今思い出しても心が痛む「息子がロタウイルスと闘った日々」。

当時はまだ予防接種がなかったため、感染を防ぐ方法は手洗いやうがいなどしかありませんでした。

保育園でも流行していたため、いつ息子にうつってもおかしくない状況。

そんななか、とうとう息子もロタウイルスを発症。

発症当初はそれほど症状がひどくなく、小児科へ行っても薬を処方されるだけでした。

薬を飲みながら家で様子を見ることに。

ところが、一向に症状が回復する兆しが見られません。

心配になり、小児科を再受診するも点滴などは行わずそのまま帰宅。

本当にこのままで大丈夫なのか?心配でたまらなかったため、別の小児科を訪れました。

しかし「脱水症状にはなっていないから大丈夫」とのこと。

その言葉を信じ切り、過ごしていた矢先のことです。

午前0時を回ったころ。

息子がムクっと立ち上がり、泣き叫ぶのです。

何が起こったのか?と急いで起きてみると、今まで見たことのない真っ黄色の便がオムツからはみ出るほどに。

匂いも酸っぱく、異常を感じました。

日中よりもさらにグッタリし、水分も受け付けなくなった息子。

今すぐ救急病院へ行った方がいいのか?

と悩みましたが、また「大丈夫」と言われるのでは。

そう思い、翌朝まで様子を見ることにしました。

翌朝になっても39度を超える高熱が続いてしんどそうだったので、座薬を入れることにしました。

悲劇は座薬を入れた瞬間から始まりました。

突然、息子が歯を食いしばり全身が真っ青に。

ブルブル震える「けいれん」を起こしたのです。

触ると冷たい息子の体に動揺してしまい、声も出ませんでした。

なんとか気持ちを落ち着かせて救急車を呼ぶ私。

人生で初めて乗る救急車に戸惑いながら、意識を失った息子を抱っこして乗り込みます。

このまま、意識が戻らなかったらどうしよう…。

涙が止まりません。

救急車を走らせること30分。

市内の病院へ搬送されました。

自宅でけいれんを起こしてから、救急車でもけいれんを2回。

病院へついてからも2回起こしました。

どうすることもできない、自分の無力さ。

こぶしに力が入り、悔しくて震えが止まりませんでした。

病院では、看護師さんが5人ほど集まり、処置を行ってくれています。

「点滴を急いで!」「けいれん止めを!」

その様子を見ると、ただごとではないことが伺えます。

息子はロタウイルスによる重度の「脱水症状」になっていました。

小児科で適切な処置を行っていなかったからでは?

とそのときは怒りが込み上げてきましたが、子どもは急変すると言います。

そのときは大丈夫だったのかもしれません。

夜中に異常を感じたときに救急病院へ連れて行かなかった。

私の対応がいけなかったのだと強く後悔を感じました。

幸い、命に別状はなく適切な処置を行った結果1週間で退院できました。

まだ、上手に言葉で伝えられない弱冠1歳だった息子。

5回のけいれんと脱水症状を経験した息子。

本当に辛かったことでしょう。

2人目の娘は迷わずロタウイルスの予防接種を行いました。

予防接種で救える命がある。

予防接種の大切さを痛感した出来事でした。

著者:イルカ

年齢:30代

子どもの年齢:5歳・2歳

手のかかる5歳の息子に比べて手がかからない2歳の娘。きょうだいで、こんなに個性が違うものなのかと感じながら日々育児奮闘中です。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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