小学生のおよそ半分が22時以降に寝ている!?

子どもの成長に「睡眠」は欠かせません。

しかし、文科省が小・中・高校生2万3千人を対象に行った調査では、50.8%の小学生が22時以降に就寝22パーセントの中学生が0時以降に就寝しているという結果が出ています。

また、この調査では就寝時間が遅いグループほど翌日に「なんでもないのにイライラする」と感じる頻度が高くなっていたりと、睡眠時間の少なさが子どもの感情にも影響を及ぼしていることをデータで示しています。

睡眠不足は、成績悪化のおそれも…

子どもの睡眠不足による様々な影響は、テレビや雑誌でも取り上げられているテーマです。専門家も警鐘を鳴らしています。

睡眠障害に詳しい国立精神・神経医療研究センターの亀井雄一医師によると、思考力や理解力など認知能力の遅れを招いたり、イライラしたり落ちつきがなくなるなど、精神症状にも悪影響を及ぼすという。また、幼児期に睡眠不足だと、将来、肥満になるリスクが高くなるという。

 亀井医師によると「睡眠不足が学校に上がってからも続くと、成績の悪化にもつながることから、生活習慣による睡眠不足なら直せるので早めに取り組んでほしい」と話している。

出典 http://www.news24.jp

全国の学校で「睡眠教育(眠育)」が広がっている

こういった現状から、子どもたちに睡眠の大切さを伝え、生活習慣を改善させる「睡眠教育」(眠育)が全国各地の学校で広がりつつあります。

≫≫自分の睡眠時間を記録、目標達成者には表彰も

大阪市淀川区の市立三国小では、保健委員の児童を中心に「朝は午前7時までに起きましょう。1、2年生は夜9時までに寝ましょう」を呼びかける運動を行うなど、さまざまなアプローチの眠育を導入しています。

年に3度、「生活点検週間」を設け、児童が就寝や起床の時刻などを毎日記録して提出。目標の時間までに寝た児童を表彰してきた。

遅刻の多さから7年前に始め、大幅に改善した。全国学力テストの成績も向上。府の平均以下だったが、平均以上となり、その上の全国平均を超える科目も出てきた。

出典 http://www.yomiuri.co.jp

≫≫生徒も教師も一緒に!昼休みに「昼寝タイム」を導入

茨城県石岡市の市立小桜小学校では、昼休みに「午睡(昼寝)タイム」を導入しています。2年前から実施しており、児童の集中力向上や情緒安定などを目的としています。

毎週、月・木曜日の昼休みのうち、午後0時55分〜1時10分の15分間。児童と担任の教員は各教室で机にうつぶせになり、黙って昼寝をする。導入後、児童は昼寝の後の清掃活動や、午後の授業で意欲的に取り組むことが増えたという。

同校は家庭へのアンケートも行い、導入直後の昨年度と比べて本年度は、午後10時以降になってから就寝する児童の数はほぼ半減し、朝の目覚めが「すっきり」と答えた児童が増えた。休日にテレビ視聴やゲームをする時間が「3時間以上」と答えた例も減った。

出典 http://ibarakinews.jp

≫≫企業と連携して、睡眠教育を展開する学校も

大阪府堺市にある三原台中学校では、産業現場での睡眠改善を行っている企業と連携して、睡眠教育を進めています。もともと企業で培われてきた研修ノウハウを生かし、中学生向けの指導方法を作り上げています。

この学校では年間30日以上欠席する生徒を調べたところ、8割以上が午前0時以降に寝ていることがわかった。そこで総合学習の時間を使って、午前0時までに寝るよう指導し、中学生は1日8~9時間の睡眠が必要なことや、寝る直前のスマホやテレビは脳に刺激を与えて眠りが浅くなることなどを教えている。

 “眠育”の授業や三者面談で早寝を促すことで、休みがちだった生徒の4割で欠席する日数が減ったという。

出典 http://www.news24.jp

子ども達を睡眠不足に陥れている原因は?

睡眠が大切であることは、親も子ども本人もわかっているはずです。しかし、現状は多くの子どもたちが睡眠不足。子どもたちの睡眠時間を削ってしまっている原因は何なのでしょうか。

▼夜遅くまで学習塾通い

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文部科学省が2008年に行った「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査」では、学習塾から帰宅する時間が小学生・中学生全体で21時以降が20.0%、22時以降が23.0%と多く、学年が上がるにつれて帰宅時間はさらに遅くなっていきます。これでは、早く寝ようと思っても、物理的に不可能です。

▼共働きによる、母親の遅い帰宅

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働くママが増えているため、帰宅時間が遅くなるほど、食事・就寝時間が後ろ倒しになってしまいがちです。

▼スマホやPCの長時間使用

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スマホが普及し、小学生でもスマホを持っていたり、子ども部屋にパソコンがある家庭も増えています。最初にご紹介した文科省の調査でも、小中高生いずれもパソコンやスマートフォンを触る時間が長いほど、起床時間が遅くなっている傾向が見られています。

子どもの睡眠改善は家庭から!

我が家も子どもがおり、ついダラダラしてしまうと30分1時間…と就寝時間が遅くなってしまうこともあります。しかし、そんなときも朝は同じ時間に起きてカーテンをあけ、太陽の光を浴びるんです!朝の光は、嫌でも眠い気持ちをリセットしてくれますし(あくまで私個人の感覚ですが…)、早く起きて活動を始めることで、また夜眠りやすくなります。我が家ではそんな「早寝早起きは”早起き”から!」を心がけるようにしています。

学校で取り組まれ始めている「睡眠教育」ですが、家庭での生活が根幹となる問題のため、保護者への面談を行っている学校もあるように家族全体での意識改革が必要となります。大切な子どもの健康のため、まずは親から「睡眠」に対する意識を変えてみてはどうでしょうか。

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