大学進学と同時に九州から親元を離れて早12年、関東で就職した私も無事に結婚し、妊娠することができました。

実家は山に囲まれた田舎であり、買い物すら不便なところ。

産院までも車で30分ほどかかるため、出産にあたっては里帰りはせず、母に手伝いにきてもらうことにしました。

予定日を1日過ぎて無事に出産。

退院の日に母に来てもらい、一緒に自宅に帰りましたが、早速作ってもらった昼ごはんは、具がキュウリだけの冷やし中華…。

今思うと退院直後で具材がないので当たり前なのですが、産院での栄養たっぷりの食事とのあまりの違いに、母に対して文句を言いました。

元々少しのんびり屋な母に対して私はせっかちなところがあり、母にイライラしてしまうことがよくあったため、高校生以来となる一ヶ月ほどの共同生活に不安がありました。

それに加えて、退院と同時にフニャフニャの新生児との生活への不安がどっと押し寄せてきて、すごくナーバスになっており、その後も母のちょっとした言動にイライラし、きつい言い方で注意をしていました。

そして母が来て数日後、朝ごはんを作ってくれていた母が「味噌はどこにある?」と聞いてきたときに「そこにあるじゃん!よく探してよ!」と返したところ、ついに母の堪忍袋の緒が切れました。

「そんな言い方しなくてもいいじゃない!あんたも人の親になったんだから人の気持ちを考えなさい!」と…。

今まで母が何も言わないのをいいことに、生意気なことばかりを言ってきてしまったことにようやく気がつき、何も言い返せませんでした。

母は「もう帰る」と言いましたが、泣きながら、自分が悪かったと必死に母に謝りました。

その後は味噌事件のことも笑って許してくれ、一ヶ月健診が終わるまでいてもらうことができました。

母には申し訳なかったですが、早い段階で叱ってもらったおかげで、その後はお互い穏やかに過ごすことができたかなと思います。

娘とはいえ、他人の家に来て家事をするだけで負担をかけているのに、手伝いに来てもらうことを当たり前のように思って偉そうにしていた自分が本当に恥ずかしいです。

母が家事全般を引き受けてくれたおかげで、かなり楽をすることができましたし、一緒にいてくれたおかげで、産後の不安感の強かった時期を乗り越えることができました。

そして何よりも、息子を心の底から可愛がってくれたことが本当に嬉しかったです。

手伝いを終えて帰る前の日は、母と私と息子の三人で川の字で寝ました。

そんな何でもないことですごく喜んでくれたことがまた嬉しかったですし、愛おしそうに息子の胸をずっとトントンしてくれていました。

月並みですが、自分が親になって、改めて両親への感謝の気持ちを抱くようになりました。

まだ育児への不安は大きいですが、両親に孫の成長を伝えられるよう、愛情たっぷりに息子を育てていきたいと思っています。

著者:あっこ

可愛い息子の頭の匂いが好きです。

※プロフィール情報は記事掲載時点の情報です。

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