「星の王子さま」という本を知っていますか?

子供のころ、もしくは大人になって我が子へ贈る本を選んでいるとき、おそらく誰しもが一度は見たことがあるであろう「星の王子さま」。児童書と思いがちですが、内容が読み取りにくく、大人でも挫折してしまいがちな本なのだそう。

「星の王子さま」は1943年にアメリカで発売されて以来、様々な言語へ翻訳され2015年には世界での販売部数が1億5千万冊を超えるロングセラーとなっています。

なぜ、難解とされるこの本がこれほどまでに長く読まれ続けているのでしょうか。

11月28日に放送された「しくじり先生」の番組内でオリエンタルラジオ中田敦彦さんが解説し、その授業内容が素晴らしいと大絶賛されています。

難解といわれる「星の王子さま」。オリラジ中田なりの解釈

本を選ぶときに、タイトルからジャンルを想像して手に取ってみることが多いですよね。

「星の王子さま」と聞くと、王子さまが様々な惑星を巡り歩くようなファンタジー調のストーリーなどがイメージできそうですが、実は全く違うんです。

「星の王子さま」は”寓話”といって、物語の中に教訓や強いメッセージが隠されたお話です。このことを知ってから読み始めるだけでも理解度がグンとあがりますよ。

しくじり先生の授業で中田さんは「20分で200%わかる」と前置きしたうえで自分なりの「星の王子さま」の解釈を語りました。その素晴らしい授業内容を一部ご紹介したいと思います。

王子さまが出会った6つの惑星の住人

ストーリーはパイロットが砂漠に不時着するところから始まります。

パイロットが飛行機を修理していると、別の星から訪れたという王子さまと出会います。
王子さまは自分の星のことや、地球の印象を話し始め、パイロットはそれを聞いてあげます。

物語の主人公は王子さまではなくパイロットなのです。

王子さまは一軒家よりも少し大きいほどの星に一人で住んでおり、たった一輪のバラを大切に世話し育てていました。

ある日そのバラと言い争いになり、王子は星を飛び出してきました。
地球にたどり着くまでに、6つの星に降り立ったという王子さまは、それぞれの星の住人を紹介します。

自分の体面を保つことに汲々とする
賞賛の言葉しか耳に入らない自惚れ屋
酒を飲む事を恥じ、それを忘れるために酒を飲む呑み助
夜空の星の所有権を主張し、その数の勘定に日々を費やす実業家
1分に1回自転するため、1分ごとにガス灯の点火や消火を行なっている点燈夫
自分の机を離れたこともないという地理学者

出典 https://ja.wikipedia.org

6つの星には王様、大物気取りの男、酒びたりの男、実業家、点灯人、地理学者がいました。

中田さんはこの部分を挫折ポイントとして挙げ、「それぞれの星の人たちがなぜこのような行動をとっていたのかを考えて、自分に置き換えて読んでみると面白い」と解説しました。

その結果、王様=権力、大物気取りの男=人気、酒びたりの男=快楽、実業家=財力、点灯人=労働、地理学者=学問を象徴しているとし、6つの惑星の住人は人間が溺れがちなものを表しているのではと解きました。

そして、7つ目の星である地球にたどり着いた王子さまは、地球の印象を語り始めます。

地球には
111人の王様
7000人の地理学者
90万人の実業家
750万人の酔っ払い
3億1100万人の大物気取り
46万2511人の点灯人
がいたと、王子さまは言いました。

先ほどの6つの惑星が象徴するものに当てはめてみると、地球では3億もの人間が大物を気取り、人気を求めているように見えたという王子さま。なんとも皮肉な話ですが、ハッとさせられる部分もありますよね。

あなたはどの惑星の住人に当てはまりそうですか?

王子さまが大切に育てていた、一輪のバラの花

王子さまは小さな星でたった1輪のバラの花を大切に育てていましたが、地球に咲くたくさんのバラをみて「この世にたった1本だと思っていたバラが、ただのありふれたバラだったなんて…」と落胆します。

しかし、キツネのお告げに従いもう一度バラ園でたくさんのバラを見てみると、王子さまはあることに気が付きます。

「きみたちはきれいさ。でも空っぽだよ」

「誰もきみたちのためには死ねない。
もちろん、通りすがりの人はぼくのあのバラを見て、
君たちと同じだと考えるだろう。
でも、あれはきみたちをぜんぶ合わせたよりもっと大事だ。
なぜって、ぼくが水をやったのは他ならぬあの花だから。」

出典『星の王子さま(アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ)』本文より

どのバラも綺麗だけど、自分が世話をしたバラが一番美しく、大切で愛おしいのだということを知った王子さま。

このことをキツネに伝えると、キツネから最後の助言を受けます。

中田さんはこの「バラ」を何か自分の大切なものに置き換えて考えることを提案しました。

「あなたにとってのバラは何ですか」の問いに「子ども」「仕事」など様々な意見が挙がり、年齢や性別によっても色々なバラが存在することが新たに分かりました。

また、このバラの話を「運命の人」に例えた教訓が大絶賛されています。

中田さんは、奥様である福田萌さんとの結婚を発表する直前、「本当にこの人と結婚してよいのだろうか」と激しい不安に襲われたそうです。

そんな時に偶然手に取った「星の王子さま」からこんな教訓を得たと話しました。

運命の人かどうかなんて今は分からない。その人と大切に過ごした時間が積み重なって少しずつ「運命の人」に変わっていくのだ、と中田さんは解説しました。

「この人が運命の人だ!」とピンとくるという話もよく聞きますが、運命の人は待っていて突然現れるのではなく、自分たちでつくるものだったんですね。

オリラジ中田さんによる「星の王子さま」の授業はSNSでも大反響

バラを運命の相手に例えた中田さんの授業に感動した方が多かったようですね。
いつの時代も忘れてはいけない愛情の大切さを教えてくれる「星の王子さま」。ロングセラーの理由も分かった気がします。

放送終了後から、さっそく「星の王子さま」を注文したという報告が相次ぎ、ネットショップでは値上げ、書店でも予約での取り寄せになるなど、とても反響が大きいようです。

誰にでも一つや二つ、大切にしているバラがあるはず。
まさにこれが「星の王子さま」のロングセラーの秘密でもありますよね。

しくじり先生で紹介されたのは、あくまでも中田さん個人の解釈であり、実際に読んでみてどんなとらえ方をするかは自由です。

「星の王子さま」を昔読んだという方も、改めて読んでみると違った教訓が得られるかもしれません。挫折してしまった人ももう一度読んでみてはいかがでしょうか。

また、どんなジャンルの話なのかを理解してから読んだり、自分に当てはめたり何かに置き換えて考えてみることで、本の楽しさがアップしますので、これから読書をするときには中田さんの読み方も参考にしてみると良いかもしれませんね。

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