配偶者控除の見直しで103万から150万へ引き上げ

12月8日に、自民党と公明等が『平成29年度税制改正大綱』を取りまとめました。

そこで、前々から注目をされていた『配偶者控除』については廃止ではなく、配偶者控除を残した上で、年収上限を103万から150万に拡大するそうです。

『103万の壁』がなくなることによって、働く時間や形態にこだわらなくて良くなります。

しかし、社会保険料の負担や、子供の保育園問題、育児しながらの長時間労働の厳しさが変わるわけではないので、実際には小手先だけの見直しという意見も多いそうです。

『働かないで男にぶら下がる主婦を優遇する制度はおかしい。』

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12月9日、経済学者の池田信夫さんがTwitterで配偶者控除が廃止されなかったことに関して疑問を呈する内容と共に、『働かないで男にぶら下がる主婦を優遇する制度はおかしい』とツイートしました。

ここだけを取り上げるとなんてひどい意見なんだ!と思いますよね。Twitter上でも批判的な意見も多く見られました。

この言い方には批判が集まりましたが、発言の意図には納得する部分もありました。女性の就労意欲を上げるためにも『配偶者控除』は廃止すべき、そしてサラリーマンの妻だけが控除されるのはおかしいと。

ただ、やはり専業主婦からすれば、この発言はあまり良い気持ちはしません。別に控除があってもなくても専業主婦を希望する人もいるし、病気や介護などで働けない事情の人もいるのです。

言い方が悪いのでしょうが、内容には納得できるものがあるし…少しモヤモヤしている主婦が多かったと思います。

しかし、この発言を橋下徹さんが一喝したのです。

『うちの妻はぶら下っているわけではない』

橋下徹さんも配偶者控除の廃止には賛成とした上で、『ぶら下がっている』発言を一喝したのです。

筆者も配偶者控除の廃止には賛成です。しかし、橋下徹さんが言うように、控除廃止をしたからといって働ける女性が増えるとは限らないのです。

働きたい!働きたいのに働けない!理想と現実

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結婚をし、計画的に妊娠。

今まで築き上げてきたキャリアを守るためにも、産休育休をとってすぐに復帰したいと考えていても、理想通りにいかない場合があります。

悪阻がひどく、仕事がままならない、切迫早産で絶対安静。出産後も保育園にすぐ入れず…2年も3年も産休育休が取れるでしょうか?

そして出産後、保育園の空きを待って待って、やっと入園出来たと思ったら…。子供が1週間置きに熱を出す。他にも、土日休みの仕事が見つけられない、子供がいると言うだけで就職が厳しいなど実際にはよくある話です。

あえて、専業主婦を希望する場合もある!

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転勤族の場合、毎年のように引っ越しなんて家もあります。

子供が小学生などの場合は、新しい環境に慣れるまでに時間がかかる場合があるので専業主婦でいつでも家にいて安心させてあげたいという場合もあるようです。

親族が近くに住んでおらず、働き出した後何かあっても子供を預けれないので専業主婦でいる人もいます。

経済的には、共働きより厳しいかもしれませんが、心の余裕はあるかもしれません。

子供が大きくなったら働ける!とは限らない

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小学生にもなると、長時間の留守番や戸締りなども出来るようになります。

児童館も小学3年生まで、なんて所も多いです。働く母親がいる家庭では、鍵を持たせている家もありますね。

しかし、毎日のように届く不審者情報!子供を狙った犯罪の多さ。特に下校時に狙われることが多く、出来れば長時間労働は避けて、子供が帰る時間には家にいたいと考える人も多いのです。

少子化問題を解決し、働く女性を増やすためには

確かに、扶養控除はなくても良いと思います。

しかし、扶養控除が無くなっても実際には長時間労働が可能とは限らないのです。

そこには、核家族が増えた日本の現状や、犯罪数の増加。それなのに、日本の男性の子育てや家事への参加の少なさや、社会の理解のなさなどがあると思います。

以前にも書きましたが、『働け、産め、育てろ』と女性の負担が増えているから結婚したい女性が減り、離婚者も増えるのではないでしょうか。

扶養控除を廃止したり見直したところで、大した変化は無いでしょう。

その前に保育園の待機児童問題、男性の子育て参加、子育て中の女性の労働環境の改善などの問題を解決しなければならないのだと思います。

女性の社会進出は素晴らしいことです。ですが、その裏で少子化や未婚率の上昇がある事も忘れずに考えていかなければならないのでしょう。

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