近代化の境界線は…?!

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時代と共に進化するコンピューターの世界。現在では、素人の個人でも、気軽にさまざまなモノをパソコンなどで作り上げていくことが可能です。

しかし、そんな誰にでも気軽にデザインや編集などができてしまう世の中で、闇の部分も浮き彫りとなってきています。

自由に近代化の素晴らしい部分を操る行為の、「境界線」が分からなくなってきています。

舗装されたのに市民は怒り爆発!

出典 http://www.odditycentral.com

ある街の行政が、ガタガタだった歩道のアスファルト工事を終了したと、公式ウェブサイトに「完成写真」を掲載しました。新しいアスファルトが敷き詰められて、雨も降った後でしょうか、太陽に反射して光り輝いています。よく整備され、住民も通りやすくなったことでしょう。

出典 http://www.fontanka.ru

行政は、歩道2か所の完成写真を載せています。

ここは、ロシアのサンクトペテルブルク、プリモルスキー地区。実はこの歩道は、以前より住民から修繕要望があったところ。ついにインフラ整備に乗りだし、舗装が完成したというわけです。

しかし!

この写真が投稿されるやいなや、市民たちは怒り爆発となり、ウェブサイトは炎上。そして市民は、自ら行政が撮影した場所と同じ箇所を撮影し直して、SNSに投稿したのです。

それが下の写真。

出典 http://notizie.delmondo.info

「あれ??」

確かに周りの景色から判断すると、行政が投稿した場所と同じところ。しかし、歩道はガタガタのまま

あれ?やってないの?

仕事をやったふり…

出典 http://www.filehorse.com

実は…

サンクトペテルブルク当局は、市民から修繕要望のあった歩道を、あの「フォトショップ」で画像加工。やってもいない工事完了の写真を作り上げていたのです。

画像編集などに長けているプロを雇って、画像を加工した方が安上がり。実際に工事の人員も動かす必要がありません。

もう一度行政が投稿した「完成写真」をご覧ください。

出典 http://rnbee.ru

2つの写真は、同じ歩道ではありますが、違う箇所です。しかし、完成したという歩道をよく見ると、雨の水らしき黒っぽいところの形や太陽に反射して白光している箇所の形状が、上下の写真でまったく同じです。つまり、画像編集で歩道を作り、それをはめ込んだだけ。

行政はやってもいない仕事を、「画像編集」により、「やったふり」してしまったのです。

経緯はこちら

出典 http://www.odditycentral.com

2015年3月、サンクトペテルブルクのプリモルスキー地区の近隣住民が、地域のオンラインポータルサイト「Our St. Petersburg」に、ガタガタの歩道の修繕依頼を要請

当局担当部署では、この要望に対して、2016年10月15日までに整備を実行すると返答していました。そして1年半後の10月31日に、当局は「整備完了」の投稿をしました。

そのときのコメントには、「建設業者によると、市民のみなさんから要望のあった歩道の修繕が完成しました。写真を添付します。」と、例の問題の写真を添付したわけです。

そして先ほどお見せしました、住民からの実際の歩道の写真の投稿がSNSなどで広がっていったのです。

「過重労働の人為ミス」?

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市民投稿の「本物の歩道写真」が、ネット上で瞬く間に拡散したことで、炎上。メディアで報道されることにまで問題は大きくなってしまいました。慌てたプリモルスキー地区の行政当局は、フォトショップで画像加工を施したことを認め、市民に謝罪しました。

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日本でも何かと話題に上る「ブラック企業」。このロシアでもそんな職場のブラックな部分が見えたのです。

謝罪した当局が説明した理由として、「過重労働による人為ミス」。プリモルスキー地区のクレーム対応の部署には、職員が2名。しかし、毎月来る要望や苦情は800件以上。たったの2名では、対応しきれる量ではなかったのです。

ブラック環境下での「勘違い」?

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当局の説明はまだ続きます。

その画像を公に流してしまったのは、職員の勘違いだとも話しているようです。建設業者が、内部用のためにフォトショップで作成した歩道の「完成予想図」を、職員が整備は終わり「完成後の写真」だと勘違いして、ウェブサイトに投稿したというのです。

過重労働の環境下では、書類も報告も何もかもがごちゃごちゃになってしまうのでしょう。

納得のいかない市民たち…

出典 http://hadalove.jp

しかし、市民は必ずしも当局のその説明に納得したわけではなかったようです。確かにもっともらしい説明ではありますが、よくよく考えると、職員に責任をなすりつけたようでもありますし、2人体制の環境下での手におえないほどの仕事を理由にも挙げています。なにはともあれ、人を増やせばいいだけの話ですが…。

でももしこれが、当局が故意に市民を騙したものだとしたら、あんな住民が多く通りそうな目立つ歩道に、こんな幼稚な偽装はありえない話ですよね。実際、多くの市民たちが利用する通りでもあったために、このような形で即座に明るみにでましたが、我々の知らないような僻地で、こんな改ざんが行われているのなら、本当に腹立たしいでは済む話ではありません。

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