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この写真に写っているのは、アメリカのオレゴン州に住むクレイグ・バックナーさんと、ペットのコンゴウインコです。

一見すると、飼い主とペットの記念写真のように見えるこの写真。

実はこれ、アメリカの犯罪者が逮捕後に撮影される「マグショット」と呼ばれる写真なんです。

一体、なぜこのような写真が撮られたのでしょうか…?

保安官が犯罪者に特例を与えて鳥を救出

ワシントン郡保安官事務所のスポークスマンの話によると、この写真が撮影されたのは、クレイグさんが現在捜査中の薬物と窃盗の事件で裁判所へ出廷したときのことなのだそうです。

裁判所へ出廷した彼は、すぐに用事が済むと思い、ペットのコンゴウインコを敷地内の木の上で待たせておきました。

そして彼は、所内で順番を待つ間に眠ってしまい、自分の番の呼び出しを聞き逃してしまいます。それを不審に思った保安官は、彼を薬物検査にかけました。すると検査に反応があったため、その場でクレイグさんは逮捕されることになったのです。

彼は逮捕されたとき、自分が拘留されることよりも外に置いてきた鳥のことを気にしていたそう。

この日の気温は4度を下回っていたこともあり、「もともと熱帯に生息する動物であるコンゴウインコが、この寒さを長時間耐えるのは厳しいのではないか…」と、置いてきた鳥を心配し取り乱す場面もあったといいます。

保安官たちも鳥の状況が気になり、外へ確認しに行くと、周りにカラスが飛んでいるなかでコンゴウインコが苦しそうに木の中に隠れているのを発見しました。

そんなクレイグさんと鳥の状況を見かねた保安官たちは、彼へ鳥を迎えに行く許可を特別に与えました。

クレイグさんが迎えにいくと、それまでその場を動かなかった鳥は安心したのか、ひらりと木から降りてきて彼の肩にとまったそうです。こうして無事に鳥を保護した後、冒頭で紹介している写真の撮影がおこなわれました。

そして、ワシントン郡保安官事務所が公開した写真では、保安官が鳥に餌をあげ優しく接している姿や、鳥の無事が確認できて一安心しているクレイグさんの表情を見ることできます。ちなみに、鳥はこのあと彼の知人に引き取られたそうです。

今回クレイグさんに与えた特別な許可について、ワシントン郡保安官事務所は「NEW YORK POST」の取材に応じ、「私たちはロボットではなく人間です。動物を愛しています。動物のためにも、人のためにも、正しいことをしたいと思っている」とコメントしています。

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