知られざるママの実態や本音を紹介するコーナー「ママのホント。」

最近の子どもは、命について深く考える機会が減っているように思えます。ゲームであれば何度でもコンティニューできますし、ペットの死後、新たに別のペットを買い与える家庭だってあるかもしれませんね。

なんでみんな泣いているの?参加した葬儀で戸惑い

取材したのは、2人のお子さんをもつ20代のママさん。それは、おじいさんの葬儀には、3歳の娘さんを連れて参加したときのことでした。

「娘からみたら曾祖父にあたりますね、何度も会ったことがあり、『おおじじ』と呼んでいました。娘は棺の周りで泣く親族を見て、戸惑っていました。『なんでみんな泣いているの?』って。だから、おおじじとお別れだから寂しくて泣いているんだよ…と伝えたのを覚えています」

3歳の娘さんには、まだ“死”を理解しきれないようだったといいます。ただ、お別れになってしまうこと、この儀式が大切なものであるということは理解して、葬儀の場では大人しくしていたのだとか。

わたしたちは毎日死と隣り合わせの暮らしをしています。何気ない毎日にたくさんの危険が潜んでいて、“人はいつか死ぬ”ということをいつの間にか理解していますよね。

皆さんは一体どのようにして“生と死”について知ったでしょうか。いつからか…と聞かれたら、筆者にははっきりとした記憶はありません。

女の子が夢中な“現代のたまごっち”は「死なない」

そんな娘さんが5歳になり、夢中になっているのがたまごっち。筆者や、取材したママさん世代が子供の頃も夢中になってやったたまごっちは、大きく変化を遂げていました。

今のたまごっちって、死なないんですよ!わたしがやっていた頃は、ウンチを流さなかったりするとすぐに死んじゃって…学校から帰ってきたらお墓になっていて、悲しくて泣いたことがあります(笑)」

筆者の時代のたまごっちは、ちょっとお世話をサボると死んでしまった記憶があります。でも、最近のたまごっちは死なないと聞き、驚きました。結婚するか、お世話をしないと寂しくなって家出をしていなくなってしまうそうです。

死なないたまごっちを延々に世話をする娘さんに、少し不安を覚えたママさん。

幼稚園に行く間にウンチが溜まるといったような悲劇が起こらないように、“たまシッター”なる家政婦さん機能もあると知り“終わりがこない”ゲームは、なんだか甘いんじゃないか…と思ったんだとか。

夏の思い出…トンボの死を目の当たりにして

娘さんが6歳になろうとしていたある夏の日、虫取り網でトンボを捕まえました。しかし、そこで悲劇が起こります。

「トンボを捕まえて虫かごに入れたまではよかったんです。帰るときに逃がそうと言っていたのに、結局そのままトンボを虫かごに入れて持って帰ってしまったんです。翌日、トンボは死んでしまいました。それを見て娘が泣きながらいうんです」

『たまごっちは死なないのに』

たまごっちはゲーム画面の中だから死なないけれど、“命あるもの”は、いつか必ず死んで終わりがきてしまう。

虫さんは、人間よりも早く死んでしまう。そして人間も、いつかは死んでしまう。

ママさんは、泣きじゃくる娘さんに“命の尊さ”を教えたといいます。ひとしきり泣いたあと、娘さんは“おおじじ”のことを思い出しました。

そして、「トンボさんのお墓を作りにいきたい」と言い出したそうで、近くの土のある場所を探して埋めてきたんだとか。死なないたまごっちに対して、あっという間に死んでしまったトンボ。きっと娘さんはこのとき“命は尽きるものだ”と知ったのでしょう。

そして、娘さんは1枚の絵を描きました。

出典ちょこ好きママ さん

『とんぼさんへ おおじじに そだててもらってね』

「この絵を見て、ビックリしました。娘は、トンボは亡くなった“おおじじ”と同じところへ行ったんだと分かったんだってことですよね。その後も、定期的に“トンボさん元気かな”とか“おおじじと遊んでるかな”と話していますよ」

その話を聞き、取材中に泣きそうになってしまった筆者。大人が説明する前に娘さん身をもって“命の尊さ”を学んだのです。

「娘には人にやさしく、人を大事にできて、そして大切にされる人間になってもらいたいです」

ママさん、心配いりません。娘さんの優しい心はしっかりと、すでに育まれているのですから。

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Spotlight編集部 コンテンツハートKIE このユーザーの他の記事を見る

代表を務めるのは元船舶料理士、フリーライターとして活動し6年目になるKIE。仕事、育児、家庭、家事…”なにも諦めない生き方”の実現を目指し、やる気に溢れたママさん達とライター集団を結成。心にそっと寄り添う、日常に彩りを添える記事の執筆を目指し活動しています。

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