記事提供:favclip

アメリカのカリフォルニア州サンタローザにあるウィンザー高校で、今年卒業を迎えた生徒たちによってあるユニークな卒業アルバムがつくられました。

目が不自由な同級生のため、点字の卒業アルバムを製作

このアルバムが作られるきっかけとなったのは、2015年の夏に行われた卒業アルバムの制作費を集める行事で約5万円を得たことです。

卒業アルバムの編集長を務めるスパラシオくんは、スタッフたちと一緒に獲得した予算の使い道を考えていたところ、同年の卒業生に目が不自由なメイシーさんがいることを思い出し、彼女のために点字の卒業アルバムを作ることを思い立ちます。

そしてこのプロジェクトは、彼女に内緒にしたまま進行していきました。

スパラシオくんたちは、点字の卒業アルバムを作るために毎年アルバムを製作している会社へこの件の相談に行った際、制作会社の人から「過去に点字の卒業アルバムは見たことがない」と言われます。

点字の卒業アルバムはコストがかかる(1冊約40万円)ため、制作が難しかったのです。

それでもスパラシオくんたちは学校と印刷会社にかけあい、予算からオーバーした分の費用を学校と印刷会社に折半してもらうことでなんとか出版に漕ぎ着けました。

こうして様々な人たちから協力を受け完成した点字の卒業アルバム。通常版で1冊となっている卒業アルバムの内容を点字に起こしたこのアルバムは4巻構成となっており、1冊の厚さは8センチもあるそうです。

またスパラシオ編集長は、点字版の卒業アルバムだけでなく、通常盤の卒業アルバムにもあるサプライズを仕掛けていました。

それは、今年の卒業アルバムのテーマである「自分たちのやり方を見つける」という文字を通常版の卒業アルバムの表紙に点字で印刷するというもの。

これにより、普通の卒業アルバムを受け取った生徒たちにも今回行った点字の卒業アルバムのプロジェクトを認知してもらうというアイディアでした。

そしてこの特別な卒業アルバムを受けとったメイシーさんは、「本当に素晴らしい出来事です。このアルバムのおかげで、私は自分自身の学生時代を振り返ることができます」と大喜びしたそうです。

さらにThe Press Democrat(http://www.pressdemocrat.com/news/6183994-181/windsor-high-prints-what-may?=undefined&artslide=0)の記事の中では、「できることなら、将来この高校を卒業する目が不自由な学生たちへも同じように点字のアルバムがつくられるといいですね」と、今回の取り組みが今後も行われることを願っていました。

権利侵害申告はこちら