知られざるママの実態や本音を紹介するコーナー「ママのホント。」

「どなたか立候補者はいませんか?」

毎年PTA役員決めの保護者会では、「私以外の誰かに決まりますように…」と視線を下に落とし、神に仏に祈るママたちで溢れかえるのは、もはやどの学校でも定番の光景です。

人間関係が大変だとか、仕事量が多いくせに無償なのはおかしいだとか、昔からあちこちでいろいろな声が挙がっているPTA役員の仕事。引き受けることはデメリットでしかない、と考えている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、4人のPTA経験者を独自に取材。すると意外にも、「PTAを引き受けるメリットは少なからずある」との答えが(!)。では、一体どんなメリットがあるのでしょうか?

1. PTAという印籠が手に入る

PTAはある種のブランド。『水戸黄門の印籠』みたいな効力を持っています。

たとえば、娘と同じクラスに乱暴者の男の子がいて、あるとき娘が泣かされて帰ってきたので、先方に電話でクレームを入れたことがありました。相手の母親は、初めは『ウチの子は悪くない』と開き直っていましたが、私が一言、『お宅のお子さんの素行の悪さはPTAの間でも評判ですよ。今度、改めて役員会議にかけます』と言うと、態度が一変し、すぐに謝罪しました。そんな会議あるわけないのに(笑)。

私にとってPTAはただの『雑用要員』ですが、一般人は『絶対権威』と思い込んでいる節があります。

(Aさん/31歳)

出典Spotlight編集部調査

一般の保護者たちは、PTAの仕事内容や活動範囲をよく知らないというケースが珍しくありません。「役員」や「会長」という響きから、なんとなく学校を牛耳るコワ〜い団体だという風に思い込んでいることも多いようです。

2. ときにはスパイのように暗躍できる

私は学年主任をやっていました。不思議なもので、この立場にいるといろいろな保護者からたくさんの情報が勝手に入ってくるんです。

あるとき、娘の担任が特定の男子生徒をいじめているという情報をキャッチしたので、保護者達から集めた証拠をもとに、校長にその事実を突き付けてやりました。『この先生は、前の学校でも前科がおありのようですね。さっさと辞めさせたらどうですか?』という啖呵とともに。すると、保護者たちからは拍手喝さい。

先生?もちろん辞職しましたよ。私がイチ保護者だったらできなかったことです。

(Nさん/31歳)

出典Spotlight編集部調査

学校の様子や内部事情は、子どもの口から聞く以外、普通はなかなか入ってこないものです。ところが、PTA役員になると、いろいろな保護者とのつながりができて「情報通」になれることもめずらしくないとか。一般の保護者に比べて、いざというときの発言権が大きいというのも大きなメリットかもしれません。

3. 飲み会が楽しすぎる

当時の我が家は引っ越してきたばかり。専業主婦で孤独だったこともあり、自らPTA役員に立候補しました。

PTAの仕事内容はさておき、『懇親会』と称してたびたび行われる飲み会はホントに楽しかったですね。働いている保護者も多いので、役員会議はだいたい夜。で、その後『親睦を深めるために』とかなんとか言いながら、みんなで飲み屋に繰り出すんです。若い男の先生とかお父さんたちもいて軽く舞い上がりましたよ。気の合うママ友もできたし、やってよかったですね。

(Hさん/38歳)

出典Spotlight編集部調査

人とのつながりがほしい…そんな人にとって、PTA役員はうってつけ。もちろん、年齢も性格も異なる人たちが集まる場なので、楽しいことだけでなく、ときに面倒ごと・揉めごとも起きるでしょう。しかし、そんなときでも「何事も経験よね」「いろんな人がいるわよね」とおおらかに構えられる人は、PTAに手を挙げてみてもいいかもしれません。

4. 平和に過ごすことができる!?

PTA役員が決まらないとしつこく勧誘されます。何度も電話がかかってきたりとか。あと、断るとバッシングがすごいですね。『働いていることは理由にならない』『自分だけ逃げるなんて最低』って面と向かって言われたり。

あとは、ママ同士のバトルに勃発することもザラです。シングルマザーが専業主婦に対して『ウチは私が働かないと食べていけないの。あなたみたいなお小遣い稼ぎのパート主婦が引き受けるべき』って食ってかかったり、逆に専業主婦がシングルマザーに対して『離婚したのはあなたのせいでしょ?』って上から目線だったり。

私自身、引き受けたおかげで、周りからは尊敬の目で見られ、平和に過ごすことができました。

(Yさん/36歳)

出典Spotlight編集部調査

「断るだけのエネルギーがない」「悪口を言われたくない」平和主義の人にとっては、引き受けた方が疲れずに済むという逆説的なメリットも。ほかの保護者と揉めて、卒業までいがみ合ったり、仲間外れにされることを考えると、たしかに辟易してしまいます。なにより、自分の子どもがとばっちりを受けるのは絶対に避けたいところです…。

PTA役員のメリットをご紹介しましたが、いかがでしたか?

たとえ、イヤイヤ引き受けることになったとしても、せっかくですからその立場を最大限活用してみてはいかがでしょうか。それにきっと、一般の保護者にはできない貴重な経験ができるはず。そう前向きに考えてみるのも手ですよ。

この記事を書いたユーザー

Spotlight編集部 このユーザーの他の記事を見る

Spotlight編集部の公式アカウントです。

権利侵害申告はこちら