日本語は習得が難しい言語と言われています。同音異語、尊敬語や謙譲語など我々日本人でもしっかり理解して使いこなしている人は少ないのではないでしょうか?

そして、多くの言葉を知っているかどうかを表す”語彙力”。多くの言葉が存在する日本語にとって”語彙力”はとても重要です。

そんな中、日本語における”語彙力”がいかに大事かを感じさせる「#文豪作品の語彙力を無くしてみた」が話題となっています。

1、枕草子の場合

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平安時代中期に清少納言によって書かれたとされる随筆です。「春はあけぼの。」で始まるのは有名です。

最初の一文「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」は、現代語訳すると「春は夜がほのぼのと明けようとする頃(が良い)。(日が昇るにつれて)だんだんと白んでいく、山際の辺りが少し明るくなって、紫がかっている雲が横に長く引いている様子(が良い)。」という意味です。

これから語彙力を無くすと・・・。

最近の若者言葉で「ヤバイ」には沢山の意味があります。「すごい」「良い」「驚いた」「感動」など、すべて「ヤバイ」に集約されています。

趣のある枕草子の一文が「ヤバイ」に要約されてしまうのです。

2、蜘蛛の糸の場合

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芥川龍之介の代表作「蜘蛛の糸」。極悪非道な盗賊のカンダタが生前に一度だけ蜘蛛を殺さずにいたことから、お釈迦様が慈悲をかけ、死後地獄に落ちたカンダタの元に蜘蛛の糸を垂らすという話です。

最終的には自分だけ助かろうとしたカンダタは、蜘蛛の糸に群がった他の悪人たちと共に再び地獄の底へ落ちてしまいます。そんな、カンダタの心情を語彙力を無くして表現したのがこちら。

今年の流行語に選ばれ、タレントのつるの剛士さんのTwitterなども話題になった「保育園落ちた日本死ね」をもじった表現です。

3、人間失格の場合

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太宰治の代表作「人間失格」。他人の前では面白おかしくおどけてみせるばかりで、本当の自分を誰にもさらけ出す事の出来ない男の人生を描いた作品です。

連載最終回の掲載直前に太宰治が自殺したことから、本作は「遺書」のような小説とも言われています。

この作品の題名「人間失格」を語彙力を無くすとこうなります。

ストレートに言葉にすることを避けるという日本人の傾向を現したようですね。

4、矛盾の場合

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「韓非子」の一篇「難」に基づく故事成語として有名です。「どんな盾も突き通す矛」と「どんな矛も防ぐ盾」を売っていた楚の男が、客から「その矛でその盾を突いたらどうなるのか」と問われ、返答できなかったという話です。

この内容を語彙力を無くして表現すると・・・

ものすごくチープな感じというか、なんとも言えない気持ちになります・・・。

確かにそういうことですよね。

5、走れメロスの場合

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太宰治の代表作のひとつとして有名です。人を疑うことの愚かさと、諦めない心、友情、家族愛など様々な要素が詰め込まれた作品です。

この名作から語彙力を無くすと・・・。

とりあえず、メロスが悩みながら頑張ったっていうのは伝わるかな・・・。

作中ではメロスは”激怒”してますからね。

他にもたくさんありました。

宮澤賢治:雨ニモマケズ

「ハリー・ポッター」シリーズ

松尾芭蕉:野ざらし紀行

さるかに合戦

とりあえず「ヤバイ」「パない」に置き換える。さらに「効果音」などを加えると何とも語彙力のない文章が出来上がるということがよくわかりました。

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長野県出身の30代2児の父。ゲーム、アニメ、マンガ、スポーツ、夢の国が好きです。
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