知られざるママの実態や本音を紹介するコーナー「ママのホント。」

30代のママ・Oさんは、結婚し、出産するまでは看護師としてバリバリ働いていた素敵な女性です。

「念願の妊娠、育児を楽しみたいということもあって退職しました。家ではパンを作って、お菓子を焼いて、手料理に気合いを入れて、掃除をして…と大忙し。でも、全部が楽しいんです。」

主婦として育児や家事に追われることの大変さに驚く反面、いつかやりたかった“主婦業”の苦労を楽しんでいるOさんには、食べ盛りで遊び盛りの幼稚園の年長さんになる息子さんがいました。

世の子どもが目を光らせ胸躍らせる年末年始。筆者の娘なんかは、「早くクリスマスこないかな…」と首を長くしていますが、Oさんの息子さんは「クリスマスなんていらない」というのだとか。

「休みになったら友達と遊べないじゃん」

幼稚園には年少さんの時に入園しているので、クラス内外にお友達がいっぱいいるという息子さん。幼稚園には“這ってでも行く”くらいの勢いだとOさんはいいます。幼稚園に行って遊びたいから、風邪をひくわけにはいかないと手洗いうがいもバッチリ!そんなに幼稚園が楽しいワケを聞くと

「ジュウオウジャーごっことかね!いつもジュウオウイーグルだから、休めないの。縄跳びも跳び箱も好きだな。ねんども好きだし、絵書くのもたまに好き」

体を動かして遊ぶことが好きなようで、幼稚園でお友達と戦隊ごっこをして楽しんでいる様子です。土日が休みの職場で勤務しているご主人に合わせて、休みの日は家族で過ごすことが多いというOさん一家。家族で出かけるのもいいけれど、息子さんにとって、幼稚園での遊びは捨てがたいようです。

「休みになったら友達と遊べないじゃん。クリスマスなんていらない。“毎日”が一番楽しいんだもん」

大人にとって子供が幼稚園に行くことは“日常”であって、年末年始といった連休こそが“特別”だと思うのですが、彼にとっては“特別なんていらない”ようですね

子供には子供の世界があることに気付く

幼稚園に入園したと同時に始めたのが、習い事のスイミングで。週に1回、金曜日はスイミングの日なんだとか。3カ月に1度進級テストがあって、合格すると水泳帽にワッペンがどんどん増えていくシステムだといいます。彼の水泳帽は、ワッペンでいっぱいになっていました。

「これが、この前もらったやつ。まもるくんに勝ちたいから、次も合格しなきゃ」

誇らしげに水泳帽を見せてくれる息子さんを見て、改めて子供には“子供の世界”があるということを思いました。つい、大人の定規で物事を推し量ってしまいますが、子供にとっては自分で切り開いた世界が大事。

まもるくんは、同級生で年少さんからのお友達だそうです。水泳の進級テストでは一進一退を繰り返しており、負けたくないという気持ちでいっぱいなんだとか。競う楽しさあり、負ける悔しさあり…と、息子さんは自分の社会で精いっぱい頑張っているのですね。

年末年始はもちろん、スイミングスクールもお休みです。年始だけの特別なスクールもあるそうですが、Oさんは

「年末年始はお互いの実家に帰省したり、家族で旅行するのでスイミングはお休みさせています」

と一言。息子さんは不満げです。

「行きたいのに」

そう口をとがらせて奥の部屋へ行ってしまいました。わたしたち親世代にとっては、幼い子供との時間がものすごく貴重です。アッという間に大きくなってしまうんだろうな…と思うと、今のうちに行きたいところに行っておきたいし、やりたいことをしておきたいですよね。親の心子知らずとは、まさにこういうことなのでしょうか。

いつか訪れる”子離れ”。子供だから…なんて侮っていた

「息子にとって、毎日が大切だということはわかります。でも、クリスマスはプレゼントがもらえるし、ご馳走もおやつもあたるのに“いらない”というんですから、うちの子ひねくれてますよね(笑)。

幼稚園やプールが相当楽しいみたいで、家族で家族で…と縛り付けるのもあと少しでおしまいになるんだと思います。だから、わたしも少しずつ子離れをしていかないとダメなんでしょうね

奥の部屋で遊ぶ息子さんに、筆者が声をかけてみました。

「クリスマスにはチキンが食べられるよ!ケーキだって食べれるんだよ!プレゼントももらえるよ!それでもクリスマス、いらない?」

少し経って、ジュウオウジャーの人形を片手に息子さんが一言。

「だってご馳走にはお金もかかるし。カレーがいいかな」

照れたようにすぐにまた奥の部屋へ行ってしまった息子さん。なんと、家庭のお財布事情にまで少し気を遣っていたようです。子供だから…なんて侮っていたらいけませんね。子供にとっての“日常”がいかに大切であるか、教えてもらえたような気がしました。

「今夜はカレーにします」

Oさんは笑いながら言いました。

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Spotlight編集部 コンテンツハートKIE このユーザーの他の記事を見る

代表を務めるのは元船舶料理士、フリーライターとして活動し6年目になるKIE。仕事、育児、家庭、家事…”なにも諦めない生き方”の実現を目指し、やる気に溢れたママさん達とライター集団を結成。心にそっと寄り添う、日常に彩りを添える記事の執筆を目指し活動しています。

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