムの変更が決定しました。

富士吉田市の著名人として活躍した、ミュージシャン「フジファブリック」「志村正彦さん」の代表曲「茜色の夕日」に、夕方5時のチャイムが変わります。

この企画は、平成24年から市役所若手職員プロジェクトとして、提案され志村正彦さんの誕生日と命日などに合わせ、実施してきました取り組みは、今回で10回目となります。

出典 http://www.city.fujiyoshida.yamanashi.jp

≫≫昨年の「夕方5時のチャイム」の様子

出典 YouTube

今年は以下の日程で行われます。

2016年12月21日(水)~27日(火)各日17時より
楽曲「茜色の夕日」(作詞作曲:志村正彦)  

富士吉田市のFacebookページでは、志村さんの小・中学の同級生であり、このチャイム変更に携わった市役所職員・渡辺雅人さんのコメントが載っています。

まったく興味がない人からすれば、ただのチャイムですが、想いがある人にとってみれば、かけがえのない宝物へと変わるんですよね。十人十色の価値観があって、それぞれの受け止め方があって、きっとフジファブリック、志村正彦さんの音楽にもつながるような気がします。

出典 https://www.facebook.com

このチャイムを聴くために、県外から訪れるファンもいるほどの人気となっています。死んでもなお、彼の音楽はファンの中で生き続けていると言えるのではないでしょうか。

※掲載したツイートや動画は、全て許可をいただいております。ご協力ありがとうございました。

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へっぽこライターですが、文化的雪かきを目指して精進しています。

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