アメリカやヨーロッパなどでは、クリスマスのこの季節、ジョークとしてわざと野暮ったくてダサいクリスマスセーターを着て楽しむ人達がいます。アグリーセーターとも呼ばれ、ダサいほど良いと言うシャレの効いた遊びに、この季節はセレブやスポーツ選手など多くの人たちが、自慢のダサいクリスマスセータを披露しています。

昨年のクリスマスには、NFLのシーホークスの選手たちも揃って着用。鍛え上げれた大きな体と、クリスマスモチーフのギャップがなんとも言えませんね。

始まりは、おばぁちゃんセンスのもらって困る贈りもの?

クリスマスにダサいセーターを着るというブームには諸説ありますが、元々はおばぁちゃんがプレゼントしてくれる定番のクリスマスギフトである、クリスマスモチーフを編みこんだ手編みのセーター。雪だるまやトナカイ、クリスマスツリーやサンタなどが大きく編み込まれたセーターは、思春期には「悪趣味」と嫌われ、子供時代の嫌な思い出とまで言われることも。

正直、これもらっても困るよねぇ、でも折角心を込めて編んでくれたものを捨てちゃうわけにもいかないし…という悩みの種だったセーター。そんなセーターをむしろ面白がって着てしまおう!ってわけです。

映画「ブリジット・ジョーンズの日記」で、マークがクリスマスパーティーで来ていたトナカイのセーターが受けて、多くの人が真似して着た事がブームのきっかけとも言われています。

今年はなんと、ロイヤルファミリーもダサいセーターに挑戦!

愛犬家で知られるエリザベス女王のセーターは、グリーンを基調としたセーターの前面に編み込まれたコーギー犬柄がなんとも可愛らしい。エリザベス女王の愛犬達もクリスマスセーターを着て参加。

お洒落な事でも有名なエリザベス女王ですが、2012年のロンドン五輪開会式でも、ジェームス・ボンドの1シーンを演じるなど、シャレの効いた魅力的な方。もしかしたら、ノリノリで参加したのかも?

子供達のためにダサいセーターを

実は、この装いはチャリティーの為。児童支援のための非政府組織であるセーブ・ザチルドレン(Save the children)が12月16日に行う募金活動「クリスマス・ジャンパー・デー」のPR。みんなでダサいクリスマスセーターを着て集まって募金をしよう!という呼びかけで、2012年から毎年行われてます。そのチャリティーにロイヤルファミリーも参加したというわけ。

とは言っても、今回ダサいクリスマスセーターを着ているのは、実際のロイヤルファミリーではなく、英国マダム・タッソーろう人形館のろう人形のロイヤルファミリー。なんとなく、ホッとした様な、残念な様な。

それにしても、それぞれのセーターが本当に良い味出しています。ウィリアム王子とキャサリン妃は、一着の大きなセーターを2人で仲良く着用。似合いすぎです。実際にも着てみてほしい!

セーブ・ザ・チルドレンのダサいクリスマスセーターの日

セーブ・ザ・チルドレンでは、ダサいセーターが流行したのを受けて、2012年から毎年12月に「クリスマスセーターの日」を実施、みんなでダサいクリスマスセーターを着て集まり、参加者から「最低1ポンド」を寄付を募っています。楽しく気軽に参加できるこのイベントは人気で、100万人以上からの参加者があり、この日には参加者から多くの寄付が集まります。

マダム・タッソーのろう人形館でも、この活動に賛同しダサいクリスマスセーターをピック・アップしたろう人形に着せています。2013年には、ウサイン・ボルトやアインシュタインなどのろう人形が、ダサいクリスマスセーターを着て来館者を迎えていました。そして今年、白羽の矢がたったのが(ろう人形の)ロイヤルファミリー!

こんなに庶民的なロイヤルファミリーも、なかなか会えるものではないですよね。12月末までこのセーター姿で来館者を迎えてくれるので、英国に行く機会がある方は是非、足を運んでみては?

クリスマスという大切な日だからこそ、誰かの為に役に立つことがしたくなる、それはとても素敵なことな気がします。自分たちも楽しみながら、誰かの助けになる活動をするというのは、いかにも寄付文化が根付いている英国だからこそ。日本でもこんな風に、楽しんで寄付するような文化が根付いていくと良いですよね。

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