記事提供:日刊サイゾー

紹興酒とともに食す上海ガニのみそは格別なのだが…。

中国の秋の味覚のひとつ、上海ガニ。この季節になると、中国各地や香港だけではなく、日本でも上海ガニ好きが、その濃厚なカニみその味を楽しんでいる。

ところが今年11月初め、香港で上海ガニから基準値の5倍を超えるダイオキシンなどの発がん性化学物質が検出され、輸入や販売が禁止されるという事態にまで発展した。

そんな中、今度は広州で、上海ガニを食べた女性が恐ろしい目に遭った。海鮮好きの楊さん(37)が、市場で買ってきた5杯の上海ガニを自分で蒸して食べたところ、翌日、急に体調に異変を感じ始めたのだ。

5日たっても状態が改善されなかったため、病院で検査を受けたところ、血中のクレアチンキナーゼの値が通常の180倍も検出されたという。

クレアチンキナーゼは筋肉収縮の際のエネルギー代謝に関与する酵素で、心筋梗塞や筋ジストロフィーなどの心筋障害・筋疾患にかかると、血中の濃度が上昇する。これが原因で、楊さんは横紋筋溶解症の症状が出たため、緊急入院することになった。

Wikipediaによると、横紋筋溶解症は骨格筋が壊死を起こして筋肉痛や脱力感等の症状が表れる病気で、重症の場合は腎不全などの臓器機能不全を起こし、死に至る場合もあるのだという。幸い楊さんは命に別状はなく、病状は回復に向かっているという。

最近の上海ガニ事情について、上海駐在の日本人ビジネスマンは、このように説明する。

「上海ガニは、上海近くの陽澄湖と太湖という2つの湖で養殖されたものが一番の高級品とされているのですが、その偽者が大量に出回っています。

最近では、汚い河川や池で養殖した上海ガニを出荷直前に陽澄湖や太湖に運び込み、数日間だけそこで育てて陽澄湖産、太湖産として売る悪徳業者が問題になっています。

そのため、本物だという証明に、ナンバー入りのタグをつけていましたが、そのタグの偽物も大量に出回って、役に立たなくなってしまった。

もはや、どれが本物かなどわからなくなっているので、しばらく上海ガニには手を出さないほうがいいかもしれません」

また、トラブル孫悟空の愛称でおなじみの、ジャーナリストの周来友氏も「上海ガニは好物だったけど、危ないので、ここ数年は食べていない」と話す。

儲けるためなら食の安全など考えない、無責任な食品業者が跋扈する中国。上海ガニに限らず、自分の命や健康を大切にするなら、中国産の食べ物には手を出さないほうがよさそうだ。

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