この季節、多くの企業がクリスマスCMを公開します。そんな中、Appleの2016年クリスマスCM『Frankie’s Holiday』が泣けると話題になっています。Appleの公式動画サイトでは、そのロングバージョンが公開されているのでご紹介します。

場面は雪深い山奥の一軒家。誰かがオルゴールの音楽をiPhoneに録音しています。

録音した音楽を聴きながら、クリスマスソングを練習する男性。どうやら一人暮らしのようです。

そして男性は、身支度を整え家を出ます。家の前には朽ち果てた郵便受け。男性の元に、手紙を送る人はいないのでしょうか。長く使われていなかったのかもしれません。

男性は、郵便受けから落ちてしまった箱を拾いあげます。どこからか送られてきただろうその箱は、クリスマスプレゼントにしては、随分と素っ気ない箱です。

そして、箱を拾い上げるとポケットにしまう男性。その顔がアップになります。その男性は、なんとフランケンシュタイン。

フランケンは、雪山をゆっくりと降り、やってきたのはクリスマスイルミネーションに彩られた街の中。音楽が鳴る華やかな街を、ゆっくりと進んで行きます。

フランケンに気がつくと、楽し気な街の空気が一変します。怯える子ども、恐怖に顔を引きつらせる人、フランケンがこの場に来た事を歓迎しているものはいません。

そんな中、フランケンは先ほど雪の中から拾い上げた箱から何かを出します。それは、暖かな明かりのクリスマスライト。あの箱は、誰かからの贈り物ではなく、自分で購入したものだったのでしょう。そして、自らの体にライトを装着。

クリスマスカラーのライトにをつけたフランケンは、ぎこちなく笑顔を作ります。

そしてiPhoneに録音したあのオルゴールのメロディを。

クリスマスの夜、街に降りてきたフランケンは、一生懸命に練習したクリスマスソングを披露します。

しかし街人たちの険しい表情は変わりません。

ライトの接触が悪かったのか、緑のライトが消えてしまい、誰かからは「家に帰れ!」の声が。勇気を出してやってきたフランケン。しかし、彼の様な怪物は一人でクリスマスを過ごすしかないのでしょうか。

と、そこに一人の少女がフランケンを手招きします。

そして、消えていた緑のライトを再び灯してくれました。

怪訝な顔で様子を見守る街の大人たち。

映画では、仲良くなった少女との間に悲劇的な結末が待っていました。この2人はどうなってしまうのでしょう。続きは是非、動画でご覧下さい。

出典 YouTube

戸惑った様子のフランケンに、笑顔でフランケンが歌うのをやめてしまったクリスマスソングを歌いかける少女。

少女の優しさを受け、再び勇気をもらったフランケンも一緒に歌います。

そしてその歌声は、どんどんと広がり、大きくなって行きます。一人の少女の素直でまっすぐな行動が、周りのみんなに何かを気づかせたのでしょう。

もう誰もフランケンを険しい顔で見る人はいません。クリスマスライトをつけたフランケンの元にやってきた、街の人の笑顔に囲まれた優しく美しいクリスマスの夜。

最後に「Open your heart to everyone(心を開こう、誰にでも)」のメッセージが表示されます。

ちなみに、フランケンシュタインという名前は、怪物を作り出した科学者・フランケンシュタイン博士の名前。作り出された怪物には、名前がありませんでした。「お父さんは僕に名前も付けてくれなかった」と悲しんでいた怪物。

怪物は初めから怪物なのではなく、彼を怪物にしてしまったのは、周りの人間たちでした。映画では「本当の怪物とは一体どちらなのだろう。もしかして私たち、人間の心にあるのではないか?」という問いかけを感じた人も多かったことでしょう。

きっとこのCMのように、誰もが心を開き、慈悲深く相手を思いやることが出来れば、世の中に”本当の怪物”は生まれないのかもしれません。

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